新開発4気筒エンジン搭載のスーパーネイキッド
BMWは、S1000RR系の並列4気筒エンジンを搭載するスポーツネイキッド「S1000R」の新型を国内発売すると発表した。S1000RRをベースとしながら、エンジン単体で5kgの軽量化を達成。最高出力は165psとし、フレームの幅を狭めてライディングの自由度を増すなど、公道走行に合わせたチューニングが施されている。
Mパッケージはカーボンホイールも選択可、装備重量で194kg!
ビー・エム・ダブリューは、スポーティなロードスターにスーパーバイク譲りの強心臓と運動性能を融合した新型ネイキッドモデル「S1000R」を国内向けに正式発表した。
マシンのベースになっているのは、BMWが誇るスーパースポーツモデル「S1000RR」で、必要最小限の装備を採用することでダイナミックで俊敏なレスポンスを実現しているとされる。
エンジンは単なる出力の調整にとどまらない新開発の並列4気筒で、ベースとなったS1000RRのエンジンよりも5kgの軽量化を達成。最高出力165ps/11000rpm、最大トルク11.6kg-m/9250rpmとしてストリートに最適化するとともに、4、5、6速をロング化するなどギヤ比を最適化して郊外の走行でも騒音を抑え、燃費性能も高めた。3000rpmで8.16kg-m以上、5500~12000rpmの範囲で9.18kg-m以上のトルクを発生する力強い特性とし、公道における機敏な走りを支えている。
サスペンションも軽量な新開発品とし、軽量化したアンダービーム式スイングアームをセット。リンクはフルフローターProと名付けられ、もちろんショックアブソーバーはフルアジャスタブルだ。また、エンジンによるリヤショックの負荷支持機能を大きくしたことでフレーム全体の幅を狭めることに成功。これによりライダーの膝まわりがスリム化され、より自由度が高くリラックスしたライディングポジションとした。フロントはφ45mm倒立フォークで、こちらもフルアジャスタブル。
―― BMW S1000R[2021 model]
電子制御はもちろん最新レベルだ。6軸IMUを採用し、バンクさせた状態でのブレーキングの安定性を向上させるABS Pro、トラクションコントロールやウイリー制御を統合したダイナミックトラクションコントロール(DTC)などを標準装備。走行モードはド「Rain」、「Road」、「Dynamic」の3つ。ヒルスタートコントロールも標準装備とした。
6.5インチのTFTディスプレイは、外光条件が悪い状況でも高い視認性を備え、ライダーの目的に応じて表示内容をカスタマイズ可能。通常の公道走行に必要な情報に加え、バンク角や減速度、トラクションコントロールの状況なども表示できる。ディスプレイの操作はハンドルに備わっているマルチコントローラーで行う。
灯火類はフルLEDとし、リヤウインカーはS1000RRと同じくテールランプやブレーキランプの機能を兼ねるものだ。ちなみにETC2.0も標準装備。2段階調整式のハンドルバークランプ、3つのシート高によって、ライディングポジションは好みに合わせた調整が可能だ。
バリエーションは標準モデルに加え、プレミアムライン、Mパッケージ、プレミアムラインMパッケージの全4ラインナップ。
プレミアムラインには、キーレスライド、USBチャージソケット、グリップヒーター、クルーズコントロール、ギアアシスタントプロ、アダプティブヘッドライトやダイナミックエンジンブレーキコントロールを含む。
Mパッケージには、Mエンデュランスチェーン、M GPSラップトリガーソフトウェア(ハードウェア別売り)、スポーツサイレンサー、Mスポーツシート、Mライトウェイトバッテリー、M鍛造ホイール(※)を含む。 ※オプションにてMカーボンホイールも選択可能/装備重量は199kgだが、オプション設定のMカーボンホイールを選択すると194kgになる。
すべてのBMW Motorradモーターサイクルと同じく3年間のメーカー保証が付いて、価格は178万円~235万円。発売日は2021年6月18日だ。
―― BMW S1000R[2021 model]
BMW S1000R[2021 model]
【BMW S1000R[2021 model]】主要諸元■全長2090 全幅812 全高1115 軸距1450 シート高830/ローシート810/ハイシート850(各mm) 車重199kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 999cc 165ps/11000rpm 11.63kg-m/9250rpm 変速機6段 燃料タンク容量16.5L■キャスター24.2°/トレール96mm ブレーキF=φ320mmダブルディスク+4ポットキャリパー R=φ220mmディスク+2ポットキャリパー タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/55ZR17 ●価格:178万円(標準モデル)、198万7000円(プレミアムライン)、214万3000円(Mパッケージ)、235万円(プレミアムラインMパッケージ) ●色:白×青×赤(Mパッケージ専用)、赤、銀 ●発売日:2021年6月18日
―― BMW S1000R[2021 model]Mパッケージ
―― BMW S1000R[2021 model]Mパッケージ
―― BMW S1000R[2021 model]Mパッケージ
―― BMW S1000R[2021 model]Mパッケージ
―― BMW S1000R[2021 model]レーシングレッドユニ
―― BMW S1000R[2021 model]レーシングレッドユニ
―― BMW S1000R[2021 model]レーシングレッドユニ
―― BMW S1000R[2021 model]レーシングレッドユニ
―― BMW S1000R[2021 model]ホッケンハイムシルバーメタリック
―― BMW S1000R[2021 model]ホッケンハイムシルバーメタリック
―― BMW S1000R[2021 model]ホッケンハイムシルバーメタリック
―― BMW S1000R[2021 model]ホッケンハイムシルバーメタリック
―― ヘッドライトユニットには、ハイ/ロービームのほかF900Rなどと共通イメージのポジションライトを装備。
―― エンジンはS1000RRをベースとしながら5kg軽量化。高トルク型のチューニングとし、ギヤ比も最適化した。
―― BMW S1000R[2021 model]
―― BMW S1000R[2021 model]
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みんなのコメント
軽量化は技術力を現すからね。
エンジン単体で5kg軽量化って素直に凄いと思う。