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初心者が運転しやすい車種は…軽商用車! その理由から“運転が楽だと感じる"5つの条件”が見えてきた

掲載 更新 70
初心者が運転しやすい車種は…軽商用車! その理由から“運転が楽だと感じる"5つの条件”が見えてきた

進学や就職の季節です。この時期になると「初心者にやさしく、運転がしやすい」という条件でクルマ選びを相談されることはないでしょうか。先日、とある新型車に乗っていて「これこそ、運転にやさしい、初心者向けのクルマだ」と思うことがありました。

そのクルマはダイハツの軽自動車「アトレー」です。フルモデルチェンジによって乗用車(5ナンバー)から商用車(4ナンバー)に大変身を遂げたアトレーは、初心者にとって運転しやすい様々な条件を満たしていました。その理由をひとつずつ整理して、初心者向けのクルマ選びの条件を洗い出してみましょう。

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<1>ノーズの短い1BOXは車両感覚が掴みやすい
アトレーだけに限った話ではありませんが、軽自動車の1BOXボディというのは車両感覚が掴みやすいのが特徴です。ノーズは非常に短く、ボディ全長は3.4mしかないのでリヤエンドの位置もわかりやすくなっています。まして商用車ではギリギリまで荷室を広げる設計となっていますから、振り向けばボディ後端位置が目で見える感覚です。

<2>視点が高くて周りの状況が掴みやすい
さらにエンジンの上にフロントシートのあるセミキャブオーバースタイルは自然と着座位置が高くなります。視線が高いということは周囲も見やすくなります。車両感覚がわかりやすく、周辺状況も掴みやすいと、市街地などでは特に安心。SUVがブームになっているのは、こうした視点の高さが運転しやすさにつながるという部分も大いに影響しているでしょう。

<3>ボディ側面がフラットだと白線に合わせるのが楽
軽1BOXは幅をギリギリまで活用するため側面がフラットになっています。このボディ形状は駐車のしやすさにつながります。サイドミラーを使って駐車スペースの白線に合わせるのも容易だし、縦列駐車もお手の物です。フラットなボディ面は遊び心がないように感じるかもしれませんが、むしろ初心者には優しいスタイルなのです。

5ナンバー(小型車)サイズに収まる乗用車も、側面は比較的フラットな傾向にあります。一方、5ナンバー規格の1700mmをわずかにはみ出して3ナンバー扱いとなっているクルマは、スペック上の差は小さくても、まっすぐに駐車させるときなどに印象が違うのはそうした形状の違いが影響しているからです。

<4>後輪駆動は狭い道でもクルリと曲がれる
交差点を曲がるときにも軽1BOXはメリットを感じさせてくれます。ポイントは、ホイールベースが比較的短いことと、後輪駆動レイアウトでステアリングがよく切れることです。実際、アトレーのホイールベースは2450mmで、最小回転半径は4.2mとなっています。

同じダイハツの軽自動車「タント」のホイールベース2460mm、最小回転半径4.4mと比べても取り回しに有利なスペックです。わずかな差に感じますが、実際に市街地で乗ってみると、狭い道で曲がるときにも余裕があることが感じられます。小型車を選ぶにしても最小回転半径4.5mを下回るクルマを選べば、交差点でそれほど気をつかわずにクリルと曲がることができるでしょう。

<5>ギア比の低い商用車は坂道発進が恐くない
最後に、市街地では急な登り坂にある信号や横断歩道で一時停止をするというケースも多いものです。そうしたときにスッと発進する性能に影響するのはギヤ比です。カタログスペックでいうと、発進に使うギヤと最終減速比をかけた数字が大きいほどローギヤードといって発進性の良さを判断する基準となります。

アトレーのような軽商用車は荷物を積むことを前提としていますから、フル積載でも十分に加速できるようローギヤードになっています。ましてアトレーはトルクフルなターボエンジンなので坂道での発進にも余裕が感じられます。ATであっても少しアクセルを踏むだけスッと坂道で発進できますから、ローギヤードであることは初心者にとっては安心材料となるわけです。

もっともローギヤードには高速走行でエンジン回転が高まりやすく、ノイズが気になるという欠点もあります。あくまで市街地メインでの使用を考えたときにローギヤードであることは乗りやすさにつながるという話です。

5つのポイントで乗りやすいクルマを探すべし
まとめると、初心者にやさしいクルマを見つけるポイントは以下の5点です。

1.前後の車両感覚が掴みやすいボディ形状
2.周辺状況を把握しやすい視点の高さ
3.駐車しやすさにつながるフラットな側面
4.最小回転半径が小さいこと
5.ギヤ比が低く発進性に優れること

最小回転半径のようにカタログスペックでわかることもあれば、着座位置やボディ形状のような実際に運転席に座ってみないとわからないこともありますが、こうしたポイントを意識すれば、運転しやすいと感じるクルマに出会える確率は上がることでしょう。自分のスキルに合ったクルマを選んで、新しいカーライフをストレスなく楽しんでほしいと思います。

文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)

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みんなのコメント

70件
  • 確かに 軽の箱は 運転しやすいです
    私も 10年15万km乗りました
    小回りは 軽トラには敵いませんが 初めて乗った時は驚きました
    荷物も かなり積めますし街乗りなら 十分かと思います
    じゃ なぜやめたかと言うと 高速ロングだと 喧しい
    燃費が 悪い(12km/Lくらい)

    やはり 街乗り用かと思います
  • 余計な話ですが、軽自動車の4ナンバーの車検は、2回目以降も2年に一回です。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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