現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【懐かしの輸入車 34】ルノー ルーテシア RSはフランス車のイメージを一新する俊足ホットハッチだった

ここから本文です

【懐かしの輸入車 34】ルノー ルーテシア RSはフランス車のイメージを一新する俊足ホットハッチだった

掲載 更新 1
【懐かしの輸入車 34】ルノー ルーテシア RSはフランス車のイメージを一新する俊足ホットハッチだった

今から20年ほど前、新しい世紀に変わる頃。クルマに対する考え方も変わり始めていた。そんな時代の輸入車ニューモデルのインプレッションを当時の写真と記事で振り返ってみよう。今回は「ルノー ルーテシア RS」だ。

ルノー ルーテシア RS2.0(2002年)
ルノー ルーテシア(本国名はクリオ)のトップモデル、RS2.0(以下、RS)が日本に投入された。現行型のルーテシアは1998年に発表された2代目だが、昨年(編集部註・2001年)にマイナーチェンジされてフェイズ2となり、前後のデザインは大きく変わった。

●【くるま問答】ガソリンの給油口、はて? 右か左か、車内からでも一発で見分ける方法教えます(2020.01.21)

マイナーチェンジ前より強そうな顔つきになったルーテシアだが、RSではノーマルグレードよりもフロントマスクはさらにいかつくなり、ただ者ではなさそうな雰囲気を漂わせている。

車名のRSとは「ルノースポール」の頭文字を略したもの。パワーユニットも、その名にふさわしいものが搭載されている。F4型と呼ばれる2Lの直4 DOHCは可変吸気システムとマルチポイントインジェクションを組み合わせ、最高出力は169ps、最大トルクは20.4kgmを発生する。車両重量1.1トンのコンパクトなボディには十分すぎるほどのパワーだ。最近、元気のあるハッチバック モデルが少なくなってきている中の投入で、これは期待ができそうだ。

実際に乗ってみると、一昔前の国産車のようにエンジンを高回転域までガンガン回して乗るクルマとは一線を画している。確かに回すほど元気さを増し、気分をかき立てられるところはある。だが、もっともおいしいところはスロットルを開けたときの一瞬の加速感だ。2Lエンジンならではの、グッとくる押し出し感がいい。

コンパクトなボディに身分不相応なエンジンを積んでしまったような後ろめたさと、ちょっとなめてかかった周囲に対するインパクトが気持ち良い。こんなに元気だったのか?と思わせるような不意打ち的な加速感が実に頼もしい。

さらにエンジンを回していくと、可変吸気システムは回転数を上げるほどパワーを絞り出し、高いギアでもしっかりと車速を伸ばしていく。メーカーの公称値では、0→1000m加速は27.7秒をマークしている。

しかも、サスペンションは懐が深く、ハードなコーナリングを試してみてもしっかりと沈み込んでいって、4輪は路面を離さない、というのとは少し違う。腰があるサスペンションとでもいうべきか、ジワジワとロールは深めていくが力強く路面をホールドしてくれる。日本車のホットハッチのような、カドがあったりロールしない走りではなく、独特のフィーリングだ。

それでいながら、市街地走行やハイウエイクルージングもそつなくこなす。日本車のホットハッチが忘れかけている、身の丈サイズのスポーツモデルとしても魅力が、このルーテシアRSの持ち味といえるだろう。オートエアコンやCDチェンジャー、デュアル&サイドエアバックなど、安全&快適装備も充実している。

さすがにおとな4人で乗るにはリアシートは少々狭いけれど、フロントシートはフランス車ならではのたっぷりとしたもので、長距離ツーリングでも疲れにくい。親子4人家族で使うなら十分に快適。価格も手ごろで、走りっぷりは十分以上。ときにはひとりで走りを楽しみたいなら、うってつけの1台だ。

■ルノー ルーテシア RS2.0 主要諸元
●全長×全幅×全高:3810×1670×1410mm
●ホイールベース:2475mm
●車両重量:1100kg
●エンジン形式:直4・DOHC・横置きFF
●排気量:1998cc
●最高出力:124kW(169ps)/6250rpm
●最大トルク:200Nm(20.4kgm)/5400rpm
●トランスミッション:5速MT
●タイヤ:195/45R16
●車両価格(当時):265万円

[ アルバム : ルノー ルーテシアRS2.0 はオリジナルサイトでご覧ください ]

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

全長2.5mで新車100万円級! トヨタの「斬新2シーターモデル」がスゴイ! めちゃお手頃サイズなのに「必要にして十分」の“おふたりさま向けマシン”とは
全長2.5mで新車100万円級! トヨタの「斬新2シーターモデル」がスゴイ! めちゃお手頃サイズなのに「必要にして十分」の“おふたりさま向けマシン”とは
くるまのニュース
アルピナの未来、26年「BMW傘下」でどう変わる? 高性能EV&Mモデルとの差別化を考える
アルピナの未来、26年「BMW傘下」でどう変わる? 高性能EV&Mモデルとの差別化を考える
Merkmal
高すぎるよぉ…! 価格が暴落したら買いたいスーパーカー3選
高すぎるよぉ…! 価格が暴落したら買いたいスーパーカー3選
ベストカーWeb
男性が乗って女性にモテるクルマTOP5は? ChatGPTに聞いて出た「ホントかよ!」な答えとは!!
男性が乗って女性にモテるクルマTOP5は? ChatGPTに聞いて出た「ホントかよ!」な答えとは!!
WEB CARTOP
悲喜交々のST-4。「複雑な気分」のENDLESS GR86と「逆に清々しい気持ち」で5連覇を逃した冨林勇佑
悲喜交々のST-4。「複雑な気分」のENDLESS GR86と「逆に清々しい気持ち」で5連覇を逃した冨林勇佑
AUTOSPORT web
光岡、話題の55周年記念車『M55』を市販化、100台限定で808万5000円
光岡、話題の55周年記念車『M55』を市販化、100台限定で808万5000円
レスポンス
「とりあえず増税ね」で50年!? 「世界一高い」自動車諸税&ガソリン税“見直し”正念場 “年収の壁”の向こうの璧
「とりあえず増税ね」で50年!? 「世界一高い」自動車諸税&ガソリン税“見直し”正念場 “年収の壁”の向こうの璧
乗りものニュース
あれぇぇ!? [ノートオーラNISMO]と[シビックRS]を比較してみると意外な結果
あれぇぇ!? [ノートオーラNISMO]と[シビックRS]を比較してみると意外な結果
ベストカーWeb
レゴ、F1全チームをテーマにした製品を2025年1月1日から販売開始。往年の名車ウイリアムズFW14Bなど“オトナ向け”製品も3月に発売
レゴ、F1全チームをテーマにした製品を2025年1月1日から販売開始。往年の名車ウイリアムズFW14Bなど“オトナ向け”製品も3月に発売
motorsport.com 日本版
ホンダが「凄い施設」を初公開! 夢の「全固体電池」実現に一歩前進!? パイロットラインを栃木で披露
ホンダが「凄い施設」を初公開! 夢の「全固体電池」実現に一歩前進!? パイロットラインを栃木で披露
くるまのニュース
ラリージャパン2024がついに走行開始。シェイクダウン1走目の最速はヌービル/WRC日本
ラリージャパン2024がついに走行開始。シェイクダウン1走目の最速はヌービル/WRC日本
AUTOSPORT web
ダイハツが新型「軽SUV」発表! 打倒「ジムニー!?」な“5ドア”モデル登場! タフすぎる「ゴツ顔×カクカクボディ」採用した“新型タフト”138万円から発売!
ダイハツが新型「軽SUV」発表! 打倒「ジムニー!?」な“5ドア”モデル登場! タフすぎる「ゴツ顔×カクカクボディ」採用した“新型タフト”138万円から発売!
くるまのニュース
MotoGPマシンデビューの小椋藍選手 初走行の印象は……【MotoGPバルセロナ公式テスト】
MotoGPマシンデビューの小椋藍選手 初走行の印象は……【MotoGPバルセロナ公式テスト】
バイクのニュース
ゼンリン、パナソニックのカーナビ「Strada」向け最新地図データ発売へ…12月2日
ゼンリン、パナソニックのカーナビ「Strada」向け最新地図データ発売へ…12月2日
レスポンス
下取り額爆上がり? アルヴェルのドアの速さまで変えられるトヨタの[KINTO FACTORY(キントファクトリー)]がすごい!
下取り額爆上がり? アルヴェルのドアの速さまで変えられるトヨタの[KINTO FACTORY(キントファクトリー)]がすごい!
ベストカーWeb
チャンピオン争いで明暗を分けた要因と変化がもたらす2025シーズンへの期待/MotoGPの御意見番に聞くソリダリティGP
チャンピオン争いで明暗を分けた要因と変化がもたらす2025シーズンへの期待/MotoGPの御意見番に聞くソリダリティGP
AUTOSPORT web
メルセデスが好発進、ハミルトンがトップタイム。RB勢は下位に沈み角田裕毅19番手|ラスベガスGP FP1
メルセデスが好発進、ハミルトンがトップタイム。RB勢は下位に沈み角田裕毅19番手|ラスベガスGP FP1
motorsport.com 日本版
ヤマハとホンダがコラボ展示! バイクSFアニメ『Tokyo Override』劇中車の『YZF-R1』&『CB1300』が渋谷に登場
ヤマハとホンダがコラボ展示! バイクSFアニメ『Tokyo Override』劇中車の『YZF-R1』&『CB1300』が渋谷に登場
レスポンス

みんなのコメント

1件
  • 非常にいい車やったよ。

    あまりにも、世間の評価が低すぎる。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

299.0384.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

28.0339.9万円

中古車を検索
ルーテシアの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

299.0384.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

28.0339.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村