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ついに76年日本GP仕様が完成!ハンドメイドの6輪F1タイレルP34取材レポート

掲載 更新 11
ついに76年日本GP仕様が完成!ハンドメイドの6輪F1タイレルP34取材レポート

運営元:外車王SOKEN
著者 :松村 透

500EやSL(R129)が現行モデルだったあの頃…「最善か無か」を標榜していた時代のメルセデス・ベンツ

思い起こせば2019年のこと。



いつもお世話になっているIさんのご紹介ではじめてCBR WATAHIKIさんにお邪魔してから3年、ハンドメイドで造られたタイレルP34の製作過程を取材してきました。



それは製作過程というよりも「進化の過程」と表現した方がしっくりくるような気がします。



当初はアルミフレームだったタイレルP34が少しずつ、確実にバージョンアップを果たし、ついには実走行ができるまでに!



それで終わりではなく、まだ先のステージがありました。



今回の取材で目の当たりにしたものとは・・・?



■2022年6月「道の駅おおた」のイベントに展示されたタイレルP34

去る2022年6月26日、道の駅おおた(群馬県太田市)で開催された『サンブレフェスタ2022』。昨年同様、このイベントの主役はハンドメイドの6輪F1「タイレルP34」であったことは間違いありません。



"サンブレフェスタ2021年仕様"は1977年仕様のカウルとカラーリングをまとっていました。



しかし"サンブレフェスタ2022年仕様"は新造された1976年仕様のカウルに変更されており、しかもアルミ地のまま。塗装される前の貴重な状態での展示となりました。



塗装されると艶やかなペイントに目がいってしまい、手作業で叩き出されたアルミ地の質感が分かりにくくなってしまうのです。



綿引さんのYouTubeチャンネルで製作過程が紹介されていますが、映像でしか観られなかったタイレルP34が間近で(その気になれば触れる)観られることに、ファンの方はもちろん、多くのギャラリーが足を止めて熱心に眺めていた姿が印象的でした。



■そしてついについに76年日本GP仕様のタイレルP34が完成!

それから2ヶ月近く経ったある日、綿引さんから「1976年仕様の塗装が完成したのでお披露目しますよ」とご連絡をいただき、CBR WATAHIKIがある茨城県水戸市まで行ってきました。



果たして、そこにあったのは・・・1976年仕様にペイントされたタイレルP34!



2ヶ月前にアルミ地であった個体と同じものとは思えないほど、まったく別の雰囲気とオーラをまとっていたのです。



今回の撮影はオートランドテクノ(茨城県石岡市)のサーキットで行うこととなり、タイレルP34を積車に積んで移動することに。



オートランドテクノまではCBR WATAHIKIさんの積車の後ろについていく形で移動したのですが、タイレルP34の存在に気づいた道行く人や、対向車のドライバーが目を丸くしている光景が印象的。皆さん一様に「エッ、マジ!?」という表情で、かなり驚いていたようです。



■やはりF1マシン!サーキットで佇む姿が画になる!

オートランドテクノに到着するや、サンブレフェスタの主催者でもあるIさんも合流して、みんなでタイレルP34をサーキット内へ。



撮影当日は曇りでしたが、それでも残暑が厳しい時期で、皆さん汗だく・・・。



それでも、広々としたサーキットに佇むタイレルP34は「ここが居るべき場所だ」と思わざるを得ないほど画になります。



この日はマシンが調整中であったため、走行は行わず置いた状態での撮影に。



フレームを組み立てている段階から拝見しているだけに、魂のようなものが宿り、まるで生きているかのようなタイレルP34を眺めつつ、夢中でシャッターを切りました。




■手作り6輪F1タイレルP34進化はまだまだ続く・・・


撮影後、タイレルP34はバラされ、細部の微調整やドライサンプキットの取り付けなど、走るための身支度を整えることに。



取材時にネットオークションで入手したというGSX1300R ハヤブサ用ドライサンプキットを拝見しましたが、現物だけで取扱説明書はなし。



まさに手探りでタイレルP34に組み込むことになるのです。この様子が綿引氏のYouTubeチャンネルでも公開されているので、ぜひご覧ください。



●タイレル 隼用ドライサンプキット取り付け前編



https://www.youtube.com/watch?v=GhHrUwFejgI



さらに株式会社中村機械(富山県)が手掛けたアルマイト仕上げのホイールも到着!アルミ地の状態の画像も綿引さんからいただきましたが、どちらも甲乙つけがたいほどの美しさです。



ドライサンプキットや新たなアルミホイールが組み込まれ・・・1976年仕様にペイントされたタイレルP34のエンジンに再び火が入れられる日が近そうです。



10月15日~16日にアパリゾート上越妙高(新潟県妙高市)で開催される「妙高ヒルクライム HILL G.P 2022」でその勇姿が観られるかもしれません。
http://nasc.jp/hill-g-p2022/



*アパリゾート上越妙高アクセス
・住所:〒949-2224 新潟県妙高市桶海1090
・TEL:0570-004-111 
・URL:https://www.apahotel.com/resort/myoko/



■ハンドメイドによる「アルミのイオタ」の生みの親が「6輪F1マシン製作」に掛ける想いとは 記事一覧

●百貨店に6輪F1タイレルP34など懐かしいクルマを展示!【リアルヴィンテージカー&ミニカー雑貨フェア】イベントレポート
https://www.gaisha-oh.com/soken/watahiki-tyrrell-p34-ep5/



●ハンドメイドによる「アルミのイオタ」の生みの親が「6輪F1マシン・タイレルP34」を公開!
https://www.gaisha-oh.com/soken/watahiki-tyrrell-p34-ep4/



●ハンドメイドによる「アルミのイオタ」の生みの親が「6輪F1マシン製作」に掛ける想いとは[vol.3] 
https://www.gaisha-oh.com/soken/watahiki-tyrrell-p34-ep-3/



●ハンドメイドによる「アルミのイオタ」の生みの親が「6輪F1マシン製作」に掛ける想いとは[vol.2] 
https://www.gaisha-oh.com/soken/watahiki-tyrrell-p34-ep2/



●ハンドメイドによる「アルミのイオタ」の生みの親が「6輪F1マシン製作」に掛ける想いとは 
https://www.gaisha-oh.com/soken/watahiki-tyrrell-p34-ep1/



■巴自動車商会/カスタムビルド&レストア WATAHIKI 店舗情報

住所:〒310-0912 茨城県水戸市見川3-528-2
TEL:TEL/FAX 029-243-0133
URL:http://cbr-watahiki.com
お問い合わせ:http://www.cbr-watahiki.com/mail.html



●綿引さんのYouTubeチャンネル"cbrwatahiki"
「アルミのイオタ」および「タイレル P34」の製作風景も紹介されています
https://www.youtube.com/user/cbrwatahiki/featured



●YouTubeで動画を配信している「ぺーさんxyz」さんが、イオタの製作過程を詳細にまとめた素晴らしい動画を9月15日に公開。本当に手作業でイオタが造られていったことが分かる超必見の動画ですよ!



板金職人の技炸裂!アルミ板叩き出しでランボルギーニ・イオタを製作するまで【前編】
https://www.youtube.com/watch?v=hvAf5PfcSJg



■Special Thanks

オートランドテクノ

●営業時間9:00~18:00(12時~13時はお昼休み)
*ナイター営業は貸切のみとなります。



●住所:〒315-0028 茨城県石岡市半の木11210-1
●TEL/FAX:0299-23-4548
●E-Mail:autoland81@techno-as.com
●URL:http://www.techno-as.com
●Twitter:https://twitter.com/autolandtechno
●Facebookページ:https://www.facebook.com/autolandtechno/



*レンタルカートあり!
http://www.techno-as.com/charge.html



株式会社中村機械

●氷見本社:〒935-0037 富山県氷見市上泉145-1 TEL 0766-91-5585
●射水 Factory:〒939-0281 富山県射水市北高木465-1 TEL 0766-95-5755 
●URL:https://nakamurakikai.co.jp



●主な事業内容
・各種機械装置の開発、設計、製造
・各種機械加工部品製造
(主な取引先…電子・電気部品関連、食品・医療関連)



[ライター・カメラ/松村 透・画像提供 綿引雄司氏]

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みんなのコメント

11件
  • 昭和生まれからすると、
    このように『タイレル』と言っていただけると馴染み深い…
  • ホント器用なヒトだな…
    この根気は自分にはない…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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