欧州AWDホットハッチがGRヤリスのライバルに当たる
2020年1月、東京オートサロンで世界初公開されたGRヤリスが公道を走りはじめた。
元レーシングドライバーが本音で選ぶ「本当に走りのいい」ホットハッチ5選
WRCのマニュファクチャラーズタイトルの誇りにかけてトヨタがWRCテクノロジーを全面的にフィードバックして生み出したスポーツカーである。Bセグメントのプラットフォームを基本に、最高出力200kW(272馬力)の1.6リッターターボエンジンは、あえての3気筒としている(WRCで使っているエンジンは4気筒)ため、WRC直系ではないのは明らかだが、だからこそ市販車専用に生み出された贅沢なパワーユニットであることは間違いない。1.5リッター NAエンジンのFFグレードも用意されるが、やはり主役は1.6リッターターボであろう。
その1.6リッターターボ車の駆動方式は当然ながら4WDで、トランスミッションは6速MTオンリーの設定というのも漢らしいところ。「GR-FOUR」とネーミングを与えられた4WDシステムの基本構造はオンデマンド式に近いが、リヤ寄りの駆動配分も可能という非常に凝ったメカニズム。とにかく、4WDらしい走りを楽しむためだけに生まれたのがGRヤリスというわけだ。その純度の高い走りは、多くのモータージャーナリストから高い評価を受けているのもご存じのとおりだ。
それにしても、ハッチバックボディにハイパワーエンジンと4WDの駆動系を搭載するホットハッチというのは、じつは世界的トレンドになっている。具体的に言うとメルセデスAMG A45(2リッター 4気筒エンジン、421馬力)、アウディRS3(2.5リッター 5気筒エンジン、400馬力)、BMW M135i(2リッター 4気筒エンジン、306馬力)といったモデルが、プロフィール的にはGRヤリスのライバルと目される。もっとも、エンジンの排気量や最高出力を見るとGRヤリスがワンランク下に見える。全開性能でいうとライバル視するのはおこがましいだろう。
さらに言えば、価格的にもまったくライバルという雰囲気ではない。具体的に、日本でのメーカー希望小売価格を並べると、GRヤリスは396万円~456万円なのに対して、メルセデスAMG A 45が798万円~919万円、アウディRS3は850万円、BMW M135iは633万円と明らかに別次元となっているのは一目瞭然。さらにエンジンパフォーマンスの違いを鑑みれば、GRヤリスはライバルに対して力不足に思えてくる。
性能差をあれどコスパや価格満足度でみるとGRヤリスは魅力的!
ただ、逆の見方をすればコストパフォーマンス、価格満足度でいえばGRヤリスに軍配が上がるのも事実。価格を馬力で割ったパワーあたりコストでいうと、GRヤリスは約1万4500円で、A45は約1万9000円、RS3が約2万1000円で、M135iは約2万円となるのだ。そのほかの装備面での違いも考慮しないとフェアな比較にはならないが、GRヤリスのコスパは高い。
そもそも、ハッチバックボディにハイパワー4WDという共通点だけでGRヤリスと、これらドイツ系ホットハッチを比べるのは適切ではないともいえる。というのも、A 45は8速DCT、RS3は7速DCT、M135iは8速ATのトランスミッションとなっているが、前述したようにGRヤリスの4WD車は6速MTオンリーの設定となっている。単純にまっすぐの速さを求めるのではなく、愛車との対話を楽しむためのハイパーリンク4WDマシンとして仕上げられたのがGRヤリスである。
しかも、その対話の楽しさの背景にあるのはWRCからのフィードバックである。メルセデス、アウディ、BMWいずれも過去をさかのぼればWRCで活躍したメイクスではあるが、現在進行形のWRCマニュファクチャラーではない。
一方で、GRのモータースポーツ部門であるTOYOTA GAZOO Racing WRCチームはコロナ禍によって変則的となった2020年シーズンにおいて、第6選終了時点で、マニュファクチャラーズランキングは201ポイントで2位(トップのヒュンダイは208ポイント)であり、ドライバーズランキングでは、エルフィン・エバンスが1位、セバスチャン・オジエが2位となっている。そうした活躍を支えるテクノロジーが愛車にフィードバックされていると感じられるのはGRヤリス・オーナーだけの特権。
そうしたバックグラウンドに価値と喜びを見出すのであれば、ハイパワー4WDホットハッチのライバルは、ライバル足り得ない。GRヤリスには、オンリーワンの価値があるといえるのである。
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