コロナ禍は自動車業界にも深刻な影響をもたらした。一方で納車1年待ちのヒット作が出たり、クルマでの移動が見直されたりなど、新しい動きもある。そんなさなか、GQ CARSの「なんちゃって専門家会議」が注目すべきニュースを取り上げた。今回はトヨタハリアー編。
HOT TOPICS 01 TOYOTA HARRIER
身の丈にあったハリアーに乗るのが格好いいのだ
「ハリアー馬鹿売れ現象」を読み解く
サトー こんな状況なのでオンライン会議です。まず、6月に出たトヨタの新型ハリアーが発売1カ月で約4万5000台受注したとのこと。月間目標販売台数の約15倍という大ヒットです。
米永 しかも4駆のハイブリッドなど、450万円台の高価格帯が売れているそうです。
伊藤 昔は「いつかはクラウン」でしたれけど、いまの30代、40代の人にとっては「いつかはハリアー」になってます。
森口 某老舗自動車専門誌の編集長に教えてもらったんですけど、レクサスRXに移行するときにハリアーというモデルは一度なくなりかけたそうですね。でもトヨタのディーラーが、「絶対に売れるから続けろ」と圧力をかけて復活した、と。
米永 お客に近い販売店の人は、売れるとわかっていたんですね。
森口 なんでハリアーが売れるか考えたとき、そういえば愛知県刈谷市に住んでいる知人が、外車には抵抗があると言ってたことを思い出した。
サトー いまだに「出る杭は打たれる」的な風潮があるんですね。国産でもレクサスじゃなくてハリアーが人気なのはなぜでしょう?
米永 地方の人にとっては、レクサスは敷居の高い"外車枠"かもしれないですね。
伊藤 押し出しが効くけど外車ほど目立たずに、乗ると運転しやすい典型的なトヨタ車なのでバランスがいいのが、売れる理由かな。
米永 RAV4と共通の基本骨格なのに、まったく印象の違うスタイリッシュなシティ派SUVに、中身的にもなっていることが大きいと思う。クーペ・ライクな、後ろにむかって下降していくルーフラインのつくるシルエットがエレガントです。
森口 輸入車やレクサスまで背伸びをせずとも、身の丈にあったハリアーに乗るのが格好いい、という価値観いいと思います!
GQ CARS「なんちゃって専門家会議」メンバー
専門家会議座長 サトータケシ
クルマ業界で四半世紀にわたってキャリアを積んだヴェテランジャーナリスト。自動車誌『NAVI』で副編集長を務めた経験がある。
ジャーナリスト伊藤 梓
クルマ業界では最若手ジャーナリストと目される。自動車誌『カーグラフィック』の編集部出身で、レースにも出る。
駆け出しライター 米永 豪
かつては『GQ』編集部にてインターンを経験。現在は大学に通いつつ某webサイトで駆け出しのクルマ/ファッションライターとして活躍中。
『GQ』クルマ担当 森口德昭
『GQ』のファッションディレクター兼クルマ担当。クルマはもっとも人間に近い道具と考え、クルマを擬人化するのが好き。
Photos 望月浩彦 Hirohiko Mochizuki / 安井宏充 Hiromitsu Yasui@Weekend.
Words サトータケシ Takeshi Sato
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