2月14日、岡山国際サーキットで2024年のスーパーGT GT300クラスに参戦する7台の車両が参加し、GT3特別スポーツ走行が行われたが、aprからは30号車トヨタGR86 GT、そして31号車レクサスLC500h GTの2台が参加した。30号車は永井宏明/小林利徠斗/織戸学という3人、31号車は小高一斗/中村仁のふたりが参加したが、実は今回、小林と中村は岡山国際サーキットを訪れたのも初めてだという。
14日から岡山で行われた特別スポーツ走行には7台のGT300車両と1台のニッサンGT-RニスモGT3が参加したが、驚きとも言えたのがaprの若手のふたり、小林と中村が岡山国際サーキットを走ることはおろか、訪れたのも初めてということだ。
7台のGT300車両が参加し岡山で特別スポーツ走行実施。R&D SPORT、D'stationがトップタイム
スーパーGTにステップアップする日本人ドライバーであれば、四輪に上がった時点で国内の主要なサーキットはたいてい走行しているという勝手なイメージもあるが、ふたりはレーシングカートからFIA-F4にステップアップしており、コロナ禍以降岡山でFIA-F4が開催されていなかったことが影響しているのだとか。
「今回は大阪オートメッセに行ってからこちらに来たのでそれほど感じませんでしたが、実家(山形県出身)から来たら果てしなく遠いのではと思いました(笑)」というのは2023年のFIA-F4チャンピオンである小林。
「僕は初日あまり走ることはできませんでしたが、起伏が激しく、狭いですけどラインの自由度が大きそうな印象があります。工夫のし甲斐がありそうなので、その点は面白そうですね。またコースサイドで観ていても近いですし、ダイナミックだと思いました。うまく走れたら気持ちいいと思います」
「また、コース全体が見渡せるので、カートコースに近いような印象もあります。その点はすごくいいですね。行き帰りも山道で楽しいです」
一方、「本当に来るのも初めてです」というのは中村。こちらは初日から31号車レクサスLC500h GTを駆り、着実に周回数を増やした。「岡山は回り込んでいるコーナーが多くて楽しいコースだと思います。あまり今まで走ったことがないようなコースの感覚で、リズム感が大事だと思いました。まだ一日走っただけですが、奥が深そうですよね」と初めての岡山の感想を語った。
「今後何が起きるかは分かりませんが、今のところ好きなコースですね」
ふたりは2024年がスーパーGT初参戦であり、スポーティングレギュレーションにより3月16~17日の岡山公式テストではルーキーテストも受けなければならない。FIA-F4チャンピオンの小林、ランキング2位の中村はスピードの面ではまったく問題はないはずだが、それでも公式テストではGT500も混走し、40台以上が同時に走る。もしぶっつけ本番で初めての岡山だった場合、緊張度が高いはずだ。
「この中を40台以上で走ると考えると、今のところはまだ厳しい状況なので、なんとかこのテストで頑張りたいです」と小林は言うが、今回の特別スポーツ走行の経験がふたりにとって間違いなくプラスになるはずだ。
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