■埼玉新都心線がさらに延伸へ
埼玉県南部の貴重な「信号ゼロ」東西軸となる高規格道路「核都市広域幹線道路」が、計画具体化に向けて進行中です。
実現すれば一体どう便利になるのでしょうか。また話はどこまで進んでいるのでしょうか。
【画像】超便利!? 夢の環状高速「核都市広域幹線」ルートと整備状況を画像で見る
核都市広域幹線道路は、「外環道と圏央道の中間部でぐるっと周る環状道路」という漠然とした道路整備コンセプトです。
他には例えば、千葉県野田市から印西市のあたりを抜けて、大渋滞の国道16号の代わりになる「千葉北西連絡道路」も、この核都市広域幹線道路の一部として位置付けられています。神奈川県では首都高「横浜北西線」がそれに当たります。
埼玉県で現在検討されているのは、大宮エリアから東へ伸びる首都高「埼玉新都心線」の延伸路線です。
与野JCTを起点とする埼玉新都心線は、5.8km先の「さいたま見沼IC」で終点となっています。
これがなんとも中途半端な存在で、慢性的な渋滞に悩まされている東西道路の県道2号「さいたま春日部線」、国道463号、さらに越谷浦和バイパスを助ける存在にはなれていません。
そこで、見沼から延伸してまずは「東北道直結」を果たそうというのが、埼玉県における「核都市広域幹線道路」の構想です。
見沼からまっすぐ東へ進むと、ちょうど東北道「浦和IC」の北あたり、浦和美園の埼玉スタジアム付近になります。
ではここへ接続するのかというと、そこがこれから決まっていく段階になります。もしかすると岩槻IC~浦和ICの中間地点になるかもしれませんし、浦和ICそのものがジャンクション化するかもしれません。
何にせよ、大宮エリアにとっては、まさに悲願となる「東北道まで信号ゼロ」が実現することになります。県庁所在地にありながら、まともな高速アクセスすらなく、周囲は大渋滞の生活道路ばかり。とにもかくにも、圏央道にも外環道にもほとんど「置いてけぼり」を食らっていた街が、ついに全国ネットワークに組み込まれることになるのです。
気になる進捗ですが、事業に向けた第一歩である「概略ルート」を決めるための「計画段階評価」の真っ最中です。
計画段階評価は一般的に、2回の地域アンケートが中心になっています。1回目は地域課題を抽出するもので、そこから「3案程度のルート案」に絞り込まれ、2回目にそこから最終案を決定することとなります。
今がどこかというと、ちょうど1回目の2回目のあいだの「3案への絞り込み」が行われているところです。東北道のどのあたりに接続するのかをはじめ、地下トンネルなのか高架なのかといった基本構造も、おおかた絞り込まれます。
1回目アンケートは2023年10~11月に実施。そこから目立った表の情報はありません。「複数のルート案はいつ示される予定ですか?」の質問に対して、国は「2024年度以降に」と回答しています。もしかしたら来年春以降になるかもしれませんが、一般的にこのプロセスが数年単位で放置されることはあまりないでしょう。
なお整備区間周辺には、都心付近では有数の規模を持つ水田地帯「見沼たんぼ」があるため、ルート検討においても「沿線地域の農業の営みを育むとともに、歴史的な遺産や自然環境、風致的に維持すべき景観に配慮する」という特別な項目が記載されています。
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みんなのコメント
結局は表だった進展はないってことでしょ?
中身は今までと何も変わってない進んでいない