アウディの電気自動車“e-tron”シリーズの新型SUVクーペ「e-tronスポーツバック」が日本上陸。航続可能距離はWLTCモードで最大405kmを実現
アウディ・ジャパンは9月17日、電気自動車のe-tronファミリーの新型SUVクーペ「e-tronスポーツバック(e-tron Sportback)」の日本導入記念限定モデル「1st edition」を発売した。
車両価格は以下の通り。
e-tronスポーツバック1st edition:1327万円
e-tronスポーツバック1st editionバーチャルエクステリアミラー仕様:1346万円
プレミアムコンパクトSUVのアウディQ2が大がかりなアップデートを果たして本国デビュー
アウディのBEV(バッテリー エレクトリック ビークル)戦略の中核を担う新型EVのe-tronスポーツバックは、本国で「55クワトロ(55 quattro)」と「50クワトロ(50 quattro)」グレードを設定するが、日本市場にはまず「55クワトロ」が導入される。パワーユニットには通常でシステム最高出力265kW/最大トルク561Nm、ブーストモード使用時で同300kW/664Nmを絞り出す電気モーターを前後アクスルに搭載し、電動4輪駆動を構成。0→100km/h加速は通常で6.6秒、ブーストモード使用時で5.7秒と公表する。また、懸架機構には前後とも5リンク式サスペンションを採用。合わせてアダプティブエアサスペンションを標準で組み込み、快適な乗り心地とダイナミックな走行性能を高いレベルで両立させた。
駆動用バッテリーには95kWhの大容量を確保したリチウムイオンバッテリーを採用し、パッセンジャーセルの下に幅広い平らなブロックとして設置される。航続可能距離はWLTCモードで最大405kmを実現した。一方、充電については普通AC(交流200V)充電器と、主として公共の急速DC(直流)充電器に対応する。公共の充電器としては、全国に設置されているCHAdeMO規格の急速充電器(出力50kWまで)を利用可能。0から80%まで充電するための所要時間は、50kWの出力の場合、約1時間半でこなす。
エクステリアに関しては、エレガントかつ筋肉質な4ドアSUVクーペのフォルムを纏ったことが特徴。細部のデザインも印象的で、フロント部にはプラチナムグレーで彩った開口部が極少の八角形シングフレームグリルやデイタイムランニングライトとして機能するマトリクスヘッドライト下端の4本のデザインエレメントなどを、サイドビューにはエネルギーセンター=駆動用バッテリーのある場所を暗示するシルに配したブラックパネルなどを、リアセクションにはエグゾーストテールパイプがないことを示す幅広の専用ディフューザーなどを装着する。また、サイドミラーには空気抵抗を最小限に抑える左右非対称の新タイプを装備したほか、鏡の代わりに小型カメラを内蔵する革新的なバーチャルエクステリアミラーを用意した。ボディサイズは全長4900×全幅1935×全高1615mm/ホイールベース2930mm、車重は2560kgに設定している。
内包するインテリアでは、デザインとテクノロジーがシームレスに融合した、エレガントなラウンジのような雰囲気を創出する。インストルメントパネルは左右いっぱいに弧を描いて伸び、2つのMMIタッチレスポンスのディスプレイを上下に配したバーチャルコックピットのカバーを一体化。そのディスプレイは、空間に浮いているようなアピアランスで演出した。
なお、e-tronスポーツバックの最初の日本導入モデルは記念限定車の「1st edition」として設定され、サイレンスパッケージ(アコースティックサイドガラス/プライバシーガラス/Bang&Olufsen 3Dサウンドシステム/パワークロージングドア)のほか、5Vスポークスターデザインの21インチアルミホイールやカラードブレーキキャリパーオレンジなどを特別装備。これにバーチャルエクステリアミラーを追加した仕様もラインアップしている。
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