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デロリアンやポインター号も降臨!「第15回かわさき楽大師まつり」イベントレポート

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デロリアンやポインター号も降臨!「第15回かわさき楽大師まつり」イベントレポート

去る4月20~21日に、神奈川県川崎市で開催された「第15回かわさき楽大師まつり」のプログラムのひとつ、楽大師大師公園の一角に展示されたクラシックカーを取材してまいりました。

川崎大師とその周辺のエリアで、よさこい流しやコンテスト、コンサート、女子プロレスなどに加えて、クラシックカーの展示イベントが行われたり、家族で楽しめるプログラムが盛りだくさんのお祭りです。

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クルマのイベントというと、お父さんが1人で行ってくるか、無理やり家族を連れて行ったとしても現地で遊べるものがなく、みんなから大ひんしゅく…ということもしばしば。しかし、このイベントは家族で楽しめるプログラムがメイン。これなら、毎年恒例の家族行事として年間プログラムに組み込んでもらえる可能性があります。

すっかりお馴染みとなったイベントだけに、会場は混雑していました。そうなると、駐車場の確保が大変です。できるだけ公共交通機関で行くことをオススメします(会場周辺は狭い道が多く、空いている駐車場を探すだけで疲れてしまうはず)。

第15回かわさき楽大師まつり:ドイツ車編

今回、ドイツ車の参加車両は4台。メルセデス・ベンツやフォルクスワーゲン タイプII、エクスキャリバーの他、ポルシェ911(964型)も参加。この年代のポルシェも、いつの間にかネオクラシックの領域に入りつつあることを実感します。

メルセデス・ベンツ280SLは、一昨年取材させていただいたときにも参加していた車両そのもの。何と、新車時から所有している個体とのことで、超がつくほど貴重な「ディーラーモノ」のワンオーナー車なのです。これがドイツなら、Hナンバー確定でしょう。メーカーがオーナーを表彰する制度がありますが、国などが主体となり、功績(…といい切っていいはず)を称えてもよいのではないかと考えてしまいます。大切に使えば、半世紀くらいは乗れることを証明しているわけですから(果たして、電子部品が多用されている現代のクルマが50年後にも生き残れているか…)。

第15回かわさき楽大師まつり:イギリス車編

今回、最大勢力ともいえるほど、さまざまなクルマが展示されたイギリス車。かつて、ジャガーをはじめ、MGやミニ、ロータスなどに憧れていた世代の方でしょうか。楽大師大師公園を訪れていた子どもたちよりも、熟年層の来場者が注目していたように感じました。

こうしてエントリー車両を改めて眺めてみると、いずれも丸目。車格を問わず、何ともいえない愛嬌を感じます。ミニやヴァンデンプラス プリンセスは「インスタ映え」するのでしょうか。子連れのママさんや、女の子たちに人気がありました。

第15回かわさき楽大師まつり:イタリア車編

イギリス車に次いでエントリー数が多かったイタリア車。フェラーリBBやディーノ、ランボルギーニ カウンタックなど、「この種のイベントではお約束のモデル」が敢えてエントリーしていないところが実にマニアック(現地でデ トマソ マングスタがエントリーしていることを知った筆者が、つい「すごい。マングスタだ!!!」とハイテンションになってしまい、周囲との温度差を感じましたね…)。その他、ランチア ストラトスやランボルギーニ ジャルパもエントリー。スーパーカー世代のお父さんたちにとってはドストライク!な2台だけに、夢中になって撮影していました。

道行く人の多くはクルマ好きではない方々。それでも、注意深く観察していると、イタリア車の造形美はクルマ好きでない方にもハッとさせる何かがあるようです。
*20年ほど前、当時勤めていた会社近くのタワーパーキングにマクラーレンF1が停まっているのを発見。仕事そっちのけで観に行ったことがあります。このときも、マクラーレンのことなど知らないOLさんたちが凝視していたことを覚えています。それだけオーラを放っていたということでしょうか…。

第15回かわさき楽大師まつり:アメリカ車編

毎年4月に朝霞の森(埼玉県朝霞市)で開催されている「スーパーアメリカンガレージ」で見掛けた個体もちらほら(イベント取材当日がスーパーアメリカンガレージ 2019と同日だったために、オーナーさんもどちらにエントリーする迷ったのではないかと推察します。最近はイベントの筆者自身も2箇所のイベント取材をハシゴ。もう1件の取材はお邪魔することができず、仕事仲間のライターさんにお願いしました)。

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第15回かわさき楽大師まつり:日本車編

来場者の多くが一般の方(クラシックカー展示が目当てというよりは、かわさき楽大師まつりそのものを楽しみにしている方)だったようで、偶然見つけたクラシックカーに驚き、さらには輸入車よりも日本車の方が知っている、あるいは身近に感じられるクルマが多いからなのか、食いついて見ている方が多かったようです。

おじさまたちが「懐かしいねえ~」とつぶやきながらじっくりと眺めている姿が印象的でした。当時は無茶なローンを組めば何とかなる…という時代でもなかったはず。日本車はもちろん、さまざまな輸入車が選択肢にある現代の環境に感謝しなければなりませんね…。

第15回かわさき楽大師まつり:スペシャルなクルマ編

おそらく、注目度では群を抜いてナンバーワンだったこちらのカテゴリーのクルマたち。特に、デロリアンやポインター号、人造人間キカイダーの愛機ともいえるサイドマシーンが一堂に会する光景に驚き、興奮するギャラリーの方たち。いくら待っても、クリアラップ(クルマの前に人がいなくなる状態)にならず…。

オーテック ザガートステルビオや、「オニイトマキエイ」という深海魚をモチーフにデザインされたというワンオフモデル。ベース車両がルノー スポールスピダーとは、クルマ好きの人でも当てられないはず。

第15回かわさき楽大師まつり:まとめ

クラシックカーが展示されていたスペースは、歩道に対して斜めに停めたとしても道幅がそれなりに狭くなります。人通りが増えれば、うっかりクルマと道行く人が接触してしまうリスクがあります。しかし、柵に囲われているわけでもないので、小さなお子さんがボディタッチなんてこともちらほら。

そんなアクシデントにも嫌な顔をひとつ見せず笑顔で接するオーナーさんたち。街中では滅多に見られないようなクルマが一堂に会し、間近で観られるのは貴重な機会となったはず。このイベントがきっかけとなり、小さなお子さんがクルマに興味を持ってくれることを願ってやみません。

かわさき楽大師まつり

第15回かわさき楽大師まつり終了のお礼



[ライター・撮影/松村透]

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