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小椋藍がMoto2タイトル初戴冠。青山博一氏以来の15年ぶり、日本では7人目のチャンピオン誕生に/第18戦タイGP

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小椋藍がMoto2タイトル初戴冠。青山博一氏以来の15年ぶり、日本では7人目のチャンピオン誕生に/第18戦タイGP

 10月27日、ロードレース世界選手権MotoGP第18戦タイGP Moto2クラスの決勝レースがチャン・インターナショナル・サーキットで開催された。小椋藍(MT Helmets – MSI)は2位を獲得し、2戦を残して2024年シーズンのMoto2チャンピオンに輝いた。

 小椋は2015年にアジア・タレント・カップに参戦すると、翌2016年は3勝を含む6度の表彰台でランキング2位に輝いた。同年にはレッドブル・ルーキーズ・カップで11位、2017年は2勝を含む5度の表彰台と2度のポールポジションも獲得して総合5位に入った。さらに2018年からはCEV Moto3 ジュニア世界選手権に参戦し、初優勝を含む5度の表彰台を経験し、総合5位となった。

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 そんな小椋は、2018年にMoto3クラスにもワイルドカード参戦し、ロードレース世界選手権デビューを果たして初参戦ながらもポイントを獲得。印象的な走りを披露したことから、2019年からはHonda Team AsiaからMoto3クラスにフル参戦を開始した。初年度は総合10位にとどまったが、2年目の2020年は計7度の表彰台に上がり、一時はポイントリーダーにもなるなどタイトル争いも演じた。

 そして2021年からはMoto2クラスに昇格し、IDEMITSU Honda Team Asiaに参入。初年度は8位となったが、2022年には、第6戦スペインGPでMoto2キャリア初のポール・トゥ・ウインを成し遂げ、第13戦オーストリアGPとシーズン中に2度達成。第16戦日本GPで優勝を飾り、3度の優勝を含む計7度の表彰台を獲得し、タイトル争いを展開した末にランキング3位に輝いた。

 2023年シーズンは開幕直前の怪我の影響もありながら、3度の表彰台を獲得するも総合9位に終わったが、2024年はMT Helmets – MSIに移籍し、再びタイトル争いを展開。今季は第5戦フランスGPで移籍後初表彰台を獲得すると、続く第6戦カタルーニャGPで優勝を果たす。中盤戦にかけて右肩上がりな功績を残し、母国GPまでに3勝を含む6度の表彰台に上がり、第16戦日本GPはポイントリーダーで迎えた。

 日本GPではレースウイークを通して不安定な天候に見舞われ、予選では一発のみのアタックで予選9番手となったが、決勝では開始直前の雨からドライへ変わる難しいコンディションに。ほとんどのライダーがウエットタイヤを選択するなか、小椋はスリックタイヤで賭けに出たことが功を奏し、見事2位を獲得。

 引き続きポイントリーダー首位で迎えた第17戦オーストラリアGPでは、予選9番手から決勝では4位まで追い上げを見せたが、この時点ではタイトルの決定には至らず。ただ小椋は17戦終了時点で241ポイントを稼いでおり、ランキング2位に浮上したアロン・カネト(Fantic Racing)とは65ポイント差をつけていた。

 そんな小椋は第18戦タイGPで予選では2番手に0.051秒差をつけてポールポジションを獲得し、決勝では赤旗終了となったが見事に2位を獲得。ランキング2位のカネトに60ポイント差をつけた。そのため今季2戦を残して、自力でタイトル獲得を決めた。

 中量級では1993年に原田哲也氏、2001年に加藤大治郎氏、2009年に青山博一氏が過去にタイトル獲得経験を持っている。そのため小椋のチャンピオンは2009年以来の、実に15年ぶり。日本人としては歴代7人目のチャンピオンに輝いた。また、Moto2クラスに変更されてからは小椋が初めてのライダーと、歴史に名を刻む王者の誕生となった。

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みんなのコメント

4件
  • エンジョイイット
    ホントに久しぶりの日本人チャンピオン
    ずっと待っていたよ
    おめでとう
  • まーさん
    一般メディアのスルーぶりが凄い。
    大谷の亜脱臼の方が大ニュース。
    2輪なんか、岡本や小椋のチャンピオンも、水野ドカの2連勝も全くニュースネタにならない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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