シルフィ、WLTCモードに移行せず…
まずはシルフィの生産終了に大きな影響を与えた、「カタログ燃費」に関して触れておこう。
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2016年10月に排出ガス・燃費の算定試験法について国際基準を導入したが、これによって日本独自の試験方法の「JC08モード」から国際的な試験法の「WLTCモード」に切り換えられてきた。
WLTCはWorldwide harmonized Light vehicle Test Cycleの略で、WLTCモードは「市街地」、「郊外」、「高速道路」といった走行モードで構成された試験法。試験時の車両重量が増加するなど、より使用実態に合わせた試験方法になっている。最近の新車のカタログを見るとスペック表の「燃費」の欄に「WLTCモード」と書かれているので、気がつかれている方も多いと思う。
従来の「JC08モード」から新しい「WLTCモード」への切り替えは、各車の改良などを機に順次進められていて、排出ガスを発生する乗用車の継続生産車については2020年9月1日生産分から規制(WLTCモードによる排出ガス規制)によりWLTCモードが義務化される予定だった。
ところが、コロナ禍の影響で「自動車の生産・輸送等に遅延が生じ、当該規制に適合した自動車の供給が困難な状況(国土交通省)」であることから、特例措置として適用日を4カ月延期。2020年12月31日まではJC08モードの車両でも生産を続けられることになった。
●日産シルフィ
排出ガスを発生する乗用車の継続生産車については、2021年1月1日以降、生産することはできないわけである。そこでラインアップを見ていくと、まだJC08モードのままだったのが、日産のミドルクラスセダン「シルフィ」だった。ということは、1月を迎えた現在は、すでに生産は終了しているはず…。
そこで日産・広報部に確認してみると、追浜工場での生産は2020年9月に終了しているとの回答。その時点までに生産した車両の販売を続けているとのこと(2021年1月13日時点では、ウェブサイトに販売車両として掲載)。規制の期限までに生産した車両であれば、販売については可能だ。
つまり本来であれば規制による生産の期限は8月31日だったが、コロナ禍による規制適用延長の措置に則り、1カ月間生産が継続されたのだ。
ちなみに、三菱のi-MiEVはJC08モードのまま生産を続けているが、これは排出ガスを発生しない電気自動車として今回の規制対象外のためである。
〈文=ドライバーWeb編集部〉
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みんなのコメント
だってラティオのときも横滑り防止装置が
義務化するギリギリ前に発表しておいたから、
他社が装備されている中で堂々と無い状態なまま
発売することが出来たんだから。