現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 今やウデ磨きに駆動方式は関係なし! それでもFRが最適と言われる理由とは

ここから本文です

今やウデ磨きに駆動方式は関係なし! それでもFRが最適と言われる理由とは

掲載 35
今やウデ磨きに駆動方式は関係なし! それでもFRが最適と言われる理由とは

昔は手ごろに買えるFRスポーツが多かった

 サーキットに限らずスポーツ走行を楽しんでいる人なら、一度は聞いたことがある「ウデを磨くならFR」という言葉。確かに重量の前後バランスはFFに比べて50:50に近付けやすく、アクセルで流れるリヤを制御するのは後輪駆動の醍醐味だろう。

スポーツカーの理想は前後重量配分50:50とは限らない! 動くがゆえに難しい重量バランスの考え方とは

 そして現在の年齢が40代の半ばくらいまでのドライバーであれば、若かりしころはAE86レビン/トレノやKP61スターレットなど安価なFRを手に入れやすく、ガンガン走り込んでテクニックを身に付けた人も多いと思われる。でも果たしてFFや4WDは練習に向いておらず、今からでもFRに乗り換えたほうが正しいのか。それぞれの駆動方式による特性の違いや、練習車としての適正について考えてみたい。

FRはテールスライドのしやすさとコントロールが容易

 まずは昔から都市伝説のように推されるFR。前輪で引っ張るFFに対し後輪で押し出すFRは、自然なフィーリングと言われることが多い。またテールスライドを意識的に起こしやすく、アクセルコントロールとカウターステアによる制御、つまりドリフトを練習するには間違いなく最適だ。

 しかし意図的にリヤを流すのはFFや4WDでも可能だし、カウンターステアが重要であることもまったく変わりない。タイミングや細かい操作の違いこそあるにせよ、ドリフトがFRだけの特権と考えるのは間違い。

FFを自在に操るならより正確なテクニックが求められる

 対するFFはアンダーステアが強い傾向にあり、FRに比べ『待ち』が多いというのが通説で、コーナーに入ってからの修正も効きにくい。すなわち適切な進入スピードやフロント荷重の乗せ方、ライン取りなどすべてにおいて正確さが求められる。そういった意味ではFRよりも手強い部分があるし、ウデ磨きに向かないなんてのは勘違いもいいところ。

ひと昔前の4WDの強アンダーがネガな印象を与えたか……

 4WDは優れたトラクション性能から誰でも速く走れる、すなわちウデがなくてもタイムを出せると思われがちだ。電子制御が満載の最新スポーツモデルなら、運転の荒さやミスをごまかしやすい面はある。

 だが昔の4WDはFFと同じかそれ以上にアンダーステアが強いこともあったし、むしろ特性より燃費やチューニング、メンテナンス性(デフが3つあるなど)の面から、ガンガン走り込みたい若者に不向きとのイメージが定着した気がしないでもない。

 結論としてFRはほかの駆動方式よりも低速でテールスライドさせやすく、落ち着いて立て直す操作を練習できるメリットはある。しかしFFや4WDがウデ磨きに不適格なはずもなく、ドラテクが身に付くか付かないかは駆動方式より、練習量や何かしらテーマを決めて走り込むなど、内容の濃さのほうがよほど重要といっていい。

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

[大型ミニバン]頂上対決!? レクサス[LM]vsトヨタ[ヴェルファイア]約800万円の価格差はどこ?
[大型ミニバン]頂上対決!? レクサス[LM]vsトヨタ[ヴェルファイア]約800万円の価格差はどこ?
ベストカーWeb
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
ベストカーWeb
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
ベストカーWeb
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
AUTOSPORT web
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
AUTOSPORT web
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
ベストカーWeb
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
AUTOSPORT web
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
ベストカーWeb
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
AUTOSPORT web
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
ベストカーWeb
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
Auto Messe Web
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

35件
  • うまい奴はアルトでも速いしヘタな奴はGTRでも遅い
  • 駆動方式に関係なく車のセッティング次第で大きく変わってくる。
    スポーツ走行に向かない車はFRであってもダメ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

3200.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1680.02480.0万円

中古車を検索
FFの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

3200.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1680.02480.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村