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職場の若い同僚が「安い中古車も全然あり!」だと知った日

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職場の若い同僚が「安い中古車も全然あり!」だと知った日

先日、仕事で郊外の現場へ行く際、職場の若い同僚を17年落ちの国産車で駅まで迎えに行った。Web制作を担当する彼は輸入車の広告バナーを作る仕事もするので、最新の自動車情報に接する機会もあるはずだった。しかし、いろいろ話しをしているうちに、どうやら「クルマを所有することはとてもお金のかかること」という先入観があることがわかった。ソニー損保の「2017年 新成人のカーライフ意識調査」でも「『車を所有する経済的な余裕がない』が68%」なんていう数字が出ていたりする。

「クルマを所有する=ディーラーで新車を購入する」・・・だけではない!

国産新車の見積もりで実感した「意外な高額さと不思議な安さ」のカラクリとは?

「クルマを所有する」ということは、ディーラーへ行って新車を購入し、メンテナンスを続け、2回目か3回目の車検の時期が来たら買い換えるというサイクルに足を踏み入れることしか許されないと思い込んでいるようだった。そこで筆者は「えー、だってそれだったら、バッテリー交換で3万円、タイヤ交換で10万円って言われたら黙って払うってこと?」と意地悪な質問をしてみたところ、若い同僚は「そんなもんなんだーって払っちゃいますね」とのこと。そりゃーお金かかるよ・・・。

「中古車は考えられないの?」と聞くと、「だって壊れたら嫌じゃないですか」だそうだ。うん、そりゃそうだね。確かに、想定していない故障はイヤだよね(笑)。

職場の若い同僚に熱弁すれど・・・

「走行距離や部品の交換履歴から、次に壊れそうな箇所と時期を想定して必要経費を最初から織り込んでおけば、いざというときショックじゃないし、的中したら、結構楽しいもんだよ?」と言っても全然納得してくれない。「例えば、セルが弱くなったり警告灯がつき始めたら、安いバッテリーを通販で買っておいて、トランクに積んでおけば、もしバッテリー死んでも全然困らないし、かえって楽しいくらいだよ」と話したところでようやく、「もしかしたら楽しいかも」と思ってもらえたかもしれない。

安い中古車は魅力的・・・しかし?

ただ、それなりにリスクはある。筆者が困ったケースとしては、子どもが小さいときに4ドアで比較的頑丈そうなクルマということで、セドリックをチョイスしたことがあった。内装もゴージャスでなかなか気にいっていたのだが、しばらくして、交差点の右折発信で激しくエンジンが振動し、焦ったことがあった。この症状はたびたび発生し、そのうちエンジンが停止してしまうこともあった。どうやら「ダイレクトコイル」という部品が経年劣化をして駄目になっているようだった。分解してみると、たしかに電極が摩耗していたので修理してみたところ、結局完治しなかった。決して安くはない部品を6個も交換すると、車両価格を超えそうだったので(笑)、結局手放すことにした。このように、安く入手すると、修理費用の上限も少なくなってしまうので、さじ加減が実に難しい。

そこで中古車の場合、買う前によく実車をチェックし、納車後もよく観察して、クルマの状態を把握しておくことをオススメしたい。その上で、安く部品を調達して自分で整備したり、部品持ち込み可能な工場を探して修理を依頼すれば、ディーラーに通い続けるよりも安くクルマを所有できると思う。当然、新車で買ってディーラーでことあるごとに整備していれば、常に最高の状態で運用できて、路上でスタックするリスクはほとんどないだろう。しかし、ちょっとのリスクを愉しみに転換するだけで、クルマとの接し方も随分と変わってくるはずだ。

若者の皆さんだからこそ、できることがある(はず!)

さらに言えば、若者の皆さんの情報収集能力を持ってすれば、車種別のコミュニティに入って自分が買ったクルマと同じクルマを持つおっさんたちから情報を吸い取ることが可能と思うのだが、これをしない人が多い。お金を使わず、自分の五感と情報力でクルマを安く所有することが容易に可能なはずだ。

この若者とは、今度、日産ラシーンかPAOを一緒に探しに行く約束をした。話しをすれば、好きなクルマは他にもあるし、子どもの頃に好きだったクルマを大人になってから手に入れることなんて、おっさんたちだって普通にやってることだしね。

これは人から聞いた話だが、アメリカ西海岸から輸入した旧いワーゲンが本牧埠頭へ到着し、取りに行って整備を開始した時に、ドアのサイドポケットにコンドームが入っており、挟まっていたメモには「Good Luck! Don’t Hurry Up , baby?」と書かれてあったそうな。

メルカリなど、スマホのアプリ上では中古品の売買に抵抗がなさそうな若い人たちが、クルマだけを特別扱いすることなく、フランクに中古車のマーケットにも顔を出してみたらいいのに、と素直に思う筆者であった。

[ライター/ryoshr・画像/ryoshr、江上透]

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