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ニスモがイジるとなんでも激熱に変身! まさかの走りを実現した非スポーツ系コンプリートモデル10台

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ニスモがイジるとなんでも激熱に変身! まさかの走りを実現した非スポーツ系コンプリートモデル10台

技術屋集団「ニスモ」が手掛けた変化球コンプリートカーたち

 ニスモといえば、日産のモータースポーツ部門を担うワークスであり、日産ファンではなくてもクルマ好きであれば誰もが知るブランドだ。日産車オーナーでフェアレディZやスカイラインなどのスポーツカーに乗るオーナーのなかには、ニスモパーツを装着している人も多いことだろう。そのニスモだが、スポーツカー以外のSUVやミニバンなどにもコンプリートカーを設定。そんなニスモの変わり種モデルを振り返りたい。

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ヨンクターボが自慢の個性派コンパクトSUV

「ジュークNISMO/2013年発売」

 まずは、車名に初めてニスモの名が冠された「ジューク」から。世界的にヒットしたコンパクトSUVのジュークに設定された「ジュークNISMO」は2013年に登場。1.6Lのターボエンジンを搭載した4WD仕様の16GT FOUR Type Vをベースに誕生した。

 特徴はニスモのモータースポーツ活動で培ったエアロダイナミクスを惜しみなく投入していること。フロントバンパーには両サイドをワイド化してセンター部の先端を持ち上げた形状とすることで、空気抵抗を低減させながらもダウンフォースを向上。フロア下面の空気の流入を抑えてリフトを低減するサイドシルプロテクターや、長さを延長して空気抵抗を減らしたルーフスポイラー、さらに専用オーバーフェンダーなどが装着された。

 インテリアには滑りにくいスエード調の素材を使った専用シートをはじめ、日産初となる本革・アルカンターラ巻きの専用ステアリング、専用タコメーターなどが与えられ、一段とスポーティな雰囲気に仕立てられていた。

 エンジンには専用チューニングが施され、200ps/25.5kg-mへと出力/トルクともに性能アップされた専用のMR16DDT型エンジンを採用。トランスミッションには専用エクストロニックCVTが組み合わされ、CVTのマニュアルモードはクロスレシオの7速仕様となり、高性能エンジンを自らの手で操りたいドライバーの要求にしっかり応えたものであった。

 また、シャーシ性能は欧州でチューニングされた専用サスペンションが秀逸な乗り心地と安定したハンドリング性能を両立。パワーステアリングのアシスト量も強めることで、より安定感あるステアリングフィールとしたほか、専用18インチホイールには225/45R18サイズタイヤを組み合わせ、SUVのスポーツ部分がしっかり強調されていた。

運動性能をさらに高めたRSも追加設定

「ジュークNISMO RS/2014年発売」

 ジュークNISMOの成功を受けて、2014年にはより高性能な「ジュークNISMO RS」が登場した。エンジンは同じ1.6Lながら、ECUのセッティングの変更で専用直噴ターボは214ps/25.5kg-mまでパフォーマンスアップ。トランスミッションも同じエクストロニックCVTだが8速仕様へと進化している。ブレーキも前輪のローター径を拡大したほか、後輪にもベンチレーテッドディスクを採用し、ストッピングパワーも大幅に高められた。キャリパーはニスモのイメージカラーであるレッド塗装が施され、高性能ぶりもアピールした。

 そのほか、NISMO RS専用サスペンションや車速感応式パワーステアリングにも専用のチューニングが施され、レカロ社と共同開発の専用バケットシートの採用により、ハイパフォーマンスな走りに見合ったホールド性を確保、プレミア性もしっかり高められた。

排気量とトランスミッション違いの2車種を設定

「マーチNISMO S/2013年発売」「マーチNISMO/2013年発売」

 ジュークNISMOがデビューした2013年には、もう1台のニスモモデル「マーチNISMO」がデビューした。ニスモ自慢の走りを手軽に楽しみたいユーザーの声に応えたマーチNISMOは、低燃費志向の1.2LエンジンとエクストロニックCVTを組み合わせている。また、標準仕様のNISMOをより高性能化させた、1.5L専用エンジンに5速MTをマッチングさせたNISMO Sをラインアップ。

 それぞれに専用エアロや専用インテリアに加えて、16インチホイールにはブリヂストン製ポテンザ(205/45R16)を装着することで、希少なホットハッチとして存在感をいかんなく発揮。またスペックこそ凡庸ではあるが「マーチNISMO S」専用の エンジンは、専用ECUチューンにより116ps/15.9kg-mまで高められ、MTを駆使してドライブしたい日産ファンの支えとなっている。もちろん2ペダル派にはCVT仕様のNISMOがあるので、免許の種類を選ばないふたつの選択肢からクルマをチョイスすることができ、多くのニスモファンを喜ばせたモデルでもある。

マーチよりも実用的なパッケージで人気モデルに!

「ノートNISMO/2014年発売」「ノートNISMO S/2014年発売」

 日産のニスモモデルの第5弾として登場したのがこの「ノートNISMO」だ。2014年に2代目ノートに追加されたこのモデルは、1.2L+CVT仕様のNISMOと1.6L+5速MT仕様のNISMO Sをラインアップ。マーチに対してボディサイズがひとまわり大きくなることから、実用性の高さもあり人気を博した。

 どちらの仕様も従来のニスモ同様に、専用エアロパーツやインテリア、ボディ補強が施され、NISMOには1.2LのHR12DDR型(98ps/14.5kg-m)、NISMO Sには1.6L HR16DE型(140ps/16.6kg-m)と、それぞれで排気量の異なるエンジンを採用し、両モデルともECUチューニングにより動力性能が高められた。ベース車両に対してタイヤも高性能化され、NISMOは16インチのポテンザRE080(195/55R)、NISMO Sには17インチのポテンザS007(205/45R17)が奢られ、まさにホットハッチの名に相応しいポテンシャルを誇った。

e-POWERにもニスモ仕様をラインアップ

「ノートe-POWER NISMO/2016年発売」「ノートe-POWER NISMO S/2018年発売」「ノートe-POWER NISMO S Black Limited/2019年発売」

 2016年には環境性能とスポーティな走りを両立する、HVのニスモ仕様となる「ノートe-POWER NISMO」を追加ラインアップした。e-POWER専用のボディ補強やサスペンションなどが採用されており、一部専用パーツも備わったほか、ガソリン仕様と同様ながら高い安全装備も用意された。さらに2018年には、「ノートe-POWER NISMO S」を加え、コンピュータやインバーターなど、HVならではの電気的チューニングが施され136ps/320Nmを発揮(e-POWER NISMOは109ps/254Nm)。一層パワフルな走りを披露するモデルであった。

 さらに、2019年には「ノートNISMO Black Limited」という、ドアミラーをはじめとした車体の一部をブラック化した特別仕様車を追加設定。1.6L+5速MTの「NISMO S Black Limited」(前席レカロシート標準装備)と1.2Lエンジン+モーターの「e-POWER NISMO Black Limited」(前席レカロシート装着車も設定)、さらにe-POWERを専用チューンで強化した「e-POWER NISMO S Black Limited」(前席レカロシート装着車も設定)」も加わり、ニスモモデルでありながら電動化を推し進める日産らしい戦略で販売された。

お父さんも満足の走れるスポーティミニバンとしてデビュー

「セレナNISMO/2017年発売」

 そしてスポーツカーに乗りたいお父さんにとっては垂涎のニスモ仕様ミニバンが登場。それが2017年発売の「セレナNISMO」だ。ニスモの名はついに3列シートのミニバンにまで設定されるようになった。ベース車両は、2016年にフルモデルチェンジされた5代目セレナで、ボディ補強や専用サスペンション&マフラーなどで走りを強化。もちろん専用エアロパーツやインテリアもあり、安全装備を犠牲にしないことから人気モデルになると思われた。

 しかし、ニスモと同じ日産の架装車ブランドであるオーテックからも専用インテリアやエアロパーツを備えたモデルが設定されたことから、セレナNISMOは2019年のマイナーチェンジで生産終了となった。

 その後は、e-POWER専用モデルのノートオーラにも、フォーミュラEからインスパイアされた「駿足の電動シティレーサー」をコンセプトにノートオーラNISMOを設定(2021年)。ニスモらしいレッドアクセントの「レイヤード・ダブルウイング」や低重心かつロー&ワイドのスタンスでスポーティさをアピール。もちろんe-POWERのシステムにもニスモの技術が惜しみなく投入され、環境性能と軽快さを両立する近未来のスポーツモデルのあり方を予感させるモデルとなっている。

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みんなのコメント

12件
  • トヨタのGRもだけど昔は改造車と呼ばれてて車検が通らなかったような車が今ではデイーラーが作って売るなんて時代が変わったもんだね。
  • 日産なら、普通にFRのMTが乗りたい…。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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