■実用性バツグンの「完全新型コンパクトSUV」
ステランティスジャパンは2024年4月10日、同社が販売するイタリア車ブランド「アルファロメオ」における完全な新規モデルとなるコンパクトSUV「ミラノ」を、イタリアのミラノで世界初公開しました。
【画像】斬新でカッコいい! これが「新型コンパクトSUV」です(36枚)
また同時に、最初の特別仕様車となる「スペチアーレローンチエディション」も発表し、受注を開始しています。
ミラノ市はアルファロメが創業した地であり、現在も本拠地とする歴史的な繋がりのある都市です。
この地名を車名に採用した新型ミラノは、いわゆるBセグメントにあたる比較的小柄なSUVで、2019年に生産終了したコンパクトカー「ミト」の後継モデルにあたり、同ブランドの入門モデルとしての役割を担うことになります。
そんな新型ミラノのボディサイズは全長4170mm×全幅1780mm×全高1500mm。国産車でいえばトヨタ「ヤリスクロス」に近い大きさで、取り回しや実用性に優れたサイズとなっています。
搭載するパワーユニットは、1.2リッター直列3気筒エンジンに電気モーターを組み合わせたマイルドハイブリッド仕様車「IBRIDA」のほか、2種類のフル電動(BEV)仕様車「ELETTRICA」と「ELETTRICA VELOCE」の3タイプを設定。
このうちELETTRICAは最高出力158馬力、ELETTRICA VELOCEは最高出力243馬力とパワーが大きく異なり、後者がよりスポーツ性を強調した最上級モデルとなっています。
また、駆動方式は前輪駆動(FF)と全輪駆動(AWD)を用意し、多様なニーズに応えるラインナップとしました。
新型ミラノの特徴ですが、まず初めに同車を目撃した人は、その衝撃的なスタイリングに目を奪われることでしょう。
フロントグリルと複雑に絡み合う“コの字型”ヘッドライトは、上部に3連LEDを埋め込み、下部にはブラックのパネルと空気導入口を配置。
センターを陣取るアルファロメオ伝統の縦型グリルには、ブランドロゴにも描かれる「赤十字」と「大蛇」のシルエットがレリーフ状に刻み込まれ、その凝った造形によってプレミアム性を強調します。
また、エンブレムはボンネット先端に置かれ、ボディパネルは前後フェンダーで筋肉質な盛り上がりを見せながら連続性を持って流麗に全体を包み込み、コンパクトな車体でありながらイタリア車らしいグラマラスで情熱的なスタイリングを完成させました。
インテリアは、スポーティなドライバーズカーを得意とする同ブランドらしい、ドライバーオリエンテッドなレイアウト。
内装においても、高級ブランドの名にふさわしく最高級の素材を用いたイタリアンデザインが展開されるほか、ダッシュボードの中央には大型の10.25インチフルデジタルTFTスクリーンを採用するなど、最先端のコネクティビティ技術も搭載。ナビゲーションの地図は通信を行うことで常に最新状態に更新されます。
車両後部のラゲッジルームは、最大400リットルの容量を確保し積載性も完備。これは全長4.2m以下のコンパクトSUVとしては、クラストップレベルの広さと実用性だとアルファロメオは説明し、さらにハンズフリーで後部ハッチバックドアをオープンすることも可能です。
さらに、レベル2自動運転を実現する運転支援機能を搭載するほか、360度駐車センサーと180度リアカメラが車両の周囲状況を把握することで、革新的かつ実用的な半自動駐車システムも採用しているといいます。
※ ※ ※
この新型ミラノは、本国イタリア・ミラノで発表されたものの、その車両価格や日本市場への導入については現在のところ公式情報はありません。
しかし、同車の前身モデルとなるミトは日本でも展開されており、ファンからの支持と好評を受けていたことから、新型ミラノの導入についても実現に期待が高まります。
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「くるまのニュース」のメディアとしての神経を疑う。