積算7422km 飛躍した最新のiドライブ
BMWのインフォテインメント・システム、iドライブはベンチマークといえるスグレモノ。このiXに実装されているのはバージョン8で、さらなる飛躍を得ている。
【画像】BMWの最新フラッグシップBEV SUV iX iX3とi4 最新のiX1とi7も 全116枚
グラフィックは鮮明で見やすく、インターフェイスは至って操作しやすい。スマートフォンと連携している時にナビゲーションのボタンを押すと、BMW自体のナビではなく、スマホのアプリが起動する点も素晴らしい。
積算8067km 素晴らしいグリップ力と操縦性
iXでグッドウッド・リバイバルというクラシックカー・イベントへ向かったところ、駐車場の端の方へ案内された。入口からずっと奥の方へ。イベントの内容にはそぐわないクルマだったかもしれないが、少なくとも入場させてはくれた。
サーキットを走らせてみたら、驚くほどのグリップ力と、素晴らしい操縦性を確認できた。そして、クラシックカーのように故障もしなかった。
積算8402km BEVでフランスを目指す旅へ
BMW iXの前に、筆者は長期テストで同じくバッテリーEV(BEV)のアウディQ4 eトロン・スポーツバックへ乗っていた。ベルギーでの短いバカンスを楽しんだ際は、快適な移動手段になった。
グレートブリテン島から遠く離れた場所ではなかったが、充電インフラの状態がわからない旅先なだけに、不安はゼロではなかった。だが、結局それは杞憂だった。
ドーバー海峡を渡るユーロトンネルの入口や高速道路、ベルギーの市街地でも、充電器は問題なく利用できた。むしろ余計に充電できたくらい。残りの航続距離が不安になることはなかった。
それでは、さらに遠くを目指したらどうなるのか。欧州大陸縦断のような自動車旅行を、BEVでも問題なく達成できるだろうか。それを確かめるべく、再び筆者はドーバー海峡へ向かった。
ユーロトンネルの入口で充電
海峡をくぐるには、ユーロトンネルを走る専用列車にクルマを載せる必要がある。英国側では、グレートブリテン島の南端、フォークストーンという町にターミナル駅がある。
わたしの自宅からフォークストーンまでは、片道160km。充電を100%にして、ラッシュアワーを避けつつ午前中に出発した。メーター用モニターに初め表示された航続距離は、611kmだった。
この数字は、直近のドライブパターンに基づいて計算されている。高速道路を中心に走っていると、満充電時の距離は短くなる。ストップ&ゴーの多い市街地や郊外の道で過ごす時間が長くなると、少し伸びる。
道中、特に目立った渋滞もなくiXは順調に南下。ゆったりドライブを楽しめた。
車載列車を待っている間に、充電する手段は2つある。チャンネル・トンネル社が提供する無料の急速充電器を利用するか、テスラ以外のBEVも利用可能になっている、スーパーチャージャーという急速充電器を用いるか。
筆者はテストを兼ねて、両方試してみることにした。最初につないだのはスーパーチャージャー。20分間で18kWh蓄えられ、費用は10.54ポンド(約1700円)だった。残りの13kWhは無料の方につなぎ、99%まで駆動用バッテリーは回復した。
前面面積が大きいiX 少なくない電費への影響
どちらの充電器も、操作や接続は至って簡単。スーパーチャージャーは12台もあるから、先の利用者で埋まっている可能性も少ない。
欧州大陸側のユーロトンネルの出口は、フランスのカレーという町にある。ターミナル駅でクルマを降ろし、北東部のランスまでは高速道路で約3時間。バッテリーを温存するため、最初は制限速度の130km/hを少し下回るスピードで走ることにした。
しばらく進んだところで、到着時間を少し早めるべく、クルーズコントロールの設定速度を上げた。ただし、BEVはスピードが増すほど航続距離に小さくない影響が生じる。iXの電費効率は当初5.6km/kWhだったものの、3.5km/kWhへ低下した。
iXは大柄で重たいSUVで、前面投影面積が大きい。空気抵抗も、走行速度で大きく変わる。ディーゼルターボ・エンジンで走るSUVだったら、ここまで大きな燃費への影響はなかったかもしれない。
とはいえカレーで駆動用バッテリーを満たしたことで、最初の目的地、ランスまでの275kmを問題なく走りることはできた。予定より短時間で。車載列車を待っている間に充電するという時間の使い方は、とても有効だといえそうだ。
旅先で71kWhぶんの電気を確保できるか
ランスの人口は18万人ほどで、まだ充電インフラがしっかり整備されていない。事前に調べておいた方が賢明といえる。既に利用者がいたり、予想しない不具合などに備えて、プランAからプランCまで3か所の充電器を事前に選出しておいた。
プランAの場所へ向かってみると、問題なく利用できた。宿泊するホテルから近い、道端にある充電ポストだ。24時間の駐車料金が別に掛かり、それは5ユーロ(約800円)。一晩AC充電器に接続し、100%までの回復に22ユーロ(約3300円)を支払った。
翌日の目的地は、ランスから130kmほど南にあるトロワ。周辺の観光地を、iXで散策することにしている。駆動用バッテリーの充電量が100%の状態で自宅への帰路につくには、これから71kWhの電気を確保する必要がある計算だ。
iXは無事にグレートブリテン島へ再上陸できるだろうか。この続きは、次回お伝えすることにしよう。
テストデータ
テスト車について
モデル名:BMW iX xドライブ50 Mスポーツ(英国仕様)
新車価格:9万9965ポンド(約1659万円)
テスト車の価格:11万6965ポンド(約1941万円)
テストの記録
航続距離:540km
電費:5.1km/kWh
故障:なし
出費:なし
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