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提携したのは技術だけじゃなかった?ヤマハ-トヨタの意外な「同名モデル」

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提携したのは技術だけじゃなかった?ヤマハ-トヨタの意外な「同名モデル」

トヨタが生んだ名スポーツ車、2000GT。同車の製造にあたり、ヤマハとトヨタが業務提携を結んだ、というのはクルマ好きの人なら聞いたことがあると思う。
「エンジンはほぼヤマハ製」とも言われ、相当な技術供与がなされたのは想像に難くない。そのお返し……ってことはないとは思うが、あるものがトヨタからヤマハへ提供されていた。それは「シグナス」という車名である。

ヤマハ・シグナスシリーズ

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現在も販売されるヤマハの定番スクーター「シグナス」シリーズ。その原点は1982年に「国産最大排気量のスクーター」のうたい文句で登場したシグナス180で、長距離走行や高速走行も可能な「本格スクーターの頂点モデル」とヤマハは位置づけていた。
そしてその名前は「タフネス・コンフォート・コミューター」をコンセプトに開発された、現行モデル・シグナスXシリーズにも受け継がれている。

トヨタ・ランドクルーザーシグナス

一方、同じ「シグナス」の名前を冠したクルマというのがトヨタにもあった。ランドクルーザーシグナスである。1998年に登場したランドクルーザー100のラグジュアリーグレードとして、翌1999年から発売されたモデルだ。ラダーフレームやエンジンなどはランドクルーザー100と共通ながら外装などは専用設計されていた。

(まったく畑違いのジャンルの製品ならば別だろうが)基本的に他の会社が商標登録した製品名を別の会社が使うことはできない。が、「商標権の分割移転登録」がしてあればその限りではなく、トヨタとヤマハが「シグナス」という名前を共用できているのはまさにそれ。
本旨から外れるので、詳細は省くがざっくり言うと「ウチ(A社)が登録している商標だけど、アナタ(B社)も使えるように権利分けたげる」というもの(もっと詳しいことを知りたい人は各自で調べてネ)。
以下は具体的な話。

車名として使い始めたのはヤマハが先だが、実は商標権を持っていたのはトヨタだったのだ。
まず、トヨタはカタカナ表記の「シグナス」と、アルファベット表記の「SYGNUS」を1966年に商標出願。さらに1976年にははくちょう座の意味を持つ「CYGNUS」も別途商標として出願した(チェイサーの車名を決める際最終候補まで残ったためと言われている)。

ちなみにトヨタの現在のラインナップにグレード名含め「シグナス」という名を冠するクルマはないが、同社の女子アイスホッケーチームは「トヨタシグナス」としてその名前を使い続けている。
なお、ヤマハは元より、トヨタも「Cygnus」の商標権は残しているので、今後また「シグナス」という名を冠するクルマが出てくる……かもしれない

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