「DEFENDER AWARDS」プログラムを新規立ち上げ
ディフェンダーは、地域の自然保護や人道支援活動の“ヒーロー”を称え支援するため総額100万ポンドを投じ、グローバルプロジェクト「DEFENDER AWARDS(ディフェンダー・アワーズ)」を立ち上げた。
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これまでディフェンダーは、英国赤十字社との70年にわたる協力関係や、アフリカの自然保護慈善団体Tusk(タスク)との20年にわたるパートナーシップを築いてきたが、今後も自然保護や人道支援へのサポートを拡大していくという。
ディフェンダーによる支援活動のルーツは、1948年のランドローバー・シリーズIまで遡り、1954年に英国赤十字社との連携でケニアとドバイに車両を配備し、看護師の活動を支えたとされている。さらに、アフリカの絶滅危惧種と生物多様性の保護を目的にTuskとパートナーシップを築くなどしてきた。
「DEFENDER AWARDS」は、英国、フランス、ドイツ、イタリア、日本、オーストラリア、南アフリカから7団体を選出。受賞団体にはそれぞれ10万ポンド(日本は2,000万円)の支援金、ディフェンダー車両、そして専門家からのメンタリングサポートが提供される。
ディフェンダー担当マネージング・ディレクターのマーク・キャメロン氏は次のように述べている。
「このたび、私たちは、自然保護と人道支援のヒーローたちを称え支援するために、『DEFENDER AWARDS』を立ち上げました。100万ポンド以上を投じ、知識を共有し、変革を推進するために、専門家の国際的なネットワークを構築します。また、グローバルプロジェクトでありながら、地域に焦点を当てるものでもあり、脆弱な生息地、生物種、コミュニティを支援してきたディフェンダーの輝かしい歴史をさらに豊かなものにするでしょう」
「DEFENDER AWARDS」は、Tuskとの20年にわたるパートナーシップを基盤としているという。ディフェンダーは20年間にわたりアフリカでの保護活動実現に協力、その間Tuskは5,000万ヘクタール以上の野生生物の生息地を保護し、40種以上の絶滅危惧種の保護をしてきたとのことだ。
Tuskの創設者兼代表、チャーリー・メイヒュー氏は次のように述べている。
「Tuskとディフェンダーのパートナーシップはますます強固なものとなっており、私たちの多くのプロジェクトパートナーが、20年以上にわたりディフェンダーを活用しています。新たな『DEFENDER AWARDS』は、小規模な組織が独自の関係を築き、資金や専門知識、そして頑丈で高性能なディフェンダーの恩恵を受けることができる貴重な機会となります」
応募方法については、DEFENDER AWARDS 公式サイトを参照。応募期間は2025年6月17日(火)午前8時59分まで。応募締め切り後、各国のパネリスト(審査員)が各カテゴリで2団体(計8団体)を選出、最終候補56団体まで絞られる。
その後、世界的に著名な自然保護および人道支援の専門家をはじめとするグローバルパネリストたちが、最終的な7団体を選出する。各参加国(英国、フランス、ドイツ、イタリア、日本、オーストラリア、南アフリカ)からは、少なくとも1団体が選出されるとのこと。
DEFENDER AWARDSのカテゴリと審査員
設定されているカテゴリは以下の通り。
(1)Wild:絶滅危惧種の保護・保全(Defenders of the Wild)
規模を問わず、絶滅の危機に瀕した種の保護を目的としたプロジェクトが対象。イタリアやドイツのアルプストガリネズミから南アフリカのハゲワシまで、あらゆる在来種の保護を支援するプロジェクトなど
(2)Humanity:社会的弱者の支援(Defenders of Humanity)
困窮している人々や地域社会を支援するプロジェクトが対象。 脆弱な地域社会の繁栄を支援し、危機がいつどこで発生しても、その準備、対応、復旧ができるようにサポートするプロジェクトなど
(3)Land:環境保護・保全・再生(Defenders of the Land)
重要な生態系の保護に尽力するプロジェクトが対象。 英国の湿原からオーストラリアの熱帯雨林まで、世界で最も脆弱な景観の一部を保護・再生するプロジェクトなど
(4)Sea:海洋種・沿岸環境の保全・回復(Defenders of the Sea)
海洋および沿岸の生物と、それらの生物が依存する生態系を支援するプロジェクトが対象。フランスにおける水質汚染から日本の持続不可能な漁業慣行まで、海洋生物と沿岸地域社会に影響を及ぼす多くの課題に取り組むプロジェクトなど
審査にあたっては、日本からは以下の4名――菊池夢美、深本南、松島倫明、山崎晴太郎の各氏――がパネリストを務め、各カテゴリで2団体、計8団体を選出するための審査を行う。(五十音順)
菊池夢美……2010年、東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程を修了し、博士号(農学)取得。2014年から2025年まで京都大学野生動物研究センターに所属。2018年4月、一般社団法人マナティー研究所を設立。2007年からブラジルの国立アマゾン研究所と共同研究を開始し、保護したアマゾンマナティーを再び川へ戻す野生復帰事業にも取り組んだ。2019年からはカメルーンのNGO団体とともに、アフリカマナティー保全プロジェクトを実施中。 深本南……2020年にサステナブルな暮らしをガイドするメディア「ELEMINIST」を創設。2023年より株式会社UPDATERエグゼクティブアドバイザーに就任し、オーストラリア発エシカル評価機関「Good on you」の日本版「Shift C(シフトシー)」に携わる。現在はサステナビリティに特化したイベントのプロデュースや商業施設・企業のコンサルティング、地方創生プロジェクトなど多岐に渡って活動。2025年、共創型のエシカルなコミュニティプラットフォーム「eleventh hour (イレヴンスアワー)」を創業。
松島倫明……『WIRED』日本版 編集長/内閣府ムーンショットアンバサダー/NEDO技術委員。NHK出版学芸図書編集部編集長を経て2018年より現職。21_21 DESIGN SIGHT企画展「2121年 Futures In-Sight」展示ディレクター。訳書に『ノヴァセン』(ジェームズ・ラヴロック)がある。東京出身、鎌倉在住。 山崎晴太郎……株式会社セイタロウデザイン代表。グッドデザイン金賞をはじめ、国内外の受賞歴多数。主なプロジェクトに、再生プラスチックや被災地の織物を使った「東京2020オリンピック・パラリンピック表彰式」、重要文化財「旧奈良監獄」利活用基本構想、「カーボンニュートラル啓蒙プロジェクト」(経済産業省)、「水防災啓蒙プロジェクト」(国土交通省)など。その他、国際的な子ども支援組織などNGOやNPOのブランディングも多く手掛ける。著書に『余白思考』(日経BP)。
【問い合わせ】DEFENDER AWARDS JAPAN事務局 da_japan@hitoshizuku.co.jp
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