現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 降雪地だと軽油が凍って走らなくなるってマジ!? それどころかウォッシャー液も冷却水も凍る可能性があった

ここから本文です

降雪地だと軽油が凍って走らなくなるってマジ!? それどころかウォッシャー液も冷却水も凍る可能性があった

掲載 25
降雪地だと軽油が凍って走らなくなるってマジ!? それどころかウォッシャー液も冷却水も凍る可能性があった

 この記事をまとめると

■軽油は凍る可能性があるので雪国で給油すると凍結が防止できる

ヘッドライトのLED化で雪が溶けない! モータージャーナリストが自動車メーカーへ切に願う「着雪対策」

■ウォッシャー液や冷却水も凍る可能性があるので凍結防止剤を含んだモノが安心だ

■あまりにも寒いとエンジンの始動性が悪化するケースがある

 クルマに必要な雪対策

 マツダCX-5が発売された2012年以降、国内でも国産車/輸入車を問わず、ディーゼルターボエンジン車の需要が高まった。そこで起きたのが、寒くなって軽油が凍ってエンジンが始動しないという事態だ。

 ガソリンに比べ軽油は揮発性が低く、厳寒の地では粘度が下り燃焼しにくくなる。そこで、寒冷地へディーゼル車で行く際は、目的地のガソリンスタンドで凍りにくい対策がしてある軽油を給油するのがよい。 そのほか、冬場に気を付けるべきは、ウィンドウウォッシャー液や冷却水ではないか。

 ウィンドウウォッシャー液は水で薄めて利用する。自分で調合できるが、濃さの調整次第では気温の低い場合に凍結する可能性がある。気温が下がったら、濃さを調整しなおすか、寒冷地仕様のウォッシャー液も販売されているので、そちらを選ぶ手もある。

 冷却水は、基本的には不凍液と呼ばれる製品を使っているので、通常の整備をしていれば凍る懸念は少ないだろう。ただ、たとえばオーバーヒート気味になって水を継ぎ足し、そのまま冬を迎えたような際には、交換するなど手をかけるほうが安心だ。冷却水が凍ると、ラジエターが壊れたり、エンジンがオーバーヒートを起こしたりと、余計な費用がかかる恐れもある。

 ほかに、フロントウインドウは寒さで凍結しやすい。雨が降ったり雪が降ったりしなくても、気温が零下前後になったり、気温が低いところに風が吹いたりするなどで温度がさがると、凍結の可能性が出る。ガラスが白くなり、前方視界が遮られるため、つい、ウインドウウォッシャー液を使いワイパーで拭いたくなるが、ワイパーでこすっても凍った水滴は拭えず、またウインドウウォッシャー液で全面が濡れ、それが凍ってさらに視界を遮ってしまう恐れもある。

 フロントウインドウに水滴がつきにくくなるよう、こまめにガラス面を掃除するのが基本で、加えて撥水剤を利用したり、凍結防止の覆いをかけたりという予防が肝心だ。

 エンジンオイルは、化学合成油により1万kmは交換せずに済むような時代となり、それは年間を通じて同じオイルを使い続ける可能性が高まるので、基本的に冬に凍結する心配は少ないだろう。とはいえ、ことに低温になる地域では、冬に強い種類のオイルを使えばより安心だ。

 オイルの容器に記される粘度表示で、Wと付く数字がウィンター(Winter)を意味しており、冬場の性能を表す。たとえば、0Wなら-35℃、10Wであれば-25℃まで可能なオイルとなる。

 そのうえで、0W-20というような表記の右側の数字は、温度が高い場合の性能を示している。高温でも粘度がさがらず、油膜切れを起こしにくい。その数字が大きいほど、熱に強いことを表す。

 そのほかの冬の対処療法として、厳寒の北欧では、駐車場所にエンジンを電気で温めるため支柱の電源が立っている。そこに配線をつなぐとずっと温め続けてくれるので、エンジンオイルが凍らず、いつでも出かけられるというのがある。

 これは、駐車したらコンセントをつなぐという行為が必要なので、ある意味電気自動車(EV)の充電も同じ操作になるともいえる。なので、北欧ではEVの普及が違和感なく容易に進んだといわれている。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

綺麗なオイルを入れたのに秒で真っ黒! 乗用車と違いトラックのエンジンオイルがすぐに汚れるワケ
綺麗なオイルを入れたのに秒で真っ黒! 乗用車と違いトラックのエンジンオイルがすぐに汚れるワケ
WEB CARTOP
酷暑でもエアコンガンガンは燃費が悪化するからできない! 過酷な現実に晒されるトラックドライバーは扇風機が必須アイテムだった
酷暑でもエアコンガンガンは燃費が悪化するからできない! 過酷な現実に晒されるトラックドライバーは扇風機が必須アイテムだった
WEB CARTOP
普段は見えない「クルマの給油口の奥」一体どうなってるの? 燃料を注入した先の“意外な仕組み”がスゴい!
普段は見えない「クルマの給油口の奥」一体どうなってるの? 燃料を注入した先の“意外な仕組み”がスゴい!
くるまのニュース
そういやなんで「銀のボール」? 当たり前のように使っていたGSのタイヤ空気入れが「球状」の納得な理由
そういやなんで「銀のボール」? 当たり前のように使っていたGSのタイヤ空気入れが「球状」の納得な理由
WEB CARTOP
クルマでの冠水路の通行は想像以上に危険! 基本「10cm」を超えたら避けるのが正解だった!!
クルマでの冠水路の通行は想像以上に危険! 基本「10cm」を超えたら避けるのが正解だった!!
WEB CARTOP
激重! バカでか! トラックのタイヤとホイールはどうやって組んでいる?
激重! バカでか! トラックのタイヤとホイールはどうやって組んでいる?
WEB CARTOP
なぜ「ガソリン」って持ち運び厳しいんですか? 発電機で必要なのに販売拒否されました 灯油と同じ石油ですよね?
なぜ「ガソリン」って持ち運び厳しいんですか? 発電機で必要なのに販売拒否されました 灯油と同じ石油ですよね?
乗りものニュース
貧乏人の救世主? それともデカいオブジェ? 一桁万円の激安中古車はぶっちゃけどんなクルマなのか
貧乏人の救世主? それともデカいオブジェ? 一桁万円の激安中古車はぶっちゃけどんなクルマなのか
WEB CARTOP
ATは10速時代なのにMTはいまだ6速が主流! 乗用車のMTが多段化しない理由は手動じゃメリットが出せないからだった
ATは10速時代なのにMTはいまだ6速が主流! 乗用車のMTが多段化しない理由は手動じゃメリットが出せないからだった
WEB CARTOP
「V8がV4」「直4が直2」になる? アイドリングストップとは何が違う? 燃費アップのための秘策「気筒休止システム」とは
「V8がV4」「直4が直2」になる? アイドリングストップとは何が違う? 燃費アップのための秘策「気筒休止システム」とは
WEB CARTOP
「綺麗に洗車したのですが、なぜか白いスジが残ります。どうしたら良いのですか?」 窓ガラスは“水道水で拭かない方”がイイ!? もっと大切なコトがあった! 正しい方法とは
「綺麗に洗車したのですが、なぜか白いスジが残ります。どうしたら良いのですか?」 窓ガラスは“水道水で拭かない方”がイイ!? もっと大切なコトがあった! 正しい方法とは
くるまのニュース
バッテリー選びが性能を決める!攻めのバッテリーチューン完全攻略ガイド~カスタムHOW TO~
バッテリー選びが性能を決める!攻めのバッテリーチューン完全攻略ガイド~カスタムHOW TO~
レスポンス
安くて環境にもいいならなんで広まらない? タクシーが使うLPGガスがけっこう有能だった
安くて環境にもいいならなんで広まらない? タクシーが使うLPGガスがけっこう有能だった
WEB CARTOP
やっぱりトラブルだらけでムリだったか! エニカのサービス終了で「個人間カーシェア」はほぼ絶滅
やっぱりトラブルだらけでムリだったか! エニカのサービス終了で「個人間カーシェア」はほぼ絶滅
WEB CARTOP
マジメなトラックドライバーは重宝している! トラックの助手席ドア下にある「謎の窓」の役割とは
マジメなトラックドライバーは重宝している! トラックの助手席ドア下にある「謎の窓」の役割とは
WEB CARTOP
ええっ!? 運転中に「謎のじょうろマーク」が出現…どうすればいい!? 放置すれば「重大事故」の危険も!? 知らないと「一巻の終わり」になる可能性も
ええっ!? 運転中に「謎のじょうろマーク」が出現…どうすればいい!? 放置すれば「重大事故」の危険も!? 知らないと「一巻の終わり」になる可能性も
くるまのニュース
ディーゼル車でスキーに行くため軽油を満タンにしたら「半分くらいの方がよかったのに…」と言われました。なぜでしょうか エンジンが動かなくなることも!?
ディーゼル車でスキーに行くため軽油を満タンにしたら「半分くらいの方がよかったのに…」と言われました。なぜでしょうか エンジンが動かなくなることも!?
乗りものニュース
21世紀に木製フレームのクルマでルマン24時間出場って正気か? 令和になっても木製フレームの新車を売る「モーガン」の常人には理解不能な魅力
21世紀に木製フレームのクルマでルマン24時間出場って正気か? 令和になっても木製フレームの新車を売る「モーガン」の常人には理解不能な魅力
WEB CARTOP

みんなのコメント

25件
  • veg********
    なんだこの記者は?トンチンカンすぎる!
    軽油は低温で固まって燃料が供給されないから。
    ウォッシャー液なんて、そもそも寒冷地では冬用のですら割らずに原液のまま使ってる。
  • nak********
    ウインドウォッシャー液は、冬用のや無くても液タンクの液を残り4分の1位まで減らして、ホームセンターなどで買ってきた普通のをそのままタンクに入れて、液の濃度を上げてやったら、凍る事無いよ。

    心配やったら全て原液にしたらええねん。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

281.1422.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

49.8388.5万円

中古車を検索
CX-5の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

281.1422.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

49.8388.5万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村