現地時間10月19日、2024年F1第19戦アメリカGPのスプリントが行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がトップチェッカーを受けた。2位にカルロス・サインツ(フェラーリ)、3位にランド・ノリス(マクラーレン)が続いた。角田裕毅(RB)は11位となった。
今季6戦が行われるスプリント。4戦目となる今回もタイヤ交換義務のない19周のスプリントで争われた。タイヤ選択は全車がイエローのミディアム(C3)を選択した。なお、上位15台のうち9番グリッドの角田だけが新品のミディアムタイヤを投入している。
2024年F1第19戦アメリカGP TV放送&タイムスケジュール
現地時間19日13時(日本時間21日3時)開始のフォーメーションラップを経て、気温27度、路面温度43度のなか、今季4度目のスプリントのスタートは切られた。
ポールシッターのフェルスタッペンが好スタートを決める一方、抜群の蹴り出しとポジション取りを見せたノリスがシャルル・ルクレール(フェラーリ)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)をパスし2番手に浮上する。
一方、新品タイヤの角田はスタートで出遅れたニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)をターン1立ち上がりでかわし、入賞圏内の8番手に浮上する。なお、2周目のターン12で一旦はヒュルケンベルグが角田の前に出るが、角田もターン13で差し返し8番手の座を守り切る。
そうして迎えた5周目、角田はケビン・マグヌッセン(ハース)をかわし7番手に浮上するが、続く6周目にマグヌッセンが7番手の座を取り戻す。さらには7周目、角田はヒュルケンベルグにかわされ9番手にポジションを戻してしまう。
コンストラクターズランキングでわずか3点差のRBとハースによる、激しい直接対決が展開された。
レースも後半に差し掛かろうかという9周目、ペースが徐々に落ちてきたラッセルをターン15で攻略したサインツが3番手に浮上。さらに10周目にはルクレールも同じくターン15でラッセルをパスし4番手に浮上する。
12周目、ターン12でペレスが角田をかわし、角田は10番手に後退する。角田は続くターン15でペレスのインに差し返すが、立ち上がりでペレスが再び先行する。
その後もペレスと角田のサイド・バイ・サイドが続く中、13周目には角田と同じく新品タイヤでスタートしたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が角田の背後に付くことに。
その後も角田は巧みなディフェンスを見せるが、スタート直後から常時他車と激しいバトルが続いたこともあり、角田のタイヤは限界を迎えていた。16周目のターン1でピアストリが前に出て、角田は11番手に後退する。
そうして迎えたファイナルラップの19周目、ターン1でノリスがわずかにブレーキングミス。その間隙をついたサインツが2番手に浮上する。さらに4番手ルクレールも3番手浮上を狙うが、ルクレールの猛追は届かず。
19周目を終えると、フェルスタッペンが今季4度目のスプリントでトップチェッカーを受けた。フェルスタッペンにとっては6月29日に行われた第11戦オーストリアGPのスプリント以来、9レースぶりのトップチェッカーとなった。3.882秒差の2位にサインツ、6.240秒差の3位にノリスが続いた。
なお、ノリスに関してはファイナルラップのターン15において、ブレーキング中に進路を変更した可能性があるとして審議対象となったが、ブレーキングロックによりレコードラインから離れてしまったとしてお咎めなしとなった。
スプリントでは上位8台までがポイント獲得となるなか、4位ルクレール、5位ラッセル、6位ルイス・ハミルトン(メルセデス)、7位マグヌッセン、8位ヒュルケンベルグが続いた。
ハースの2台が計3点を獲得する一方、RB勢は角田が11位、リアム・ローソン(RB)が16位で得点ならず。今回のスプリントの結果によりハースとRBが34点で並び、決勝最高位の差(ハース:6位/RB:7位)によりハースがコンストラクターズランキング6位に浮上し、RBを上回る結果となった。
続いて日本時間20日7時からは、21日に行われる56周の決勝レースのスターティンググリッドを決する公式予選が行われる。
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