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フェラーリ、サインツのために前例のない送別イベントを開催。初優勝車F1-75で親子がフィオラノを隊列走行

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フェラーリ、サインツのために前例のない送別イベントを開催。初優勝車F1-75で親子がフィオラノを隊列走行

 スクーデリア・フェラーリは、フィオラノ・サーキットで、2024年末でチームから離脱するカルロス・サインツの送別イベントを行った。サインツと父カルロス・サインツSr.は、2022年型F1-75および、1955年型735LMで走行する機会を得た。

 2025年に向けてフェラーリは、シャルル・ルクレールのチームメイトとして7度のF1チャンピオン、ルイス・ハミルトンとの契約を結んだ。それによりサインツはフェラーリのシートを失ったわけだが、チーム内での彼の評価は非常に高い。良好な関係を示すように、フェラーリはこれまで誰に対しても行ったことのないようなイベントを開催してサインツを送り出すことにした。

サインツの功績を高く評価するフェラーリ代表。契約更新をしないと伝えるのは「人生で最もつらい電話のひとつだった」

 チーム代表フレデリック・バスールは、2025年ドライバー選択について「カルロスがいなくなることは、ひとりの人間との別れ、あるいは素晴らしいドライバーとの別れとして、寂しいことである。しかし、ルイス・ハミルトンのような偉大な人物を獲得する可能性を見過ごすわけにはいかなかった」と説明している。

 最終戦でバスールは、サインツを称賛し「カルロスのパフォーマンス、チームへの献身、プロフェッショナルな姿勢は、1年を通して傑出していた」とコメントした。

「彼は全力を尽くしており、チームを離れることが決まっているドライバーに見えることは一瞬たりともなかった。素晴らしいプロフェッショナル精神であり、ドライバーとしてもひとりの人間としても、彼のことが懐かしくなるだろう。しかし彼は私がなぜこういう決断を下したのかを理解している。彼の方ではそれがフェラーリにとって最善の決断ではなかったと感じていることを、私は理解できるが、私としては、フェラーリにとって最善のことをしたと確信している。ただ、あと何年か、カルロスを我々のもとで走らせられなかったことは残念に思う」

 サインツとフェラーリの間に悪感情がないことを明確に示すように、フェラーリは、サインツと家族にとって忘れられない思い出となるような送別イベントを企画した。フェラーリが毎年恒例のクリスマスランチを実施する12月17日、プライベートサーキットのフィオラノに、2022年型F1-75を2台と、ヒストリックカー数台を持ち込み、サインツ親子が一緒に走る機会を作ったのだ。

 2022年型F1-75は、サインツがイギリスGPでF1初優勝を挙げた際に乗っていたマシンだった。当日は、チームメイトのシャルル・ルクレールも立ち合い、サインツがフェラーリのワークスF1マシンに乗る最後のシーンを見守った。

 4年間、スクーデリアやティフォシに対して完全なる献身と見事なプロ意識を示したサインツに対し、フェラーリは感謝の気持ちを示す機会として、同チームの長く輝かしい歴史のなかで他に例を見ないセレモニーを行い、彼を送り出した。



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