現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 全長5m超! トヨタが本気で作った「最大・最強SUV」が凄すぎ! 悪路も爆走可能な「クロカン」の“頂点”に位置するモデルとは

ここから本文です

全長5m超! トヨタが本気で作った「最大・最強SUV」が凄すぎ! 悪路も爆走可能な「クロカン」の“頂点”に位置するモデルとは

掲載 14
全長5m超! トヨタが本気で作った「最大・最強SUV」が凄すぎ! 悪路も爆走可能な「クロカン」の“頂点”に位置するモデルとは

■まさに「日本最強のSUV」

 トヨタは2023年11月29日に「ランドクルーザー70」を発売しました。
 
 同車は、SUVよりも「クロカン」と呼んだ方が相応しいような、業務用途や過酷な環境での使用を主体とするヘビーデューティーモデルとして位置づけられ、現在日本の新車市場においては真っ向から競合するモデルの存在しない特殊なクルマと言えます。
 
 しかし、過去にトヨタはこのランドクルーザー70を遥かに上回る悪路走破性を備えた、“強靭すぎるクロカン”を販売していたのです。

【画像】「えっ…!」 これが日本最強SUV「メガクルーザー」です(26枚)

 そのクルマは、1996年1月に登場した「メガクルーザー」です。

 ボディサイズは全長5090mm×全幅2170mm×全高2075mmとあまりにも大きく、これは大型ミニバン「アルファード」(全長4995mm×全幅1850mm×全高1935mm)の3サイズをも軽々と上回るもの。

 とくに車幅の値は過去から現在まで、すべての国産車の中でも最大で、その大きさと迫力のある見た目から、敬愛を込めて「和製ハマー」と呼ばれることもあります。

 もともとメガクルーザーは、米軍で使われている「ハンヴィー」を参考にトヨタが開発した自衛隊用の「高機動車」を基本としています。

 高機動車は自衛隊の現場で1993年に運用がスタートし、民生用モデルとなるメガクルーザーは1993年の「東京モーターショー」で初めて実車が公開されました。

 かつて無い巨大さと強靭さを兼ね備えたメガクルーザーは、同会場で大きな注目を集めるとともに販売を求める声が多く挙がり、それを受けて市販化が実現されることになったのです。

 メガクルーザーの構造は、フロント2名・リア4名の計6人乗り。

 運転席と助手席が大きく離れているのが特徴ですが、これは最低地上高を高くするために駆動系の機構であるデフやプロペラシャフトを可能な限り上部に引き上げて設置しているからです。

 運転席と助手席との間にはオーディオの操作パネルなどが設置されたコンソールボックスが鎮座し、助手席と隔たりを感じさせるレイアウトは、このクルマが一般的な乗用車では無いことを物語っています。

 パワートレインは最高出力170馬力・最大トルク43.0kgmを発揮する4.1リッター直列4気筒ディーゼルターボを搭載し、これに4速ATを組み合わせて4輪を駆動します。

 このフルタイム4WDはデフロック機構を装備し、泥ねい地や雪道などでの駆動力確保に有効な後輪の空気圧調節機能も装着可能で、高い悪路走行性能を誇りました。

 また、巨大なボディながら最大12度の逆位相4WS(4輪ステアリング)を装備することで、最小回転半径5.6mの小回り性能を実現しています。

 当時はクロカンブーム真っ最中ということもあり話題となったメガクルーザーですが、販売数は販売終了となる2001年までの5年間でわずか132台にとどまります。

 当時の車両価格(消費税抜)が962万円と高額だったことや、あまりの巨大さからも実際に購入した一般ユーザーは少なく、ほとんどは消防署や官公庁などに納入される車両となりました。

※ ※ ※

 今なお国産車最大のSUVとして歴史に名を残すメガクルーザー。

 販売終了から20年以上経過しているうえ、そもそも販売数が少ないため中古で出回るケースは少なく、中古市場に出たとしても販売価格は1000万円オーバーに設定されるものもあるなど、プレミアが付いたクルマとなりました。

 ちなみに、このメガクルーザーは「準中型自動車(5t未満)」に該当し、運転するのには「準中型免許」が必要になります。

 2017年3月12日以降に免許を取得した人でメガクルーザーを運転する場合、通常の運転免許では免許外運転に該当しますので注意しましょう。

【キャンペーン】マイカー・車検月の登録でガソリン・軽油7円/L引きクーポンが全員貰える!

こんな記事も読まれています

【MotoGP】バニャイヤ、マルケスのファクトリー昇格あり得ると予想? チームに「うまく適応してくるはず」と言及
【MotoGP】バニャイヤ、マルケスのファクトリー昇格あり得ると予想? チームに「うまく適応してくるはず」と言及
motorsport.com 日本版
成田への最短路「北千葉道路」の“外環道へつなぐ区間”いよいよ用地買収へ 今どうなってる?
成田への最短路「北千葉道路」の“外環道へつなぐ区間”いよいよ用地買収へ 今どうなってる?
乗りものニュース
20世紀生まれのクルマとバイクが新潟県の三条市に大集合! 仕掛け人は当時16歳の少年!?
20世紀生まれのクルマとバイクが新潟県の三条市に大集合! 仕掛け人は当時16歳の少年!?
バイクのニュース
ホンダが新型「スポーティセダン」世界初公開! ツリ目・可変GTウイング採用!? 「GT C」25年発売! 北京現地の反響は?
ホンダが新型「スポーティセダン」世界初公開! ツリ目・可変GTウイング採用!? 「GT C」25年発売! 北京現地の反響は?
くるまのニュース
電気自動車かと誤解する「進化した走り」の実力とは? レクサスの小型ハイブリッドSUV「UX300h」は驚異的にスムーズかつ静かで快適です
電気自動車かと誤解する「進化した走り」の実力とは? レクサスの小型ハイブリッドSUV「UX300h」は驚異的にスムーズかつ静かで快適です
VAGUE
高速道路渋滞中! むやみに右へ左に車線変更するのは疲れるだけ!? 渋滞した時の正しい走り方とは
高速道路渋滞中! むやみに右へ左に車線変更するのは疲れるだけ!? 渋滞した時の正しい走り方とは
ベストカーWeb
雨の日の事故件数は晴天時の4倍! 降り始めや雨上がりが危険な理由と運転ポイントを紹介します
雨の日の事故件数は晴天時の4倍! 降り始めや雨上がりが危険な理由と運転ポイントを紹介します
Auto Messe Web
青汁王子こと三崎優太さんの事故直前の状況はあおり運転だったのか?
青汁王子こと三崎優太さんの事故直前の状況はあおり運転だったのか?
LE VOLANT CARSMEET WEB
戦うバイクをライダー視点で描く/大塚克さんの好きな作品・代表作
戦うバイクをライダー視点で描く/大塚克さんの好きな作品・代表作
カー・アンド・ドライバー
「alpinestars×HONDA COLLECTION 2024」の【強力コラボ】アパレルは信頼と安心の塊!<グローブ編>  
「alpinestars×HONDA COLLECTION 2024」の【強力コラボ】アパレルは信頼と安心の塊!<グローブ編>  
モーサイ
これ違反? セーフ? 自転車専用通行帯に左寄せ・駐停車してもいい?
これ違反? セーフ? 自転車専用通行帯に左寄せ・駐停車してもいい?
月刊自家用車WEB
フェルスタッペン「ニューウェイ離脱は外部から見たほど劇的ではない」一方で本音は“残留”希望だったとも
フェルスタッペン「ニューウェイ離脱は外部から見たほど劇的ではない」一方で本音は“残留”希望だったとも
motorsport.com 日本版
まさかの新型「クラウン“エステート”」!? 新「セダン」をステーションワゴン化! 違和感なしの「クラウン“ツーリング”」CGがスゴイ!
まさかの新型「クラウン“エステート”」!? 新「セダン」をステーションワゴン化! 違和感なしの「クラウン“ツーリング”」CGがスゴイ!
くるまのニュース
F1中国GPでのスプリントに好感触のドメニカリCEO「毎日コース上でのアクションがあると保証すべき」と開催増加を望む
F1中国GPでのスプリントに好感触のドメニカリCEO「毎日コース上でのアクションがあると保証すべき」と開催増加を望む
AUTOSPORT web
BMW スマホのアプリ「リモート・エンジンスタート」を発売
BMW スマホのアプリ「リモート・エンジンスタート」を発売
Auto Prove
女性の「社会進出」「高学歴化」は、将来の自動車モデルに影響を与えるのだろうか?
女性の「社会進出」「高学歴化」は、将来の自動車モデルに影響を与えるのだろうか?
Merkmal
GT500は17号車Astemoシビック、GT300は56号車リアライズGT-Rが最速|スーパーGT第2戦富士:公式練習タイム結果
GT500は17号車Astemoシビック、GT300は56号車リアライズGT-Rが最速|スーパーGT第2戦富士:公式練習タイム結果
motorsport.com 日本版
小松礼雄ハースF1代表がヒュルケンベルグ後任のドライバー選定に言及。「最終決定権はジーンにあります」
小松礼雄ハースF1代表がヒュルケンベルグ後任のドライバー選定に言及。「最終決定権はジーンにあります」
AUTOSPORT web

みんなのコメント

14件
  • hil********
    この車の大きな特徴であるハブリダクションについて書かれていない
    素人記事だな
  • wan********
    クロカン最強とは言いずらいサイズ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

962.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1507.42000.0万円

中古車を検索
メガクルーザーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

962.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1507.42000.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村