心臓部は耐久性に優れた600馬力の1.5J仕様
シャコタンツライチスタイルが眩しすぎる!
「遊べる旧車を徹底追求」600馬力を従える20ソアラのヤンチャなドリフト仕様!
トヨタのフラッグシップクーペとして販売された20型ソアラをベースに、ストリート映えするスタイルとドリフト性能の両立を図ったマシンを作り上げたのは、群馬県の“Nスタイルカスタム”だ。
心臓部は、2JZの腰下に1JZのヘッドを組み合わせた通称“1.5J”を搭載。内部も東名パワードの鍛造ピストンを軸に強化済みだ。4000rpm手前からフルブーストが掛かり、豪快な加速をみせる600ps仕様(最大ブースト1.5キロ)となる。
タービンはHKSのTO4Rで、エンジン制御はF-CON Vプロの導入によりDジェトロ化。真っ赤に仕上げたエンジンルームは、サービスホールのスムージングや配線処理をするなど、スッキリと仕上げているのも見どころだ。
冷却系はトラストの2層インタークーラーや24段オイルクーラーで強化しているが、夏場のドリフトでは5周が限界とのこと。
足回りは、アラゴスタ車高調を軸に構築。スプリングはスウィフトでレートはフロント20kg/mm、リヤ11kg/mm。ドリフトを存分に楽しめるよう、ナックルのショート加工とワンオフ延長ロアアームによって、ステアリング切れ角は大幅にアップ済みだ。
さらに見逃せないのが、オーナーのリクエストに応えて実現したロー&ワイドスタイル。前後フェンダーは鉄板叩き出しにより、片側40mmほどワイド化。そこにフロント9.5J×17インチ、リヤ11J×18インチのボルクレーシングTE37SLを収める。
また、ここまで車高を下げるとリヤサスメンバーが路面に近づきすぎるため、メンバー自体を補強しつつ取り付け位置を限界まで上げている。デフはTRDの機械式2ウェイ、ファイナルは4.3を奢る。
デジタルメーターとグレージュの内装がハイソカーらしさを漂わせるインテリア。レカロのバケットシートとロールケージは装備しているものの、エアコンやオーディオ等の快適装備は全て残されている。ミッションはJZA70の5速(R154)だ。
エクステリアでは、古さを一新する意味を込めて製作されたワンオフのLEDテールもチャームポイントの一つ。ともあれ、ドリフトで酷使されている平成3年式の車両とは思えないほどコンディションは良好だ。
独特な雰囲気を放つボディカラーもNスタイルでオリジナル調合したもので、渋さを一層引き立てている。20ソアラを知らない世代にも純粋にカッコ良いと思わせる。そんな隙のない作り込みが冴える1台だ。(OPTION2誌2012年9月号より抜粋)
●取材協力:N-STYLE CUSTOM 群馬県邑楽郡板倉町大荷場443 TEL:0276-78-2305
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みんなのコメント
真っ先にリップに目が行ってしまいました。