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跳ね馬先行の地元戦でトヨタ陣営がすぐさま反撃。ドライで8号車が最速、ワン・ツー奪還/WEC富士FP2

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跳ね馬先行の地元戦でトヨタ陣営がすぐさま反撃。ドライで8号車が最速、ワン・ツー奪還/WEC富士FP2

 WEC世界耐久選手権第6戦『6 HOURS OF FUJI 2023』の走行初日2回目となるFP2が午後15時30分から実施され、午前のオープニングセッションをフェラーリ・AFコルセ陣営に奪われていたTOYOTA GAZOO Racingが奮起。選手権首位で凱旋した8号車トヨタGR010ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮組)が首位に立ち、同じく7号車も小林可夢偉のタイムで2番手に続いてドライでの盤石さを感じさせるセッションワン・ツーとした。

 午前に続く富士スピードウェイでの2度目のプラクティスは、ウエットだったFP1から路面状況も改善し、雲間から陽も差し込むドライでの走行に。現地の気温は24℃、路面温度29℃というコンディションで始まった。

【タイム結果】2023年WEC第6戦富士 FP2

 今週末に向けハイパーカーに用意されたミシュランのミディアム/ハードの各コンパウンドを見極めようと、各車とも早めのコースインを開始するなか、FP1同様に8号車トヨタGR010ハイブリッドのセバスチャン・ブエミが開始早々に1分29秒523を記録。7号車に乗った小林可夢偉も1分30秒120で続いていく。

 開始30分ほどをピットで過ごしていたプロトン・コンペティションの99号車も、ニール・ジャニのドライブで16時を回ってコースインを果たし、ここでクラス全車がようやくトラック上で揃うことに。ときを同じくして路面温度も31℃まで上昇してくる。

 序盤で1分30秒584として3番手につけたハーツ・チーム・JOTAの38号車(アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ/ウィル・スティーブンス/イーフェイ・イェ)を含め、各車とも精力的なロングランを敢行。首位8号車も、ブエミからステアリングを引き継いだ平川亮が途中7分ほどをピットで過ごす場面もあったなか、ふたたびコースへ戻り周回を重ねていく。

 ここでもTGRの2台と、午前FP1でワン・ツーを決めたフェラーリ・AFコルセとも、序盤から全車がミディアムコンパウンドを履く状況で1分31秒台から32秒中盤の安定したラップを重ね、その一方でポルシェ963は、場内タイミングモニターによるターン1手前のスピードトラップでは常時310km/h越えを果たしてくるなど、ドライになり各車の武器や特色がより色濃く表れるようになった。

 残り時間わずかとなってからの最終アウティングでは、最後の30分を担当していたホセ・マリア・ロペスがステアリングを握る7号車が、アウトサイド左側前後にハードコンパウンド、インサイドの右側にミディアムを履き、一方でアレックス・リンが乗る2号車キャデラックVシリーズ.R(キャデラック・レーシング)はフロントにハード、リヤにミディアムと各々がミックスチョイスも試したようだ。

 午前と同じく、このまま大きなトラブルやアクシデントなくチェッカーを迎えたセッションは、GR010ハイブリッドが、FP1の借りを返すかのような1-2で終了。38号車ポルシェ963を挟んで、4番手にアレッサンドロ・ピエール・グイディ/ジェームス・カラド/アントニオ・ジョビナッツィ組の51号車(フェラーリ・AFコルセ)、5番手に5号車ポルシェ963(ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ)が続くトップ5となり、6番手の50号車(フェラーリ・AFコルセ)までが1分30秒台を記録している。

 LMP2クラスでも開始直後にオリバー・ジャービスが1分33秒825のベストを計時した23号車オレカ07(ユナイテッド・オートスポーツ)が首位に立ったが、直後に1分33秒620としたJOTAの28号車(デビッド・ハイネマイヤー・ハンソン/ピエトロ・フィッティパルディ/オリバー・ラスムッセン)が終始タイムボードの最上位を守り続ける展開に。

 しかし、セッション終了間際にルイ・デレトラズがアタックを敢行したチームWRTの41号車(ルイ・アンドラーデ/ロバート・クビサ/デレトラズ組)が最速タイムを奪い、28号車によるFP1からの連続首位を阻止する結果とした。

 そしてLMGTEアマクラスは、ハイパーカーとは対照的にAFコルセがワン・ツーを飾り、首位は54号車フェラーリ488 GTEエボ、ダビデ・リゴンの手に。これでセッション序盤から首位を維持していた小泉洋史とケイ・コッツォリーノ擁する21号車は2番手でセッションを終えることとなった。

 ケッセル・レーシングの57号車フェラーリ488 GTEエボは、FP2開始から宮田莉朋が乗り込むと、自身3周目に計測した1分39秒497がそのままベストとなりクラス12番手。星野敏と藤井誠暢の777号車アストンマーティン・バンテージAMR(Dステーション・レーシング)は1分38秒801として同6番手となっている。

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