ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、ドイツGPの決勝レース中に雨が降り始めた際、リスクを避け、ダメージを最小限に抑えるためにインターミディエイトタイヤへの交換を行ったと語った。
決勝レースの後半、ケビン・マグヌッセンとロマン・グロージャンはそれぞれ6番手と8番手を走行しており、この順位のままレースを終えることができていれば、多くのポイントを獲得できたはずだった。しかし終盤に雨が降り始めてしまい、それも台無しになってしまった。
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雨の影響で路面は滑りやすい状況になっており、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がクラッシュした51周目には、グロージャンはチームに対し、2台ともインターミディエイトタイヤに交換するよう促していた。
その後雨が弱まり、グロージャンとマグヌッセンはドライタイヤに履き替えるためにセーフティカー出動中にもう一度ピットストップを行うことを強いられた。最終的にグロージャンは6位までポジションを取り戻したものの、マグヌッセンは11位とポイント獲得とはならなかった。
レース後、シュタイナーは「我々は被害を最小限に抑えるための策をとった。もしそのままの順位で走り続けることができていれば、良いポジションにいれただろう」と話した。
「我々は(ルノーとフォースインディアに対して)2ポイント失った。だが大きな全体像の中で見れば、それほど多くのポイントを失ったわけではない」
「我々はその2ポイントが欲しかった。だが、このようなことが起きてしまった」
「正直に言えば、私はがっかりしていない。確かに、もっと良い結果に終わることを望んでいた。だが他の人たちもやっていたように、我々はダメージを最小限に留め、リスクを遠ざけた。中にはもう少し幸運だった人も、リスクを取っていた人もいた」
「もし何も失うものがなければ、リスクを冒すのはもっと簡単だ。我々は常にそのバランスを取らなければならない」
セーフティカー出動中にピットストップを行ったことで、グロージャンもマグヌッセンもトラックポジションを落とした。しかし他のドライバーよりもフレッシュなタイヤを履くことができたため、グロージャンは終盤にポジションを上げることができた。
一方フォースインディアは2台ともステイアウトを選択したため、40周以上も走ったソフトタイヤでセルジオ・ペレスが7位、エステバン・オコンが8位と揃って入賞を果たした。だがシュタイナーは、ハースにはあまりにもリスクが大きすぎたと主張した。
「その選択が正しいのか悪いのかを言うのは難しいことだ。しかし、(ピットストップを行うというのは)正しい選択だったと言えるだろう。なぜなら、コース上はあまりにも滑りやすかったからだ」
「我々のマシンが履いていた使い古したタイヤでは、ベッテルのようにどこかでコースオフしてしまうリスクがとても大きかった。彼ら(グロージャンとマグヌッセン)のタイヤは非常に古くて、もう一度タイヤの温度を上げるチャンスはないと言ってたのだ」
「あの時はどれくらい雨が降り続けるのかわからなかった。もし新しいタイヤを履いたら、すぐに温度が下がりこれ以上のグリップを得られなくなる」
「当時はあのような状況で、何かを失う可能性もあり、リスクを取りたくなかった。というのも、もしそうしていたら全てを失う可能性があったからだ」
ポイントを獲得できなかったマグヌッセンについては、シュタイナーは次のように話した。
「もし6番手を走っていたのに11位でレースを終えることになったら、それで満足できるだろうか?」
「これもレースの一部だ。完全に良くないことをしたとは思っていない。非常に短い時間の中でたくさんのことが起き、それらを解決しなければならなかったのだ」
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