現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「夏になってから」は間違い! サーキット走行をするなら今すぐの「冷却対策」が必須だった

ここから本文です

「夏になってから」は間違い! サーキット走行をするなら今すぐの「冷却対策」が必須だった

掲載 19
「夏になってから」は間違い! サーキット走行をするなら今すぐの「冷却対策」が必須だった

最悪の場合エンジンブローすることも……サーキット走行のオーバーヒート対策

 オーバーヒートといえば夏に起きる定番のトラブルで、それ以外の季節は無頓着という人も意外と多くいる。しかし真冬はともかく、春や秋だって暖かいを通り越して暑い日はあるし、車種やチューニングの度合いによってはノーマルの冷却系じゃキャパ不足で、マトモに走行できなかったりエンジンを壊してしまう危険性があるのだ。そんな悲惨な事態を招かないためにも、冷却系の強化は涼しいうちに済ませよう。

「無意識のクセ」が故障の原因に! MT車乗りが「やってはいけない」サーキットでの操作

オーバーヒート対策01:【基本編】クーラントの量をチェックする

 とはいえ何から手を付けるのが正解なのか。過剰に冷やしすぎてオーバークールになっては本末転倒だし、誰だってコストを安く済ませるに越したことはないはずだ。そこで最初にチェックして欲しいのはクーラントが規定の量を満たしているか。警告灯が点くレベルじゃなくとも減っている可能性はあり、当然ながら少なければ少ないほど水温は上昇しやすくなる。同時にクーラント自体の汚れやラジエータキャップの劣化も確認、問題があるようなら純正でも構わないので交換するのが先決と考えたい。

オーバーヒート対策02:【応用編】高性能クーラントへの交換

 コレで冷却系は少なくとも正常になった。次はどれくらいの強化が必要か判断するため、水温計や油温計といった追加メーターが欲しい。結果的に冷却系のキャパが足りなければ、いよいよチューニングパーツの出番となる。まずスポーツ走行用のクーラントで純正より交換サイクルは短いものの、冷却能力は段違いでコレだけでオーバーヒート対策は十分だったという声も。ただし水温が上がりにくいせいで冬には向かない製品もあるので、住んでいる地域やクルマの使い道をよく考えて選んでほしい。

オーバーヒート対策03:【応用編】高性能ラジエータキャップ&ローテンプサーモスタットへの交換

 続いてはラジエータキャップ。クーラントが沸騰しないようラジエータ内に圧力をかけるアイテムで、ノーマルの開弁圧が0.9~1.1kgf/cm3なのに対し、社外品は1.3kgf/cm3前後だ。次に試したいのはローテンプサーモスタット。エンジンとラジエータの間にある水門のようなパーツで、水温が低いときは弁を閉じてエンジン内だけでクーラントを循環させ、高温になると弁が開きラジエータを含めて循環させ冷却能力を高める。アフターパーツは弁の開く温度が純正より低く設定され、流量が増えるタイプもあるので自分に合った商品を選ぼう。

オーバーヒート対策04:【上級者編】大容量ラジエータへの交換

 ココまでやっても足りなければ最終手段、ラジエータ本体の容量アップとなる。材質はアルミまたは銅がスタンダードで、サーキット仕様では軽量なアルミ製が人気。コアの厚みも2層や3層から選ぶことができるが、厚くなればなるほど本体の重量が増えるのに加え、クーラントの量が増えて重くなるのを忘れずに。とくにラジエータは車体の最前方にレイアウトされることが多く、運動性能に大きく関わるオーバーハングの重量増は避けたいところだ。

【まとめ】適度なクーリングラップを取ることも重要なオーバーヒート対策になる

 以上が機械的な部分でのオーバーヒート対策。もっとも予算の問題で冷却系の強化が不十分なままだったり、サーキットを走って初めてキャパ不足に気付くケースもあるはず。そんなときは適度にクーリングラップを挟むなど、走り方を工夫してオーバーヒートを防ごう。レースじゃない限りいつどんなタイミングで休憩しても問題ないし、ドライバーの体力や集中力を考えてもつねに全開はリスクが大きすぎる。お金はかからないうえブレーキや人間にも優しい、最高のオーバーヒート対策かも?

こんな記事も読まれています

トヨタ新型「和製スーパーカー」まもなく登場に期待の声! 爆速「V型10気筒エンジン」搭載もある「超ロングノーズ」がスゴイ! 開発進む「GR最強モデル」に反響殺到!
トヨタ新型「和製スーパーカー」まもなく登場に期待の声! 爆速「V型10気筒エンジン」搭載もある「超ロングノーズ」がスゴイ! 開発進む「GR最強モデル」に反響殺到!
くるまのニュース
最高時速349.4キロは当時の世界最速市販車! 30年前の個体なのに走行距離5600キロの極上ジャガー「XJ220」を発見 どんなスーパーカー?
最高時速349.4キロは当時の世界最速市販車! 30年前の個体なのに走行距離5600キロの極上ジャガー「XJ220」を発見 どんなスーパーカー?
VAGUE
メルセデスベンツ、アップルウォッチで車両情報を確認可能に
メルセデスベンツ、アップルウォッチで車両情報を確認可能に
レスポンス
製造期間わずか[10カ月]!? 初代[シビック]のスポーツモデルである[シビック1200RS]が想像以上にヤバい
製造期間わずか[10カ月]!? 初代[シビック]のスポーツモデルである[シビック1200RS]が想像以上にヤバい
ベストカーWeb
同乗者が12歳未満だらけなら7人乗りミニバンに10人乗れるってマジ!? 安全面で問題のある道交法の「乗車定員」の考え方は見直すべきだろ!
同乗者が12歳未満だらけなら7人乗りミニバンに10人乗れるってマジ!? 安全面で問題のある道交法の「乗車定員」の考え方は見直すべきだろ!
WEB CARTOP
トランプ再選で「台湾軽視」加速? 日本企業3000社以上進出、有事リスクをどう捉えるべきか
トランプ再選で「台湾軽視」加速? 日本企業3000社以上進出、有事リスクをどう捉えるべきか
Merkmal
「すごい横転事故…」 首都高羽田線が一時「通行止め!」 東品川の“合流部”で「衝突事故」発生 「完全ストップ」で2車線ふさぐ… 湾岸線や海岸通りも大混雑に
「すごい横転事故…」 首都高羽田線が一時「通行止め!」 東品川の“合流部”で「衝突事故」発生 「完全ストップ」で2車線ふさぐ… 湾岸線や海岸通りも大混雑に
くるまのニュース
ソニー・ホンダの次世代EV『AFEELA』にZoom導入、車内会議が可能に
ソニー・ホンダの次世代EV『AFEELA』にZoom導入、車内会議が可能に
レスポンス
トヨタ、WRCマニュファクチャラー選手権4連覇。エバンス今季初優勝、全3台がラリージャパンの上位占める
トヨタ、WRCマニュファクチャラー選手権4連覇。エバンス今季初優勝、全3台がラリージャパンの上位占める
AUTOSPORT web
レッドブル&HRC密着:バトルよりタイヤ温存を優先。ノリスの前でフィニッシュするための戦略を遂行したフェルスタッペン
レッドブル&HRC密着:バトルよりタイヤ温存を優先。ノリスの前でフィニッシュするための戦略を遂行したフェルスタッペン
AUTOSPORT web
マーベリック・ビニャーレスの最新レプリカモデル「RX-7X マーベリックオークリー」がアライヘルメットから登場!
マーベリック・ビニャーレスの最新レプリカモデル「RX-7X マーベリックオークリー」がアライヘルメットから登場!
バイクブロス
ガッチリ固定・ワイヤレス充電「スマートフォンホルダー +e」がデイトナから発売!
ガッチリ固定・ワイヤレス充電「スマートフォンホルダー +e」がデイトナから発売!
バイクブロス
ワゴン専用になったVW『パサート』、524万8000円で日本発売 PHEVはEV航続142kmに
ワゴン専用になったVW『パサート』、524万8000円で日本発売 PHEVはEV航続142kmに
レスポンス
「“新型”スカイライン」登場はいつ!? 北米では「次期型」を示唆! 67年・13世代続いた「老舗ブランド」の刷新で「ニッサン復活」を目指せ!
「“新型”スカイライン」登場はいつ!? 北米では「次期型」を示唆! 67年・13世代続いた「老舗ブランド」の刷新で「ニッサン復活」を目指せ!
くるまのニュース
シンプルなデザインが光る新製品「RAPIDE-NEO 46works/ラパイド・ネオ 46ワークス」がアライヘルメットから12月下旬発売!
シンプルなデザインが光る新製品「RAPIDE-NEO 46works/ラパイド・ネオ 46ワークス」がアライヘルメットから12月下旬発売!
バイクブロス
「大人レゴ」にマンセルのウィリアムズF1マシン登場、価格は1万2480円
「大人レゴ」にマンセルのウィリアムズF1マシン登場、価格は1万2480円
レスポンス
[NAでFR]のロードスターと[ターボでFF]のスイフトスポーツを比べてみた
[NAでFR]のロードスターと[ターボでFF]のスイフトスポーツを比べてみた
ベストカーWeb
ペレス「マックスのすごさを実感した一年。ベストのマシンがないときでも卓越した仕事をし、チームの推進力となった」
ペレス「マックスのすごさを実感した一年。ベストのマシンがないときでも卓越した仕事をし、チームの推進力となった」
AUTOSPORT web

みんなのコメント

19件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

149.5189.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

27.052.0万円

中古車を検索
クーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

149.5189.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

27.052.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村