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40年変えぬこだわり メルセデス・ベンツ新型「Gクラス」乗ってわかった大きな違い

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40年変えぬこだわり メルセデス・ベンツ新型「Gクラス」乗ってわかった大きな違い

■40年間変らぬ伝統的なスクエアデザインの外観 室内は大幅リニューアル!

 1979年に発売されたメルセデス・ベンツの最高級クロスカントリービークル「Gクラス」は、3度目の大幅リニューアルを行い発売されました。新型「Gクラス」は、オフロードの走行性能は維持し、オンロードでの走行性能の向上に注力されたクルマです。

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 エクステリアは、従来型(W463)のスクエアなオリジナルの雰囲気はそのままに、各部のデザイン変更が行われています。新しいフロントリアデザインは、フロントラジエーターグリル、フロントバンパー、丸型のLEDヘッドライトやLEDリアコンビネーションランプなどを採用、最新のメルセデスデザインに変更されています。テールゲートの外側に配置されたスペアタイヤや外部のドアヒンジなどは従来モデルを踏襲しています。

 新型「Gクラス」は、利便性の中にもあえて手動で操作する部分も残されています。キーロック音や重厚なドアを閉める際の音などは、従来型を踏襲することで、伝統を堅持しています。

 今回の改良で「Gクラス」は全体的に大きくなっています。「Gクラス」の特徴でもあるフロントガラスも車両の大型化に伴い空気抵抗低減を目指しガラスを湾曲させ従来型と同等のcd値(空気抵抗係数)を維持し燃費に貢献しています。

 車体も大幅に軽量化が行われています。ボディパーツは、新しい材料構成と最適な素材を採用し約170kg軽量化されました。例えば従来型のどっしりしたドアの開閉もアルミニウム製の材料に変更したことで楽にドアの開閉が可能となりました。

 インテリアは、今回の大幅改良でもっとも変更されたポイントで、従来型の武骨なデザインから、メルセデス・ベンツが採用する最新の洗練されたデザインに一新されています。

 12.3インチの高精細ワイドディスプレイのインストゥルメントパネルや最新デザインのステアリングなど全体を曲面でまとめ、助手席のクラブハンドルやディファレンシャルハンドルは、従来モデルからデザインを継承しており高級感のある室内のなかでも質実剛健さを残しています。

■オフロードだけでなくオンロードもラグジュアリーな乗り味に!

 新型「Gクラス」にいよいよ試乗です。悪天候の中、大幅に改良された「Gクラス」のステアリングを握り一般道試乗を開始、あまりにもゴージャスな乗り味に気分も上々です。

 従来型と大きく変わったステアリング機構も相まって操作感も軽く、ワインディングロードでも狙ったラインを正確にトレースしてくれます。高級セダンに勝るとも劣らない乗り味に新型「Gクラス」の進化を体感することができます。

 新開発されたサスペンションは、オンロードでも不快な振動もなく滑らかな乗り味を提供してくれます。「Gクラス」の真骨頂でもあるオフロード性能は文句のつけようがありません。凹凸の激しいコブがある路面でも前後のサスペンションは的確に作動し、運転操作に不安を感じることなく走破します。

 新型「Gクラス」に搭載された気筒休止システム採用のパワフルなV8エンジンは、オンロードの失速してしまいそうな深さのある巨大な水たまりでも、キツイヒルクライムのあるオフロードコースでも何事もなく走破できる馬力を発揮します。搭載されているトランスミッションは9速となり消費燃費の低減に貢献しています。

 試乗会では、新旧「Gクラス」をオフロードコースで乗り比べることができました。一言でいうとオフロードコースでは、新旧ともにハンドリングや乗り味の好みに応じ車両の選択が変わると思います。悠々と難解なコースを走り抜ける新型、ステアリングにずっしりと重みを感じ走破する従来車どちらも選び難い。どちらもオフロードコースでは、問題なく同じ様に走行できます。

 試乗会前の車両に関する説明で「ヘーっ」と思わされたインテリアについての知識をお聞きしました。

「丸型のフロントヘッドライトをモチーフにした、左右のエアコン吹き出し口、スピーカーはウインカーをモチーフにデザインされ、車内にいてもアイコニックなフロントデザインを感じることができます」と言います。ぜひディーラーで皆さん実車を確認してみてください。

 メルセデス・ベンツ新型「Gクラス G550」の価格は、1562万円(税込)です。なお、従来型の「Gクラス」も継続して販売されるそうです。

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