2018年3月27日、発売から約1年、マツダCX-5がガソリン&ディーゼルモデルともに商品改良を受けて進化した。
昨今のSUVブームを受けて、マツダの大黒柱にまで成長したCX-5は最初のマイチェンでどこまで進化したのか? 以下、その進化を実感すべく、旧型と並んでじっくり試乗した。
三菱 デリカD:5 刷新で伝統の名も復活! 年内に大規模改良敢行へ!!
文:松田秀士 写真:平野学
■気筒休止は「止まったことがわからない」ほど優秀
マツダCX-5は2012年に初代モデルが登場。2017年2月に2代目へとフルモデルチェンジを実施し、今回現行型最初の変更を実施した。
左がガソリンの改良モデルで、右が初期モデル。外観は変化なし
まずその変更点をおさらいしよう。
ガソリンモデルは2.5L車のみに4気筒→2気筒への気筒休止システムが追加され、燃費性能を向上。高速道路など負荷が少ない状況で4気筒の中央2気筒を休止する。
気筒数を減らす=排気量を小さくするのと同じ効果があるワケで、相対的に、よりスロットルを開く効果が発生してポンピングロスを小さくすることが可能だ。したがって燃費が向上する。燃費向上率は約5%とのこと。
今回、新旧車両を実際に比較試乗したが、その差は悲しいことにわからなかった。しかし、差が感じられなかったということは、それだけ4⇔2気筒への移行がスムーズだということだろう。通常4気筒の気筒休止は多気筒に比べ振動が大きくなる傾向がある。防止策としてはフライホイールを大きく重くすること。ただ、これはレスポンスを悪化させる。そこで、トルクコンバーターの部分に遠心振り子ダンパーを使って、レスポンスを悪化させず振動を防いでいるのだ。
で、その差が体感しにくい改良車には4⇔2気筒を判別するモニターが特別に取りつけられ一目瞭然。市街地ではまれにしか2気筒にならないが、高速道路一定速での走行では頻繁に2気筒になった。これは相当実測燃費がよくなるだろう。
気筒休止システムで燃費向上
■「初期型オーナーよ、残念!」
さぁそして、現在も60%以上のシェアを持つディーゼルの新旧に試乗。
コレ、初期型オーナー気になりますよね。こちらはワンランク上のモデルであるCX-8のエンジンをそのままキャリーオーバーし、パワーで+15ps、トルクで+3.1kgm向上。超高応答マルチホールピエゾインジェクターを採用し、同排気量ながらレスポンスと燃費効率向上が狙いだ。
まず、市街地などの実用極低回転域(1500rpm前後)でアクセルにスムーズに反応する。つまりレスポンスがいいので速度コントロールに余裕が持てる。そして全開加速では圧倒的にパワーが盛り上がり炸裂する。全開加速時の違いではエンジン音もよりスポーティで心地いい音質。そして全体的にディーゼル音が静かになっている。
初期型オーナーよ、残念。今回の後期型、すばらしい進化をしている。
といってもCX-5ディーゼルはもともと力強いのでよしとしよう。外観はなんにも変わっていませんから。安全装備面では360度モニターを装備して、例えば路地から歩道を横切る際、ノーズを出していれば左右から来る自転車などもモニターで認識できるので安全だ。
従来型も充分な走行性能を持っているが、新型は大きく進化
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