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2代目新型メルセデス・ベンツGLA、AMG「35」シリーズを本国で同時発表! アファルターバッハ発のエントリーSUV

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2代目新型メルセデス・ベンツGLA、AMG「35」シリーズを本国で同時発表! アファルターバッハ発のエントリーSUV

Mercedes-AMG GLA 35 4MATIC

メルセデス AMG GLA 35 4マティック

2代目新型メルセデス・ベンツGLA、AMG「35」シリーズを本国で同時発表! アファルターバッハ発のエントリーSUV

AMGのエントリーシリーズ「35」が勢揃い

メルセデス・ベンツは、2019年12月11月に「メルセデス AMG GLA 35 4マティック」を本国で発表した。

メルセデス・ベンツのSUVファミリーの末弟、GLAが2代目へフルモデルチェンジしたのに伴い、その高性能版であるAMGモデルも生まれ変わった。「35」は現行Aクラス(W177)より加わったAMGのエントリーシリーズ。Aクラスのハッチバックおよびセダン(中国市場のみロングホイールベース仕様も)、CLAのクーペとシューティングブレーク、GLBへすでにラインナップしており、今回のGLAへの導入で35シリーズがいよいよコンプリートした格好となる。

0-100km/h加速はGLB 35より速い5.1秒

306hpを生む2リッターの直列4気筒ターボガソリンエンジンに、8速のデュアル・クラッチ・トランスミッションとアクティブ4WDの「4マティック」を組み合わせ、0-100km/h加速は5.1秒。これはGLBの35を0.1秒上回る数字だ。最高速度は250km/hでリミッター制御される。

フロントマスクにはAMGであることを証明する縦型フィンの「パナメリカーナグリル」を採用。エアインレットのルーバーやフロントスプリッター、サイドシルガーニッシュはクローム仕上げとし、オプションでハイグロスブラック仕様を選ぶこともできる。高光沢仕上げのタンタルグレー塗装の19インチアルミホイールが標準で、オプションとして21インチまでをラインナップ。リヤでは専用のエプロンとルーフスポイラー、2本出しのテールパイプがスポーツモデルであることを主張する。

「ハイ、メルセデス」のMBUXも全車に搭載

かたやインテリアは、完全デジタル化を果たしてハイテクな雰囲気を漂わせる。シートは人工レザーのARTICOとマイクロファイバーのDINAMICAのコンビネーションで、黒地に赤いステッチとシートベルトがアクセントを添える。トリム類にはカーボンファイバーを使用し、エアコンの吹き出し口にもやはり赤いリングを配してスポーティーさを演出。黒と白の2トーン配色を選択することも可能で、その他にも4パターンのトリム違いを用意している。

電装系は、すべて最先端のメルセデス・ベンツ基準。「ハイ、メルセデス」でお馴染みの自然対話式音声認識機能や、7インチディスプレイを2つ組み込んだタブレットのようなメータークラスター&タッチスクリーンで構成する「MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)」は標準搭載。ステアリングホイール左右にはタッチコントロールボタンを配置、タイプC対応のUSBポートやBluetooth機能なども完備する。

運転スキルを高めてくれる“トレーナー”機能も

メータークラスターの表示はAMG専用となり、「クラシック」「スポーツ」「スーパースポーツ」の3パターンへ切り替えることができる。「スーパースポーツ」モードは、中央に回転計を配し、それ以外の情報は左右へ最小限にまとめられる。AMGメニューを通して、ドライバーはGフォースやエンジンデータなどを確認することも可能。ピアノラッカー仕上げのセンターコンソールには、インフォテインメント用タッチパッドの他に、3段階調整式のESP制御ボタン、マニュアルトランスミッションモードスイッチ、AMGライド コントロール用スイッチを備える。

オプションで、「AMG トラック ペース」を搭載することも可能だ。これはMBUXに統合された、いわば自分だけの“パーソナル・レーシング・エンジニア”といえる機能で、ドライバーの運転スキル向上のために分析などを行うもの。GPSや前後、横方向の加速度、アクセルおよびブレーキペダルのポジション、舵角などのデータを用いる。

ARを利用して「理想のライン」が表示できる

データはマルチメディアディスプレイやメータークラスター、ヘッドアップディスプレイに表示される。ニュルブルクリンクやスパ・フランコルシャンといった主要サーキットの情報はすでに登録されており、自分自身でコースを記録することも可能。もちろん加減速の値(0-100km/h、1/4マイル、100-0km/h)の測定および保存にも活用できる。

MBUXのAR(拡張現実)ガイダンス機能を利用すれば、登録済みサーキットで理想のラインをヘッドアップディスプレイなどに表示しながら走行することも可能になる。

306hp、400Nmの直4ツインスクロールターボユニット

フロントに横置きする2リッター直列4気筒エンジンはM260型と呼ばれ、C200などに縦置きで搭載されるM264型と同系列のユニット。最高出力は306hp/5800rpm、最大トルクが400Nm/3000~4000rpmで、ツインスクロールターボチャージャーや可変バルブタイミング機構カムトロニックを採用し、高効率化を追求している。

“AMG スピードシフト”と呼ぶ8速のデュアル・クラッチ・トランスミッションを組み合わせ、RACE STARTも標準で搭載している。最大限のトラクションと加速を得るべくエンジンの回転数とシフトポイントを最適化する、いわゆるローンチコントロール機能だ。

4輪駆動もESPも各モードに合わせてきめ細かく制御

全輪駆動の4マティック システムは、電動油圧制御のマルチディスククラッチを用い、前後のトルク配分を100:0から50:50までの間で変化させる。前後トルク配分は加速度だけでなく、ステアリングアングルや各タイヤの回転差、使用ギヤなどを検知したうえで適切に行われる。また、4マティックの制御は、ESPオン時はコンフォートに、ESPをスポーツハンドリングモード、もしくはオフにした時にはスポーツモードに切り替わる。

走行モードは5種類に切り替えることができ、路面状況の優れない場所で用いるスリッパリー、快適性重視のコンフォート、自動アイドリングストップ機能がOFFになるスポーツとスポーツ+、エンジンやスロットル制御を個別に設定できるインディビジュアルから選択可能。

それぞれのモードで、ESP(エレクトロニック・スタビリティ・プログラム)を制御するAMG DYNAMICSのセッティングも「ベーシック」と「アドバンス」に変化する。スリッパリーとコンフォートの場合は安定したハンドリングを最大限確保する「ベーシック」に、スポーツおよびスポーツ+の場合はニュートラルでバランスのよいドライビングを実現する「アドバンスド」が選ばれる。

ボディとサスという“体幹”から鍛えるアファルターバッハ流

高速走行に備えて、ボディ剛性の強化にもぬかりがない。ボディ骨格のエンジン下部あたりを大型のアルミパネルで補強するほか、ブレースバーを2本アンダーボディ前部へ追加するなど、主にフロントセクションのねじり剛性を高めている。

AMGサスペンションはロールを抑え、高いコーナリングスピードを保てるようチューニングされている。前にファクファーソンストラット、後ろにマルチリンク式を採用。フロント側はステアリングナックルやコントロールアーム、リヤ側のサブブレームやハブキャリアなど、大幅な見直しを図った。同時に、長距離ドライブでの快適性も重視して注意深くセッティングを行ったという。

電子制御式可変式ダンパーを採用したAMG RIDE CONTROLをオプションで選ぶことも可能。コンフォート/スポーツ/スポーツプラス」の3段階で、減衰特性を切り替えることができる。

ブレーキはフロントがモノブロックの対向4ピストンキャリパーに350mmディスク、リヤがフローティングに330mmディスクの組み合わせ。ディスクは前後ともにドリルドベンチレーテッドタイプを採用した。

AMG エキゾーストシステムも搭載しており、走行モードでスリッパリー/コンフォート/スポーツを選択時は控えめに、スポーツ+を選ぶとエモーショナルなサウンドを奏でる。

7モデル出揃った「35」シリーズの可能性

メルセデス AMG GmbHのチェアマン、トビアス・ムアースは語る。「GLA 35で、我々はメルセデス AMGの小型エントリーモデルのポートフォリオを完成させました。このセグメントに7モデルという幅広いポートフォリオを用意することで、より多くのお客様のお望みに応えることができるようになりました」

「我々のコンパクトセグメントが成長するということは、AMGの哲学であるドライビング・パフォーマンスを多くの皆様に体感していただけるということに他なりません。筋肉質なデザインと優れた性能、そして刺激的なハンドリングを得たGLA 35は、AMGの遺伝子を確かに受け継ぐスポーティーなクロスオーバーなのです」

GLA 35 4マティックの日本導入時期、および価格は未定。

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