現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 0~100km/hの加速は6秒台!スポーティーな走りを楽しめるレクサスの4輪駆動BEV「RZ 450e」

ここから本文です

0~100km/hの加速は6秒台!スポーティーな走りを楽しめるレクサスの4輪駆動BEV「RZ 450e」

掲載 更新 116
0~100km/hの加速は6秒台!スポーティーな走りを楽しめるレクサスの4輪駆動BEV「RZ 450e」

 レクサスブランドから新しいBEV(100%電池で走るEV)が2023年3月に登場した。それが「RZ450e」だ。グレードは、バージョンLとFirst Edition。どちらも4輪駆動で、後者は500台の限定生産となっている。車両本体価格もバージョンLが880万円、First Editionは940万円の設定となっている。

侮れない俊敏性と機動力!フィアットのコンパクトEV「500e」の実力検証

ラグジュアリーブランドらしい高品質な外観と内装デザイン

「RZ450e」のスペックを見ると、ホイールベースが2850mm、電池の総電力量71.4kWhとなっている。これはトヨタブランドの「bz4x」と同じ。もちろん、ボディーの外装、内装のデザインやクオリティーはレクサスブランドにふさわしいレベルとなっており、トヨタのラグジュアリーブランドらしい高品質を維持している。



 試乗用の「RZ450e」は、走行距離1800kmのバージョンL。メーター上での充電状態は、メーターでフルを示していた。可能走行距離は306kmを表示していた。しかし、「bz4X」の初期モデルもそうだったが、EVの可能走行距離というのは、直前までの走行状態によって大幅に変わるのが欠点。実際に走り出して、しばらくすると走行可能距離は380kmに伸びていた。

 最新の「bz4X」では充電状態を%でも表示しているが、このほうが運転者には判りやすい。「RZ450e」もグラフィック表示はあるが、%表示も加えてほしいところだ。試乗は、Dレンジでスタート。センターコンソールにある大きなダイヤルでDレンジを選択する。ドライブモードはセンターパネルから、NORMALを選択。

ドライブモードはSPORT/CUSTUM/NORMAL/RENGEの4モードだ。NORMALモードでスタートすると、最初の動きは、やや唐突にダッシュする。このあたりのチューニングは、動き出しのダッシュを好む旧トヨタ系のクルマづくりが反映されているのか。NORMALモードでは音もなく、加速を開始する。速い!手持ちの計測でも0→100km/hは6秒台だ。音に関しては、SPORTモードを選択すると、エキゾーストノート的な包哮が室内に入ってくる。もちろん人工的な音づくりだ。

 ハンドリングはNORMALモードでも重め。コーナーでは抵抗感が強い。SPORTモードでは、さらに重くなる。コーナリング性能は常に安定している。これは4駆システムのおかげだ。「RZ450e」の4WDシステム、DIRECT4は車輪速センサー、加速度センサー、舵角センサーなどの情報から前100、後0から前0、後100までの間で制御される。発進時や直線加速時は、前:後で60:40~40:60ぐらいまで制御する。さらにハンドルを切った状態での制御は、切りはじめは前75~50、後25~50で駆動力を配分、コーナー脱出時は前50~20、後50~80とすることでトラクションやピッチング性能を向上させている。

 ちなみに、前後2モーターの出力/トルクは前203.9PS、266Nm、後109PS、169Nmと発表されている。乗り心地は、NORMALモードでは低速から高速までゴツゴツ感もなく、しなやか。低速域ではタイヤからの走行音だけが聞こえてくるだけ、というぐらいに静粛を確保している。SPORTモードでもややゴツゴツ感はあるものの、目地や段差越えでも、カドのない振動が伝わってくるだけ。これにはダンロップ「SPスポーツMAXX」前235/50R20、後255/45R20という高級スポーツタイヤも大いに貢献しているはずだ。

気になる充電性能は?

 1日目の試乗を終えて、充電してみる。燃料計(電力計?)の目盛りは約4分の1減少している。200V15Aの家庭用電源からの充電だ。充電ケーブルはリアの荷台下のサブトランクに収納されている。

 給電口を開き、プラグを差しこむ。この状態で、メーター内には充電終了予定時刻などが表示される。自宅は15Aなので7時間40分でフル充電完了と表示された。一般家庭の場合、1日街中を中心に走行し、帰宅し、翌朝までの充電でほぼ満充電になる、というイメージ。ちなみに、この日の電費は4.4~4.5km/kWhだった。

 最近のレクサス系の車両は時期を決めたマイナーチェンジというよりも、年次改良などにより常に、アップデートしたクルマを投入しているので「RZ450e」も充電機能など細かい改良により、進化してくるに違いない。



 居住空間は、前席、後席ともにやや低めの着座で、頭上の空間もたっぷり余裕がある。床も後席はほぼフラットで、3人掛けも苦にならなかった。リアの荷室も奥行き、左右幅ともに1m以上を確保し、ゴルフバッグも3バッグ収納できるほどに広かった。HVを中心に展開してきたトヨタの商品開発だが、BEVでの進化もかなり加速されてきている。はたして世界市場での巻き返しができるのか。少なくともラグジュアリーBEVに関しては、かなり実力をつけているように感じた。



■関連情報
https://lexus.jp/models/rz/

文/石川真禧照 撮影/萩原文博

こんな記事も読まれています

BYD、国内第3弾の電気自動車『シール』を販売開始。“e-スポーツセダン”の確立を目指す
BYD、国内第3弾の電気自動車『シール』を販売開始。“e-スポーツセダン”の確立を目指す
AUTOSPORT web
メルセデス・マイバッハ、旗艦『Sクラス』に日本限定30台の特別仕様車“ナイト・エディション”を導入
メルセデス・マイバッハ、旗艦『Sクラス』に日本限定30台の特別仕様車“ナイト・エディション”を導入
AUTOSPORT web
「22歳元アイドル」が家族にトヨタ「ミニバン」購入!? 元HKT48・田中美久、“親孝行”な姿に「かっこよすぎる」「マジでスゴい」と話題
「22歳元アイドル」が家族にトヨタ「ミニバン」購入!? 元HKT48・田中美久、“親孝行”な姿に「かっこよすぎる」「マジでスゴい」と話題
くるまのニュース
RB20の縁石問題を解決するためフェルスタッペンがイモラでテスト。旧型マシンを“参考資料”に弱点を探る
RB20の縁石問題を解決するためフェルスタッペンがイモラでテスト。旧型マシンを“参考資料”に弱点を探る
AUTOSPORT web
小さいけど400馬力のスポーツセダン アウディ新型「RS3」 ニュル記録更新、8月発売へ
小さいけど400馬力のスポーツセダン アウディ新型「RS3」 ニュル記録更新、8月発売へ
AUTOCAR JAPAN
ジープ新型「ラングラー」が大幅改良! エントリーモデルは799万円から。「サハラ」は31万円も値下げをした理由とは
ジープ新型「ラングラー」が大幅改良! エントリーモデルは799万円から。「サハラ」は31万円も値下げをした理由とは
Auto Messe Web
【全長以外は同じ?】 90とはどう違う ディフェンダー110 V8カルパチアンエディション
【全長以外は同じ?】 90とはどう違う ディフェンダー110 V8カルパチアンエディション
AUTOCAR JAPAN
早期スタートに終盤遅延。雨対策で6時間超のウエットタイヤ戦をトヨタのベルが制覇/NASCAR第18戦
早期スタートに終盤遅延。雨対策で6時間超のウエットタイヤ戦をトヨタのベルが制覇/NASCAR第18戦
AUTOSPORT web
“直6”×MT設定あり! 新型「“コンパクト”クーペ」公開! 後輪駆動“継続採用”でめちゃ楽しそうな「M2」独で登場
“直6”×MT設定あり! 新型「“コンパクト”クーペ」公開! 後輪駆動“継続採用”でめちゃ楽しそうな「M2」独で登場
くるまのニュース
WRC最高峰デビューのセスク車が公開。母国ラトビアカラーのフォード・プーマ・ラリー1は初のノンハイブリッドに
WRC最高峰デビューのセスク車が公開。母国ラトビアカラーのフォード・プーマ・ラリー1は初のノンハイブリッドに
AUTOSPORT web
イース・コーポレーションが露チェルノフケーブルのデジタルケーブル2アイテムを販売開始
イース・コーポレーションが露チェルノフケーブルのデジタルケーブル2アイテムを販売開始
レスポンス
車名の由来は「セクシー」&「エレガント」! 日野「セレガ」の最新モデルが最新技術のるつぼだった
車名の由来は「セクシー」&「エレガント」! 日野「セレガ」の最新モデルが最新技術のるつぼだった
WEB CARTOP
厳選値引き実例 X氏の値引き特報
厳選値引き実例 X氏の値引き特報
グーネット
『バルセロナで速ければどこでも速い』はもう幻想? F1マシンの実力テストコースと言われた評価にドライバー疑問符
『バルセロナで速ければどこでも速い』はもう幻想? F1マシンの実力テストコースと言われた評価にドライバー疑問符
motorsport.com 日本版
40歳になっても大丈夫。フェラーリF1代表、来季加入のハミルトンに全幅の信頼「チャンピオン経験者のノウハウが、我々には重要」
40歳になっても大丈夫。フェラーリF1代表、来季加入のハミルトンに全幅の信頼「チャンピオン経験者のノウハウが、我々には重要」
motorsport.com 日本版
“鏡”タイプの「ルームミラー」は時代遅れ!? カメラで後方を映す「デジタルミラー」なぜ人気なのか? 理由と装着時の「注意点」とは
“鏡”タイプの「ルームミラー」は時代遅れ!? カメラで後方を映す「デジタルミラー」なぜ人気なのか? 理由と装着時の「注意点」とは
くるまのニュース
人気のホンダ「モンキー125」が大変身! 改造なしに名車「CB750F」風にカスタムできる!! 気になる各種パーツの出来栄えとは?
人気のホンダ「モンキー125」が大変身! 改造なしに名車「CB750F」風にカスタムできる!! 気になる各種パーツの出来栄えとは?
VAGUE
カーインテリアデザイナー団体JAIDとワールド、廃材ファッションショー「HORUMON NIGHT」を青山にて開催
カーインテリアデザイナー団体JAIDとワールド、廃材ファッションショー「HORUMON NIGHT」を青山にて開催
レスポンス

みんなのコメント

116件
  • とりあえず出しました
  • 四駆で六秒って、、
    RWDのモデルyと同じかよ
    どうやったらこんなに遅く作れるんだよ
    しかも高いし電費悪いし
    良いところって乗り心地くらい?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

820.01180.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

718.0986.0万円

中古車を検索
RZの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

820.01180.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

718.0986.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村