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「SV」が3900万円!! 「ムルシエラゴ」と「ガヤルド」も限定モデルは高値安定!

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「SV」が3900万円!! 「ムルシエラゴ」と「ガヤルド」も限定モデルは高値安定!

■「スーパーベローチェ」という名の威力

 1998年にランボルギーニを自らのグループに収めたアウディにとって、もっとも優先すべき課題はモデルラインナップの刷新だった。

走る伝説! ランボルギーニ「カウンタック」は本当に時速300キロも出たのか?

 1990年代のランボルギーニが、事実上唯一生産していたモデルは、12気筒ミッドシップの「ディアブロ」であり、その旧態化はアウディには非常に深刻な状況と判断されていたのだ。

●2010 ランボルギーニ「ムルシエラゴLP670-4 SVクーペ」

 とはいえまったくの新型車を白紙の段階から設計する時間的な余裕はランボルギーニにも、そしてもちろんアウディにもなかった。

 そこで考えられたのが、前モデルのディアブロのエンジニアリングをベースに、そこから2000年代に通用する12気筒リアミッドシップ車を生み出すことであった。

 つまりさらに時間をさかのぼれば、「ムルシエラゴ」は「カウンタック」以降の設計哲学を継承した、モダン・クラッシックなモデルだったことになる。

 その象徴的なパートは、基本骨格やパワーユニットの搭載方法にある。スチール製のスペースフレームを核に、パワーユニットは通常のフロントエンジン車とは逆にエンジンを最後方に、その前方にミッションを配し、駆動力はそこから前輪に向かうものと、再び180度向きを変え後輪に向かうものに分かれる。

 これは、カウンタックの主任設計者であった、かのパオロ・スタンツァーニが、究極のカウンタック像として意識し、ディアブロでビスカスカップリングのセンターデフを用いて可能になったシステムそのままである。

 640psの6.2リッターV型12気筒自然吸気エンジンを搭載する4WDモデルであることから、「LP640-4」とネーミングされた今回の出品車、進化型ともいえるマイナーチェンジ版が誕生したのは、デビューから5年後のことだった。

 搭載エンジンは6.5リッターに拡大され、最高出力は車名にあるとおり670psにまで達している。さらにここで紹介するSV=スーパーヴェローチェは、2009年3月から発売された350台の限定車である。

 1565kgという軽量性と670psのパワーで、0-100km/h加速を3.2秒という現代でも通用する加速性能を発揮した。

 この個体は245番目に生産された2010年モデルで、新車登録からわずかに2830kmを走行したのみという。

 気になる落札価格は、33万9250スイスフラン(邦貨換算約3900万円)。エスティメートが20万-25万スイスフランであったので、それを大きく上回る落札価格であった。やはり「SV」の2文字のついた限定車であるからだろう。

■ハードコアなマシン、「スーパーレッジェーラ」とは?

 ムルシエラゴでSVを出品するなら、同世代の「ガヤルド」でも何かスペシャルなモデルがほしい……。オークショネアならオークションを盛り上げるためにそう考えるのが普通だろう。

 そこで用意されたのが、同じく2010年式のガヤルド「LP570-4 スーパーレッジェーラ」であった。

●2010 ランボルギーニ「ガヤルドLP570-4 スーパーレッジェーラ・クーペ」

 ムルシエラゴは、ディアブロのビッグマイナーチェンジ版と揶揄されることも多いが、このガヤルドは最初からアウディ・コントロールのもとで設計されたモデルだ。

 新開発のアルミニウム製スペースフレームに、やはりアルミニウム製ボディを組み合わせ、リアミッドに当初は5リッターV型10気筒自然吸気エンジンを搭載した。駆動方式はもちろん4WDとなる。

 2003年に発売を開始したガヤルドは、市場ではスモール・ランボとして圧倒的な人気を博する。その人気に後押しされるカタチでランボルギーニは続々と追加車種を設定し、さらに2008年にはビッグマイナーチェンジを施すことで、その商品力さらに高めてきた。

 この時の最大のトピックスは、搭載エンジンが直噴型の5.2リッターV型10気筒に変更されたこと。ベースモデルでも最高出力は560psに向上し(2009年から購入可能になったRWDモデルは550ps)、カスタマーを喜ばせた。

 ボナムス1793が今回ムルシエラゴLP570 SVと同様にスイスのボンモント・セールに持ち込んだ注目のガヤルドは、2010年モデルのLP570-4 スーパーレッジェーラである。

 スーパーレッジェーラとは「超軽量」を意味し、実際にベースモデルからの軽量化は70kgに相当するという。同時にエクステリアでも専用のディテールを持ち、フロントバンパーや大型エアインテーク、リアウイング、リアデフューザーなどは、このモデルのためのスペシャルパーツとなり、限定車としての特徴は数多く、ひと目で見て分かるほどであった。

 エスティメートは18万-20万スイスフラン(邦貨換算約1800万-2300万円)であったが、残念ながら今回は落札には至らなかった。

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みんなのコメント

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  • 二台とも思ったよりだいぶ落札予想価格が低いな。
    希少な車なのに新車時代より安くね?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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