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【2019年 オークション総括】日本車編 NSX/スープラ/LFA/ロードスター 世界の評価は?

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【2019年 オークション総括】日本車編 NSX/スープラ/LFA/ロードスター 世界の評価は?

日本車 メジャーな存在に

text :Kazuhide Ueno(上野和秀)

【画像】2019年オークション総括 日本車編【写真集】 全9枚

photo:BONHAMS、RM SOTHEBY’S(Ryan Merrill、Tim Scott)

数年前までは欧米のオークションに姿を現す日本車といえば、我が国より海外で格段に評価の高いトヨタ・ランドクルーザー40系だけ。たまにホンダS800が姿を見せる程度だった。

しかし近年のアメリカ西海岸に端を発する日本の高性能旧車ブームが始まると、当時輸入されなかった日本製パフォーマンス・モデルが注目されることになる。

アメリカでは当時公認を受けていない車両でも、生産から25年を経過するとクラシックカーとして合法的に登録できるようになる。

これによって、それまで登録できなかったスカイラインR32 GT-Rが一躍注目されたのである。

あわせて日本の他のスポーツモデルも日の目を見るようになり、オークションにも頻繁に姿を現すようになったのである。

圧倒的存在感のレクサスLFA

日本のスポーツモデルの中で現在の視点で高い評価を得ているのがレクサスLFAだ。

日本のスーパースポーツと認識され、ヤマハ発動機が開発した560psを発揮するV型10気筒4.8Lエンジンや、CFRPを多く用いた車体など最新のテクノロジーが注ぎ込まれたことと、全世界500台限定生産という希少性で注目を集めた。

なおサーキット走行に対応するスパルタンな「ニュルブルクリンク・パッケージ仕様」は、500台の内50台のみが製作されている。

当時日本での販売価格はそれまでに市販された乗用車としては過去最高額となる3750万円で、中古車店でプレミアムが付けられて販売されていた。

2019年1月に開かれたRMサザビーズ・アリゾナでは9735万円、3月のRMサザビース・アメリアアイランドでは1億220万円で落札されている。落札されたのはいずれも「ニュルブルクリンク・パッケージ仕様」で、ノーマル仕様では数割安くなると思われる。

NSXは相応の評価

世界的に高性能車を送り出すメーカーというイメージが定着しているホンダが作ったスーパースポーツがNSXだ。

初代NSXは日本的といえる真面目なクルマ造りから、イタリア製のスーパースポーツに較べ色気に乏しく評価は今ひとつで推移している。

そのため欧米ではプレミアムが付くところまで人気が上らず500万円台から1000万円ほどで落札されている。

ただし日本のコレクターズカー・オークションで、それもタイプRとなると話は別。1995年モデルが3080万円、最終型となる2005年モデルでは4840万円を記録している。

なお現行型は時折オークションに姿を見せるが、欧米では中古車と変わらぬ額で終えている。

R32 GT-Rは下落傾向に

最近の日本車ブームの火付け役となったのが「ゴジラ」のニックネームが与えられた日産スカイラインR32 GT-Rだ。

当時アメリカには輸出されておらず、その凄さだけが伝わっていた憧れのモデルだった。

前述のとおり、製造から25年を経過したクルマはアメリカでは「クラシックカー」扱いとなり、連邦自動車安全規定(FMVSS)の適用外となる。

このため、それまで登録できなかったモデルが合法的に登録できることになり、日本から中古車が多数輸入されることになりGT-Rバブルが勃発するほどだった。

ピーク時は1000万円オーバーで落札されていたが、その後数多くのGT-Rが輸入されたことから値下がり傾向にある。現在は500~700万円ほどになっている。

注目のスープラ

2019年は新型スープラがデビューしたことから以前のスープラが一躍注目を集めた。

これまでメジャー・オークションには姿はなかったものの、人気の高まりから当時輸出された70・80系スープラが続々と出品されるようになった。

3月に開かれたRMサザビース・アメリアアイランド・オークションでは1994年トヨタ・スープラ・ツインターボ・タルガが1945万円で落札されている。

この80系スープラはアメリカに新車で導入され、走行1万1200マイル=1万7900kmと低走行で程度の良さが評価された。アベレージ・コンディションでも約1000万円を記録している。

ミアータMX-5に注目

日本でも根強い人気を誇るユーノス・ロードスター(NA型)、輸出名マツダMX5は、欧米でも高い人気を誇る。世界で最も売れたオープン2シーターの座を獲得している。

しかしあまりにもポピュラーだったためにオークションには姿を見せず、ユーズドカー・ショップで買う存在だった。

しかし誕生から30年を迎えたことから注目を集めるようになり、9月に開かれたボナムスMPHセプテンバーでようやくメジャー・オークション・デビューを果たした。

ちなみにここでは82万円で落札されているが、これから注目される存在となりそうだ。

レーシング・マシンも登場

以前からも時折日本のレーシング・マシンがオークションに姿を見せていたが、2019年は2004年のF1グランプリを闘ったトヨタTF104Bと、1994年のWRCで活躍したトヨタ・セリカST185ターボ4WD グループAラリーカーが出品されている。

TF104Bはダミーエンジンが載るディスプレイ用だったことから939万円に留まった。

一方のST185セリカ・グループAは、TTEが作ったワークスカーでヒストリック・ラリーにも参加できることから2588万円まで値を上げている。

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みんなのコメント

2件
  • 32は新車でかなり台数出てるから海外需要を満足させるだけのキャパは確保されてると思う。
    しかし総生産台数は33でガクッと下がり、34で更に落ちる。
    34は海外人気がかなり高い上に20年という月日を考えると現在の残存台数は10000台を切っていると思われる。
    これから更に高騰が起きるかも……
  • LFAだけエンジン外注w
    車体は共同開発w
    それでトヨタ製と謳うw
    トヨタっていっつもこんなですw
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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