29歳で人生初のフェラーリを購入した『GQ JAPAN』の編集部員のイナガキが、ひょんなことからまたフェラーリを購入した! はたして、2回目の“跳ね馬ライフ”はいかに?
とにかく出費を抑えたい
フェラーリ所有でネックになるのは自動車保険の車両保険だ。車両保険とは、所有するクルマの損害を補償するもので、損害が生じた場合、損害額(修理費など)から免責金額を差し引いた額の車両保険金が支払われる。
フェラーリに限らずスーパーカーは、車両保険の金額が高い。理由は単純で車両価格が高く、修理費用も高額だからだ。さらに、インターネットから加入できる、リーズナブルなネット型(ダイレクト型)自動車保険では車両保険を付帯出来ない。
購入した「カリフォルニア」は、月に数回しか乗らないつもりので、車両保険を付帯しないのもアリかもしれない。しかも、その場合は年間数万円ほどで済む。ちなみに筆者の保険等級は17、事故有期間は3年。かつては20等級だったが、「360モデナ」所有時に“やらかした”リヤバンパーの自損事故で自動車共済を使ったからだ。
このときの修理金額は41万1400円。トヨタ「クラウン」といった国産高級車の場合、約10万円前後で済んだというから実に4倍! やっぱりフェラーリの修理費用は高い……。計算したところ、等級ダウンに伴う共済掛金アップ分より、修理費用がうわまわったので、自動車共済を使った。ちなみに自動車共済とは、組合員が掛け金を出し合い、事故や災害などにより自動車などに被害が出たとき、共済金が支払われるもので、相互扶助の仕組みである。自動車保険との違いは、保険会社が営利団体であるのに対し、共済は組合員の相互扶助を目的とした非営利団体。補償内容に大きな違いはない。
今回のフェラーリライフは、とにかく出費を抑えたい、というのが本音。車両保険の大切さは実感したものの、年間10~20万円の違いは大きい。360モデナを手放した理由のひとつに、維持費の捻出がある。F1マチックのクラッチ交換、タイミングベルトの交換など、“お約束”の作業に伴う出費が底無しで、これが大変だった。
「正規ディーラーへ入庫しなければいいじゃん」「正規ディーラーから言われた通り整備するのが悪い」
360モデナを所有していた当時、さまざまなご意見をいただいた。たしかに、前回は“信頼”を重視し正規ディーラー一辺倒だった。今回は、内容次第でフェラーリ専門店に依頼しようと思う。
もっとも、購入先がおこなった1年点検(納車前点検)で、正規ディーラーであればおこなうはずだった作業をしなかった結果、屋根の開かなくなるトラブルが納車2週間で発生。正規ディーラー(フェラーリ横浜サービスセンターの場合12万1000円)の約1.5倍、19万8000円もの費用だったにもかかわらず、だ。購入先いわく、「フェラーリの整備にも手慣れている工場に出した」とのことだったが……。
フェラーリをリーズナブルに維持・所有するのがいかに大変か、あらためて知った。やはり、フェラーリの維持費は実際に所有しなければわからないものだ。
見積もり次第で半額!さて、上記の屋根が開かないトラブル含め、クルマになにか起こったとき、後悔するのは結局のところ自分自身である。1週間ほど、車両保険の保険料と事故時の出費を天秤にかけた結果、車両保険を付帯することに。毎回、高額の修理に怯え、ビクビクしながら乗るのは避けたい。
早速、購入先に自動車保険の見積もりを依頼した。届いた見積書は、損保ジャパンの作成で、3年間の長期契約のプランだった。
諸条件は運転者限定(本人)、26歳以上補償、対人&対物&人身障害は無制限、車両保険金額を900万円で設定。1年度目の結果は以下の通りだった。
車両保険免責額
0円:33万3720円
10万円:28万5480円
20万円:25万7160円
いずれのプランも20万円超! 3年間の総額では71万8320~93万9000円にも達する。一括払いにすると少し安くなるものの、マイナス3~4万円程度。一括で70~80万円支払える余力があれば、走行距離5万kmのカリフォルニアはきっと買っていません。
料率クラスには「車両17、対人11、対物7、傷害7」と記されている。“17”は型式別料率クラスの最高値だ。さすがフェラーリである。ちなみにわがカリフォルニアの年式である2010年、もっとも日本国内で販売されたトヨタ「プリウス」(日本自動車販売協会連合会調べ)の場合「車両8、対人9、対物10、傷害11」だった。車両にいたっては2倍近くの開きである。
ちなみに、上記の金額でも17等級&事故有期間3年なので44%の割引が適用されている。ということは6等級スタートだと車両保険免責額20万円でも40万円(1年度目)オーバーだ……。
訊くと、自動車保険ではどこの会社にしても似たり寄ったりの保険料になるという。だとしたら、自動車共済の出番だ。早速、JA共済に近しい条件で見積もりを依頼すると以下の通り。
車両保険免責額
5万円:18万4820円
10万円:14万8240円
なんと、損保ジャパンの半額に! 年間10万円の違いは大きい。迷わずJA共済で契約した。
前回の360モデナ時もJA共済で契約したが、対応はよかった。
自損事故時の保険協定も、驚くほどスムーズで、フェラーリ横浜サービスセンター側が驚くほどだった。
もっとも、保険(共済)は使わないに越したことない。安全運転は必至。だから、溝がわずかしかないタイヤ交換を急がなければ! 次回は新しいタイヤについてリポートする。
文と編集・稲垣邦康(GQ) 写真・安井宏充(Weekend.)
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みんなのコメント
前回の360の時も、ここが抜けていたので
尻切れトンボみたいな記事だった。
後からサラッと書いてるのかもしれないけど
2台ダブって所有している時期も有るのだから
どう維持していたのか抜けてると記事として中途半端感があります。