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トヨタ新型「グランエース」の実燃費を検証! VIP御用達の巨大ワゴンの実力は?

掲載 更新 18
トヨタ新型「グランエース」の実燃費を検証! VIP御用達の巨大ワゴンの実力は?

■アルファードより大きい! トヨタ新型「グランエース」の燃費を測ってみた

 2019年に開催された東京モーターショー2019で日本初披露となったトヨタのフルサイズワゴン「グランエース」。

【画像】シートがファーストクラスみたい! 超豪華なトヨタ「グランエース」をチェック(24枚)

 全長5300mm×全幅1970mm×全高1990mmと、トヨタの高級ミニバン「アルファード/ヴェルファイア」を余裕で超える大柄なボディを持ち、VIPを送迎する「上級送迎車」としての需要が見込まれています。

 一方、その堂々としたボディサイズがアメ車のようなフルサイズワゴンを好む層や、広大な室内スペースがキャンパー層からも注目を集めており、発表直後は販売計画を大きく上回る受注が舞い込んでいるようです。

 法人ユーザーだけではなく、一般ユーザーからも注目される新型グランエースの実燃費はいかほどなのか、実際に走行して計測することにしました。

 今回、燃費計測に駆り出したグランエースは上級グレードとなる「プレミアム」で、飛行機のファーストクラスを思わせるキャプテンシートを4脚備えた6人乗り仕様。カタログ燃費はWLTCモード燃費が10.0km/Lとなっています。

 燃費測定のルートは、高速道(首都高⇒東名高速道路⇒小田原厚木道路 小田原西インター)、ワインディング路(ターンパイク箱根⇒箱根新道⇒西湘バイパス 西湘PA)、一般道(国道134号⇒国道129号⇒国道246号)の3セクションでテストしました。

 その結果、197.3kmの走行で燃費は10.04km/Lという数値になりました(区間燃費はメーターの燃費計を、総合燃費はそこから計算して算出)。

 カタログ燃費である10.0km/Lとほぼ同等の数値となりました。なお、今回はクルーズコントロールは未使用とし、エアコンは24℃設定のフルオートとしています。

 それではここからセクション別の燃費を振り返ってみます。

●高速道

走行距離:79.5km
実燃費:13.6km/L

 高速道では首都高を経由して東名高速道路に入り、小田原厚木道路の小田原西インターまでのルートで、今回のセクションで一番長い距離を走る部分です。

 小田原厚木道路区間では「強風注意」の案内が出るほどでしたが、意外にも横風にあおられることも少なく淡々と走行することができました。

 大柄なボディと超重量級の車両重量で高速燃費の伸びは期待できないかと思いましたが、トルクフルなディーゼルエンジンと100km/h巡行で1500回転ほどという6速ATのおかげか、予想以上の低燃費をマークしてくれたのは驚きです。

■意外! 後輪駆動でワインディングの走りが楽しい!

●ワインディング路

走行距離:41.8km
実燃費:8.8km/L

 小田原西インターを降りてターンパイクを駆け上り、箱根新道を経由して一気に下るというコースで、いわゆるワインディングといわれるシチュエーション。

 グランエースには似つかわしくないシーンかと思いきや、FRレイアウトの恩恵か意外にも走らせて楽しいクルマであることが判明しました。

 装着されるタイヤも重い車重に対応するためにLT規格の商用車用タイヤとなっていますが、専用設計されたという事実は伊達ではなく、乗り味は乗用車的。いわれなければ、商用車用タイヤとは気づかないレベルでしょう。

 しかし、2.8トン近いボディでターンパイクを駆け上るのは燃費的には辛いものがあるようで、結局下りで燃費を稼いだにもかかわらず8.8km/Lという数値になりました。

 とはいえ、動力性能的に不満を感じさせるシーンは皆無だったのはさすがといえるのではないでしょうか。

●一般道

走行距離:76.0km
実燃費:8.4km/L

 一般道は、国道134号から国道129号、国道246号を経由して都内にまで戻ります。平日の昼間とはいえ、働くクルマを中心に交通量が多く、ポイントポイントで渋滞が発生しているようなシチュエーションです。

 こういったストップ&ゴーが繰り返されるシーンは、重量級の巨体を持つグランエースにとっては厳しいところ。

 最大トルクを1600回転で発生させるディーゼルエンジンだけに出足の鈍さは感じませんが、アイドリングストップをもってしても燃費の悪化は避けられないでしょう。

 その結果、一般道を76.0km走行して燃費計の数値は8.4km/Lという結果になりました。グランエースのWLTC市街地モード燃費の数値が8.1km/Lなので、こちらもカタログ燃費に近い数値といえるでしょう。

 アイドリングストップ機能は常に作動するわけではありませんが、グランエースの場合「エアコン優先」と表示されてアイドリングストップをしなくなるケースが多いように感じられました。

 上級送迎車ということで、VIPの快適性を優先したセッティングがなされているのかもしれません。

※ ※ ※

 上級送迎車のフルサイズワゴンであるグランエースの燃費は、197.3kmを走行して10.04km/Lという結果となりました。

 これはカタログ燃費の10.0km/Lとほぼ同等の数値であり、2.7トン以上の車両重量と空気抵抗が大きそうな四角いボディを持つ車種としては、なかなかの数値といえるのではないでしょうか。

 ベースとなったのは、すでに海外で販売中の300系「ハイエース」ですが、開発当初からグランエースありきで作られたモデルということで、200系ハイエースの「グランドキャビン」とは比べ物にならないほど快適性が向上しており、これならVIPが乗っても大きな不満が出ることはないでしょう。

 ただし、もともとの成り立ちも考慮すると、やはり快適性ではアルファード/ヴェルファイアの方が一枚上手といわざるを得ないため、使う用途に合わせて選びたいところです。

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みんなのコメント

18件
  • 元〇〇大臣夫婦なら優秀な(警察にスピード違反をもみ消せる)ドライバー付で買ってくれるかもしれませんよ?ある意味お似合いかも。
  • デカすぎるやろ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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