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【頂点に君臨する最上級EVセダン】新型メルセデス・ベンツEQS 発表 航続距離770km

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【頂点に君臨する最上級EVセダン】新型メルセデス・ベンツEQS 発表 航続距離770km

「S」の名を冠する先進的なサルーン

text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)

【画像】EQSのライバルはテスラだけではない?【モデルS、タイカン、eトロンGTと写真で比較】 全133枚

translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

メルセデス・ベンツEQSが公開された。卓越したエアロダイナミクス、無線によるソフトウェア・アップデート機能、先進的なインテリア、そして最大で700psを超える出力を発揮する電動パワートレインを持つ、EVフラッグシップだ。

英国での販売は2021年後半に開始される予定で、価格は標準的なSクラスとほぼ同じで、約9万ポンド(1351万円)からとなる。

EQSは、メルセデス・ベンツの専用プラットフォームであるEVA(Electric Vehicle Architecture)を採用した最初のモデルであり、Sクラスに相当するEVとして構想されている。生産はドイツのジンデルフィンゲンで行われる。

メルセデス・ベンツのオラ・ケレニウス会長は次のように述べている。

「EQSは、最も要求の厳しいお客様の期待を上回るように設計されています。それこそが、メルセデスがその名に『S』の文字を入れるために必要なことなのです。わたし達はその文字を軽々しくは使わないからです」

まもなく登場するEQE、EQE SUV、EQS SUVにも採用されるEVAプラットフォームは、エアサスペンションを装備し、リアの操舵角を4.5度に設定した後輪操舵システムを採用している。

空力を追求した個性的なデザイン

EQSは、2019年に発表されたコンセプトモデル「EQSビジョン」をほぼ忠実に再現しており、キャビン重視の特徴的なフォルムを持っている。エクステリアの中心となるのは、メルセデスが「ワン・ボウ・ルーフライン」と表現するルーフデザインで、このラインがリアに伸びて、リフトバックスタイルのテールゲートを形成している。

そのほかの主なスタイリング要素としては、ブラックのグリルパネルを中心に、水平方向のライトバーで結ばれた2つの角型ヘッドライトがある。

アルミニウムボディのEQSは、固定式のクラムシェルボンネットを採用している。このボンネットは、フロントホイールアーチの上部までサイドに回り込んでいる。フロントの収納スペースを確保するのではなく、整備時にのみ開くように設計されている。

ウィンドスクリーン・ウォッシャーのフィラーボトルは、フロント左側のフラップに一体化されており、押すと回転して出てくる仕組みになっている。

ドアはフレームレスで、Sクラスにオプション設定されているものと同じフラッシュ式ハンドルが採用されており、ホイールは標準的な19インチから22インチまでが選択可能だ。

全長5216mm、全幅1926mm、全高1512mm、ホイールベースはSクラスより106mm長い3210mmとなっており、オーバーハングは比較的短くなっている。

このような大きなサイズにもかかわらず、メルセデスはEQSの空気抵抗係数が0.20を実現したとしている。これは最新モデルのテスラ・モデルSを上回る数値だ。

最新のハイパー・スクリーン搭載

EQSのインテリアは、メルセデスが新たに開発したデジタル・ハイパー・スクリーンが中心となっている。ダッシュボードの幅全体に伸びる一体型の曲面スクリーンで、計器類、インフォテインメントおよびエアコン、助手席側ディスプレイの計3つのデジタルディスプレイが配置されている。

また、EQSの後輪操舵システムの操舵角を10.0度に拡大し、10.9mの最小回転半径を実現するなど、さまざまな機能をアップデートすることができる無線ソフトウェア機能を備えている。また、サブスクリプションや、「フリー・ソフトウェア・テストフェーズ」と呼ばれる機能も搭載されている。

高い位置に設置されたセンターコンソールがフロントシートを分割し、ほぼフラットなフロアによってSクラスよりも広い後部座席のスペースを確保している。

EQSには、多くのライバル車に見られるようなフロントの収納スペースはないが、610LのトランクルームはSクラスよりも60L多く、分割可倒式リアシートを倒すと1770Lになる。

航続距離770km、AMGモデルも

後輪駆動のEQS 450では、リアに搭載された非同期電気モーターが最高出力334ps、最大トルク46.7kg-mを発揮する。初期の最上位モデルであるEQS 580では、両車軸にモーターを搭載し、最高出力523ps、最大トルク87.2kg-mを発揮する。

両モデルとも、107.8kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載しており、エネルギー含有量はEQCのものよりも最大26%高く、WLTPテストサイクルでの航続距離は最大770kmとされている。

来年には、より小容量のバッテリーを搭載し、航続距離と価格を抑えたモデルを発売する予定だが、その詳細はまだ明らかにされていない。

メルセデスの発表によると、2480kgのEQS 450の0-100km/h加速は6.2秒、フル・トルクベクタリングを採用した2585kgのEQS 580では4.3秒となっている。両モデルともに、最高速度は210km/hに抑えられている。

また、メルセデスのAMGパフォーマンスカー部門からは、さらにパワフルなモデルが計画されている。EQS 580と同じデュアルモーターを搭載し、総出力は700psを超える予定で、今年後半に発表される予定だ。

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