この記事をまとめると
■ヒョンデの持ち込んだ「アイオニック5」と「ネッソ」を日本車と比較
【500ps超え】スーパーカー並のスペックを持つ超荒削りな中華SUVに乗った
■燃料電池車の市場ではトヨタのMIRAIのみがネッソのライバルとなる
■価格と性能を考えるとヒョンデが一歩有利に思える
アリアのライバル! 刺客「アイオニック5」はどこまで攻めれるか
世界でもトップクラスの販売台数を誇る現代自動車の「ヒョンデ」ブランドが日本上陸だ。オンライン販売限定で、2022年5月の発売開始に向けて、現在はメンテナンス体勢などを整備中ということだが、早くもヒョンデのニューモデルが日本車キラーとして注目を集めているのはご存じのとおり。
そんなヒョンデが日本で販売するのは電気自動車「アイオニック5」と燃料電池車「ネッソ」の2モデル。いずれもSUVスタイルのZEV(ゼロエミッションビークル)だが、はたして国産車は太刀打ちできるのか、ガチンコのライバルと想定されるモデルとスペックを軸に比較してみよう。
まずは電気自動車対決から。アイオニック5のライバルと目されるのは日産アリアということで衆目の一致するところだろう。いずれもミドル級のSUVスタイルゆえに実際に比較するユーザーも多いはずだ。
アリアの駆動方式はFWDと4WD、バッテリーは総電力量66kWhと91kWhの2タイプを設定する。一方、アイオニック5はRWDが基本で、フロントモーターを追加したAWDも用意する。バッテリーは総電力量でいうと58kWhと72.6kWhの2種類だ。こうしたグレード構成からも非常に似たコンセプトで開発された2台といえる。
なお、モーターがふたつになればパワーが上がり、バッテリー総電力量が多いほど一充電走行距離は伸びるわけだが、バッテリーによって発生できる最高出力に上限があるため、モーターを2基に増やしたからといってシステム最高出力が倍になるわけではない。それは両車に共通する部分なので、まずは理解しておいてほしい。
さて、アリアとアイオニック5を比較するにあたり、どのグレードをチョイスするのかというのは非常に悩ましい。現状、アリアについてはデビュー記念特別仕様車「リミテッド」とカタログモデルではベーシックなFWD・66kWhの「B6」グレードしかスペックと価格が判明していない。
一方で、アイオニック5にはRWD・58kWh仕様とRWD・72.6kWh仕様、4WD・72.6kWh仕様の3種類のパワートレインがある。アリアについては4WDの価格が判明していないため、ここでは2WD同士で比較してみよう。
まずは58kWh仕様とアリアB6を価格、航続距離、最高出力、車両重量で比べてみると次のようになる。
アリアB6 :539万円/470km/160kW/1920kg アイオニック5:479万円/498km/125kW/1870kg
つづいて72.6kWh仕様とアリアB6を比べてみよう。
アリアB6 :539万円/470km/160kW/1920kg アイオニック5:519万円/618km/160kW/1950kg
※両モデルともクリーンエネルギー車補助金は最大80万円で共通
いかがだろうか。58kWh仕様との比較では、アリアは少々パワフルではあるが、バッテリー総電力量が多いわりに、一充電走行距離はアイオニック5に劣っていることがわかる。さらに後者との比較では、最高出力こそ同値になるが、アリアは20万円も高価なのに一充電走行距離が圧倒的に短くなっていることが明確だ。
スタイリングの好みや使い勝手などもあるので、このスペックだけで単純比較して愛車選びをする人は少ないかもしれないが、どちらのグレードで比べてもアイオニック5のコストパフォーマンスが圧勝しているのは間違いない。
ちなみに、筆者はアイオニック5には試乗経験がある。アリアについては、まだナンバーがついていないこともあって試乗する機会がないので比較できないが、少なくともアイオニック5には日本で乗るのに大きな欠点があると感じる部分はなかった。CMではキムタクがアリアの走りを絶賛している(CMなので当たり前)が、はたして乗り味を含めてもリードされているようであれば、日産の未来は暗い。
世界に2車種しかない燃料電池車はヒョンデのほうがお得か
さて、未来といえばトヨタの燃料電池車「MIRAI」で、日本市場において唯一のライバルとして名乗りを上げたのがヒョンデ・ネッソだ。
MIRAIはセダンスタイルのRWD車、ネッソはSUVスタイルのFWD車なので、クルマのキャラクター的には比較対象とするのは適切ではないが、燃料電池車同士ということで、こちらもスペック比較してみよう。
比較項目は、同じく価格、航続距離、最高出力、車両重量。ネッソがモノグレード構成なので、MIRAIについてはベーシックグレードを比較対象としてみた。
MIRAI:710万円/850km/134kW/1920kg ネッソ :776万8300円/820km/120kW/1870kg
このようにスペックを比較すると、全体的にMIRAIがリードしている印象を受ける。水素タンク容量を比較してもMIRAIは141リットル、ネッソは156.6リットルとなっている。タンクが小さくて航続距離が長いのだから水素の消費率についてもMIRAIのほうが優秀なのだ。
ただし、ユーザーの選択としてどちらが選ばれるかを考えるとネッソ優位になると思える。その理由はクリーンエネルギー車補助金の設定にある。MIRAIの補助金は全グレードで140万3000円となっているが、ネッソは210万5000円となる。つまり、補助金を計算に入れると、ネッソのほうが若干だが安くなってくるのだ。結果として日本における実質最安値の燃料電池車はヒョンデ・ネッソになっているのが現状だ。
燃料電池車の購入ユーザーは官公庁や企業が中心なので、コスパがどうこうというよりも取引などの関係やバランスを考えた選択をすることが多いので、こうした価格差を云々することにほとんど意味はないのだが、補助金込みで同等の価格感になるように工夫してきたという点で、ヒョンデがどれだけ本気で日本市場に参入しているかが理解できるというものだ。
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みんなのコメント
ふざけんなよ、カートップ。
日本の自動車産業に寄生して成り立ってるくせに韓国車が日本車より優れてるのが大前提なら、日本で廃刊して韓国に移れや。
いったいどういう勝算があって再参入するつもりなのか未だに謎である。