1980年代以降、トヨタの強さが際立ってきたが、そのトヨタを焦らせたり、 慌てさせたクルマも少なからずある。自動車評論家 片岡英明氏が解説。
※本稿は2022年4月のものです
文/片岡英明、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2022年5月10日号
■トヨタに苦汁をなめさせた!? 車たち
●5代目マツダ ファミリア(1980年登場)
王者カローラの販売台数に肉薄したマツダ ファミリア(5代目)
今から42年前の1980年6月に登場した5代目ファミリアはFF方式を採用し、デザインも若々しかった。また、走りのよさに加え、電動サンルーフやラウンジシートを装備したから大ヒット。ファミリアは賞を総なめにし、カローラを月販トップの座から引きずり降ろすことに成功した。
●初代日産 シーマ(1988年登場)
セドリックとグロリアの上級モデルとして1988年に鮮烈なデビューを飾った。3ナンバーの専用ボディをまとい、日産の最新技術をふんだんに盛り込んだ。しかもパンチの効いた走りを見せたから爆発的に売れ、トヨタを悔しがらせた。マスコミは「シーマ現象」と呼び、はやし立てていた。
●初代スバル レガシィTW(1989年登場)
卓越した走行性能を誇る4WDと低重心の水平対向4気筒DOHCターボを主役に据え、1989年に登場したのがレガシィツーリングワゴンだ。新しいジャンルを開拓し、ワゴンブームをけん引し、好調な販売を記録した。トヨタは刺客としてカルディナを送り出したが、惨敗に終わっている。
●初代三菱 ディアマンテ(1990年登場)
消費税の導入によって普通車は買いやすくなった。この機をとらえ、1990年5月に三菱が送り出したのがディアマンテだ。3ナンバー専用のワイドボディを採用した4ドアハードトップで、時代に先駆けて4WDモデルも設定。予想を上回る販売を記録してトヨタの首脳陣を歯ぎしりさせた。
●初代ホンダ オデッセイ(1994年登場)
アコードをベースに、1994年秋に登場したホンダのクリエイティブムーバー第1弾だ。3列シートのキャビンはウォークスルー機能を備え、シートアレンジも多彩だった。また、ワゴンのように軽快な走りを見せ、3ナンバー車のベストセラーになる。トヨタは慌ててイプサムを投入した。
●初代日産 エルグランド(1997年登場)
日産 エルグランド(初代)。トヨタが対抗馬投入も歯が立たず
トヨタはエスティマに続いてグランビアを送り出した。これを追って1997年に日産が発売したのがフルサイズミニバンのエルグランドだ。3.3Lの上質なV型6気筒とディーゼルターボを揃え、豪快な走りを披露した。4WDも実力派だったからトヨタ勢を蹴散らし、大ヒットとなった。
●初代日産 エクストレイル(2000年登場)
クロスオーバーSUVの代表だったRAV4の存在感を一気に吹き飛ばしたのが日産のエクストレイルだ。2000年秋にベールを脱いだが、そのタフな走りが若者にもウケ、瞬く間にアウトドアレジャーの頼もしいパートナーとして認められた。モデル末期まで安定して売れた傑作SUVだ。
●初代ホンダ ストリーム(2000年登場)
シビックをベースに2000年に誕生した7人乗りのドライバーズミニバンがストリーム。4気筒のVTECエンジンは気持ちよく回り、ハンドリングもスポーティだった。日常の使い勝手がいいこともあり、ヒット作となっている。危機感を抱いたトヨタは2年後にウィッシュを送り出した。
●初代ホンダ フィット(2001年登場)
ホンダ独創のセンタータンクレイアウトを採用し、クラスを超えた広いキャビンと使い勝手のいいラゲッジルームを実現したのがフィットだ。2001年に登場し、アッという間にコンパクトカーの代表にのし上がっている。ベストセラーの座に君臨し、トヨタのセールスを悔しがらせた。
●2代目日産 ノート(2016年登場)
ノートはハイトワゴン的な魅力を加えたコンパクトカーだ。その2代目は2012年に登場したが、販売は今一歩だった。が、2016年に発電用の3気筒エンジンにモーターを組み合わせたe-POWERを投入すると大ブレイク。久しぶりに日産を首位の座に導き、トヨタの首脳陣を慌てさせた。
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トヨタに、旧型になる2代目プリウスを廉価版として継続販売させたのだから