2018年を最後にMotoGPの現役を引退したダニ・ペドロサ。MotoGPクラス通算31勝を誇る実力者だが、キャリア終盤は病気に悩まされていたことを告白した。
ペドロサはMotoGPクラスではホンダ一筋で走り、小さな体躯ながらもモンスターマシンを乗りこなし、多数の勝利を記録。同クラスではチャンピオンには手が届かなかったが、バレンティーノ・ロッシやケーシー・ストーナー、ホルヘ・ロレンソといったライダーと四強の時代を形作った。
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2018年に引退したあとはKTMのテストライダーとなり、マシン開発に貢献しているペドロサ。そんな彼は最近、motorsport.comスペイン版のインタビューに応じると、キャリア終盤にはストーナーも苦しんだ慢性疲労症候群という疾病(原因不明の倦怠感に突然襲われ、健全な日常生活を送ることができないという症状)に悩まされていたことを明らかにした。
ペドロサによると、2018年の引退という決断にもそれが影響していたという。
「ストーナーのように、僕もMotoGPでの最後の数年間は慢性疲労症候群に悩まされていたんだ」
ペドロサはそう語る。
「僕のキャリア最後の2~3年は、そのことへの対処に追われた」
「その病気から脱却するのは不可能で、レースを辞める必要があると理解するまで僕は(現役を)延長した。そして、またコースに戻って来るまでに3年間が必要だった」
ペドロサはキャリアを通じて、怪我に悩まされたライダーだ。もし怪我がなければ、彼は少なくとも1度はMotoGPクラスでチャンピオンになれたかもしれないと言われている。
ペドロサとしても、怪我によって無駄にしてしまった時間が非常に多かったことに不満を覚えている。
「怪我のせいで活動できていなかった期間や、出場できなかったレースを合計してみると、17戦か18戦とシーズン1回まるまる欠場することになりそうだという結論が出たんだ」
「引退したときも、鎖骨には深刻な問題を抱えていた。骨がガチャガチャだったんだ。一部の損傷はひどいもので、自然には治らなかった」
「骨は固まらないし、加えられる力にも耐えられなかった。とても長いプロセスだったけど、幹細胞治療の医師の人たちのおかげで、解決することができたんだ」
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