■発売から9年、モデルチェンジなしでも未だに人気の理由とは?
トヨタ「アクア」は、2011年11月に発売されたコンパクトカーで、発売から9年目を迎えるモデルで、根強い人気をもつロングセラーモデルです。
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2020年に突入してから、同じトヨタから「ヴィッツ」の後継モデルとなる「ヤリス」、ホンダから「フィット」といった強力なライバルが登場しましたが、それでもアクアが売れ続けるのはなぜなのでしょうか。
アクアは、ハイブリッド専用のコンパクトカーで、トヨタを代表するモデルのひとつです。発売されて以来、9年間でまだ一度もフルモデルチェンジがおこなわれていません。
しかし、日本自動車販売協会連合会が発表する販売台数ランキングでは、2018年までトップ3に入っており、2019年は少し順位を落とすものの、10万3803台を販売し5位を獲得。長期にわたり安定した人気を誇っています。
2020年は、前述のとおりヤリスやフィットといった強力なライバルの登場が続いたこともあり、2020年上半期(1月から6月)は販売台数3万4581台と、12位まで順位を落としていますが、発売から9年が経過したモデルということを考えると大健闘といえます。
なぜアクアの人気は長く続くのでしょうか。この理由について、トヨタ販売店は次のように話します。
「狭い道でも取り回しがしやすく、なおかつ燃費がよいということからコンパクトなハイブリッド車を検討するお客さまはとても多くいらっしゃいます。
アクアはハイブリッド専用車で、9年間にわたってそのブランドイメージを築き上げてきたことにより、いまでも安定した人気を得ているのだと思います。
また、豊富なカラーやデザインも、幅広い年齢層にマッチするのが強みです。エントリーグレードが181万円からとお求め安いことや、法人需要も高いことも販売台数が堅調な要因です」
※ ※ ※
狭くて細い道でも取り回しがしやすいことから、日常使いとして好まれやすいコンパクトカーですが、なかでもハイブリッド専用車という肩書をもつアクアは、燃費がよくて手頃なクルマが欲しいという人の選択肢に入りやすいようです。
また、アクアにはビジネス仕様車として「S”Business Package”」が設定されており、ビジネスユーザーをターゲットにしたラインナップも展開しています。
これにより、パーソナルユースだけでなくビジネスユースも含めた、幅広い客層から支持を得ていることも販売台数に繋がっているようです。
一方、そうしたアクアの強みも、ヤリスの登場によって薄れてしまうのではないかという意見もありますが、販売店はどのように考えているのでしょうか。
「ヤリスのハイブリッド車とアクアでは、実燃費という意味では圧倒的と呼べるほどの差はないかと思います。
ただ、安全装備に関しては、ヤリスのほうが新型モデルの分、性能は向上しているので、その点は差が出ると思います。
価格面に関しては、ヤリスのほうが装備は充実しているため高額になることが多いです。もちろん、発売して間もないことから大きな値引きは難しいです。
その点では、アクアは発売から年数が経つモデルなので、手頃なクルマが欲しいという人にとっては価格的に買いやすいモデルだと思います」
※ ※ ※
実際に、それぞれの新車価格を比較してみると、ヤリス(ハイブリッド車)は199万8000円から、フィット (ハイブリッド車:e:HEV)は199万7600円からであるのに対し、アクアは181万8300円からと18万円ほど安く設定されています。
値引きは選択するオプションなどによっても変わりますが、もともとの価格差と値引きのしやすさから、価格面でも購入しやすいことも選ばれる理由のひとつです。
■アクアを買うならイマがチャンス!? そのワケとは
ヤリスやフィットの登場、そして、コロナ禍に置ける新車販売の低迷など、混沌とする状況ですが、現在のアクアはどのような状況なのでしょうか。
2020年7月15日、新型コロナウイルスの影響による販売台数減少を挽回するために、トヨタは2020年6月から9月末まで販売奨励金制度を導入し、一部の車種において、メーカーが主導する形で新車価格を5万円から10万円程度値引きするという施策をおこなうことが報道されました。なお、その対象車種にはアクアも含まれています。
これについて、前出とは別のトヨタ販売店スタッフは次のように話します。
「報道をうけて、販売店にもその件で多く問い合わせをいただいたので、トヨタ自動車側にも確認しましたが、現時点で確定した事実ではないという回答でした。
一方で、新型コロナウイルスの影響で販売台数は減少していることから、さまざまな増販施策が検討されているのは確かなようです。ただ、報道にあるようなメーカー主導の値引き施策については、まだ正式な情報は入ってきていません。
現在、販売店主導の増販施策が多くおこなわれているので、安くクルマを買えるタイミングではあるのは事実です。
例えば、ヤリスの登場でアクアの販売が鈍化してきたことから、アクアを前面に出した独自のキャンペーンや企画などが検討されています。
アクアは新しさではヤリスには勝てないので、『どうやったら買ってもらえるか』と考えると、やはり価格で差をつけるしかないのが正直なところです」
もともと、ヤリスやフィットより新車価格は抑えられているアクアですが、キャンペーンなどでさらに安く購入できるとなると確かに魅力的です。
人気があるモデルなだけに、さらに購入しやすい価格になれば、今後の販売台数を回復させるチャンスになる可能性は十分考えられるでしょう。
使い勝手が良く選びやすい、ちょうどいいクルマとして、長年人気を獲得し、販売台数を維持してきたアクア。
ライバルとなる新型モデルの登場で苦戦を強いられる場面もありますが、増販施策により再び逆転することができるのか、今後の動きに注目したいところです。
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業務用や拘りない個人用なら、安けりゃアクアで十分かと。