【MotoGP】やる気はあっても自然には勝てない？ ホンダ、ヘレスでプライベートテストも難コンディションに苦戦

　ホンダは、スペインのヘレス・サーキットでMotoGPのプライベートテストを実施した。ただ12月という時期からコンディションが厳しく、簡単なテストにはならなかったようだ。

　2023年シーズン、ホンダはアレックス・リンス（LCRホンダ）が1勝を挙げたものの、陣営としては大苦戦。2013年からホンダで活躍してきたマルク・マルケスも陣営から離脱してしまったほどだ。

　マルケスの離脱によって浮くことになった多額の資金を開発に回せるようになるという憶測もある中、ホンダは12月19～20日にヘレスでMotoGPチームとWSBKチームがプライベートテストを実施。ステファン・ブラドル、長島哲太らが参加し、開発に勤しんだ。

　なおMotoGPは11月末にバレンシアで公式テストが行なわれ、ホンダも大きく刷新した新型マシンを持ち込んでいたばかりだったが、このプライベートテストには早くもバレンシアテストでのフィードバックを受けた新パーツが持ち込まれた。ここからは復活を目指すホンダのやる気が見受けられる。

　ただプライベートテスト自体は難しいものになってしまった。現地は2日間を通して曇り空に覆われ気温は15度以下。路面温度も非常に低いため、ミシュランのタイヤを適正温度で機能させることができなかったのだ。さらに2日目には雨にも降られてしまい、ブラドルは新型で走り込んだり、全てのマテリアルを徹底的にテストしたりすることができなかった。

　関係者は今回のプライベートテストについて、次のように語っている。

「バイクはバレンシアでのモノと非常に似ていたが、いくつかの改善があった。ただエンジンは同じものだった」

「（2月の）セパンテストでは、エンジンの大幅な改良を期待しており、それだけではなくシャシーも改善していくだろう」

　なお同じ日本メーカーのヤマハも苦戦する中、MotoGPは新しいコンセッション（優遇）制度を導入。ホンダとヤマハはテストの自由やエンジン開発、空力アップデート回数の増加などの恩恵を受けることになり、それによってライバルへと接近することが期待されている。

Comments

[mty********]

この時期に欧州が寒いのは当然だと思うのですが・・・オーストラリアやマレーシアでテストしようとは考えなかったんでしょうか。

[uck********]

そろそろ、テストライダーも一新したらどう？