この記事をまとめると
■フルモデルチェンジした新型スバルWRXが北米で発表された
6代目レガシィ・アウトバックが日本上陸! レヴォーグと同じ1.8Lターボのみで2グレード展開
■2.4リッター水平対向4気筒エンジンは最高出力271馬力/最大トルク35.6kgm
■WRXとして初めてスバルグローバルプラットフォーム(SGP)を採用
スバルの象徴WRXがフルモデルチェンジして姿を現した
スバルWRXといえば、1992年にインプレッサの高性能バージョンとして設定されたのを始まりにして、ついには2014年にデビューした先代モデルからは車名として独立した、まさにスバルを象徴するモデル。
そんなWRXの新型が、北米で世界初公開された。
新型WRXは、初代以来、4世代に渡って受け継いできたWRXらしさを継承しつつ、パーフォマンスカーとしての価値と実用的なセダンとしての価値を革新的に進化させた新世代のスバルのAWDパフォーマンスカーになっている。
パワーユニットには、ドライバーの意思に瞬時に応える応答性と、低回転から力強いトルクによる抜群の加速性能を持った2.4リッターの水平対向4気筒ターボを採用。最高出力271馬力/最大トルク35.6kgmのスペックはスポーツ走行時に最大限に威力を発揮するのはもちろんだが、日常的な仕様においても気持ちいい加速フィールを実現し、あらゆる状況で走ることの楽しさを感じさせてくれる。
このパワーユニットに組み合わせられるのは6速MTと「スバルパフォーマンストランスミッション」と呼ばれるCVTの2タイプ。駆動方式は当然ながらAWDとなり、6MTにはビスカスLSD付きセンターデファレンシャル方式AWDを、そしてスバルパフォーマンストランスミッションには状況に応じてトルクを配分制御するVTD-AWDを採用する。
また、新型WRXではプラットフォームを一新しているのもトピックで、WRXシリーズとしては初めてスバルグローバルプラットフォーム(SGP)を採用。フルインナーフレーム構造や構造用接着剤を組み合わせることで、ボディやシャシーの高剛性化とステアリング操作への応答性を高めた上質な走りを実現している。
さらに、一部グレードではパワーユニット、ステアリング、ダンパー、エアコンなどのさまざまなユニットの制御を細かく調整することができるドライブモードセレクトを採用。とりわけダンパーはリアルタイムにダンパー減衰力を可変制御することが可能で、状況や好みに応じたキャラクターへとWRXを瞬時に変貌させる。
走りだけでなく内外装もアグレッシブに大進化
さて、新型WRXは、中身だけでなく見た目も大変貌を遂げている。エクステリアは、ヘキサゴングリルを起点とした立体的な造形で、ワイド&ローを強調するフロントバンパーのデザインや力強く張り出したフェンダーが、今にも走り出しそうな躍動感を表現。
フロント・リヤフェンダーのスポーツサイドガーニッシュやサイドシルスポイラーなどには、空気の流れを整えるヘキサゴンパターンの空力テクスチャーを採用。フロントフェンダー後部、リヤバンパー後部にはエアアウトレットが設けられ、パフォーマンスカーならではのデザインを実現しつつ、コーナリング時や高速走行時の操縦安定性を高めている。
また、インテリアは、黒を基調にレッドステッチを排したものとなり、新型WRXのアグレッシブでスポーティなパフォーマンスを表現。インストルメントパネル中央にはセンターインフォメーションディスプレイが配され、さまざまな機能が集約されている。前後席は、それぞれのショルダールームが拡大されており、とりわけ後席は延長されたホイールベースの恩恵を受けて、ゆったりとくつろげる空間となっている。
そして一部グレードにはRECARO社と共同開発した新デザインのRECAROシートを採用。従来型よりさらに体格保持性能を高め、スポーツドライビング時のドライバーの姿勢をしっかり保持してくれるようになった。
もうひとつ、スバルといえば安全・快適装備にも定評があるが、新型WRXにも新世代アイサイトが「スバルパフォーマンストランスミッション」搭載車には標準設定されている。電動ブレーキブースターが組み合わせられたことで、プリクラッシュブレーキの作動領域が拡大さただけでなく、ステレオカメラの広角化によって認識範囲を拡大。従来型では先行車を捕捉できなかった急なカーブでも追従走行を継続できるようになっただけでなく、割り込み車両もより早いタイミングで認識してくれるという。
このように、全面的に大幅な進化を果たした新型スバルWRX。北米での発売は2022年を予定。日本での発売に関してはアナウンスがないが、大いに期待して続報を待ちたい。
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