■キャブオーバー車のメリットとデメリット
「SUV」や「ミニバン」、「セダン」、「ステーションワゴン」など、クルマにはさまざまなボディ形状がありますが、乗用車として一般的なこれらのタイプは、長短はあるにせよ、運転席の前方にボンネットがあり、エンジンをはじめとするさまざまなパーツが格納されています。
一方で、商用車に多い「キャブオーバー車」はボンネットが極めて短く、エンジンは運転席・助手席の下に配置。ボンネットの内部は「ウォッシャー液タンク」や「ブレーキフルードタンク」など、日常的に点検を行うような一部のタンクしか入っていません。
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トヨタ「ハイエース」や日産「キャラバン」などがキャブオーバー車に該当しますが、ボンネットがないことから、運転するときに乗用車とは異なるメリット・デメリットが存在します。
まず、メリットとして挙げられるのが「視界が良い」ということです。
ボンネットがない形状なので、視界が開けていて前方が非常に見やすいです。そして車間距離も把握しやすく、運転疲れがしにくいともいえます。
次に、「荷物がたくさん積める」ということも挙げられます。
キャブオーバー車はボンネットがない分、短い全長でも荷室を広く確保することが可能です。車体の後部を荷室にしたステーションワゴンでも積めないような長尺物や背の高い荷物などもたっぷり積むことが出来るので、商用利用で重宝されるのです。
同時に乗員の足元スペースも広くなり、車内で快適に過ごせます。
一方で、デメリットとなるのは主に走行性能や運転感覚の面です。
キャブオーバー車は通常のセダン車などに比べれば重心が高くなる傾向があり、カーブを曲がる際にはクルマが左右に大きく動きます。そのため、速度を適切に調整し、カーブに進入する前に減速することで安定性を保つ必要があります。
また、重心バランスとの関係で、ブレーキ操作も注意深くおこなう必要があります。
キャブオーバー車の場合、ドライバーは前輪の真上に座ることになり、乗り慣れない人が急な制動をかけると、車体が前のめりに沈む感覚に驚くことがあります。
荷室に重たい荷物を積む場合はその傾向もとくに強まるので、より注意深く、早めにていねいなブレーキ操作をおこなうように心がけたほうが良いでしょう。
※ ※ ※
キャブオーバー車はボンネットがあるクルマと少し異なるところもありますが、慣れてしまえば大きな問題はありません。
キャブオーバー車に慣れてしまうと、むしろボンネットがあるクルマを運転するのが怖くなってしまうこともあるようです。
■キャブオーバー車を運転するときの注意点
キャブオーバー車を運転するときに注意すべきことがいくつかあります。
ボンネットがないので、前方衝突に対して安全面で不利になります。もちろんエアバックなどは装着されていますが、車両前方と乗員までの距離が短く、前からの衝撃に弱いとされています。
長いボンネットがあるクルマは、エンジンが積まれている前方の部分がクッションの役目を果たして衝撃を吸収してくれますが、キャブオーバー車はその点において安全性の面でやや不利だといえるでしょう。
もちろん現在は設計が改良されて、安全面も考えられているものの、前走車との間距離を適正に保ち、急停止などにも対応できる速度で走行しましょう。
そして、キャブオーバー車のフォルムは、ボディが長方形の箱型で、高速道路では空気抵抗が大きくなります。重心の高さと相まって、大型トラックを追い抜かしたりすると空気抵抗をまともに受けてハンドルが揺れ動くことがあります。
加えて、強風の日や海岸沿い、橋の上、トンネル出口など、横風が強く吹くような場所ではハンドルが取られやすくなります。
クルマが揺れている状態ではタイヤの接地状況も良くないので、ハンドルの揺れが落ち着くまで速度を落として走行したほうが良いでしょう。
また、内輪差が大きいのもキャブオーバー車の特徴です。内輪差とは、クルマが曲がる際に、前輪と後輪が描く軌跡の差のことをいいます。
キャブオーバー車は、ボンネットがあるクルマよりも運転席の位置が前方に位置しています。そのため、同じような感覚でハンドルを切って曲がると後輪が内側に入りすぎて縁石などに乗り上げたり、サイドを擦ったりしてしまうのです。
とくに、左折時に見えにくい左後方をぶつけないよう、曲がるときは注意が必要となります。
そしてキャブオーバー車はドライバーの視点の位置が高くなり全体的な視界は良いのですが、クルマの先端部分の真下の路面はほとんど見えません。
そのため、ハイエースやキャラバンは左前方(助手席側)にフロント真下を写すミラーが備わっていますし、さらに一部グレードには車両を真上から見下ろしたような映像をモニターやルームミラーに映す「パノラミックビューモニター」(日産は「アラウンドビューモニター」)が設定できます。
前進や後退するときは、ミラーやモニターを入念に確認してクルマの周辺に人や障害物などがないことを入念に確認してから発進しましょう。
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みんなのコメント
まあ、乗ったことない人はレンタカーとかでも一回体験してみるといい。