アストンマーティンは5月11日、レース直系のダイナミズムとパフォーマンスを受け継いだ「DB11」ファミリーのニューモデル「DB11 AMR」を発表した。
DB11 AMRは、V12エンジンを搭載するDB11に代わる新しいフラッグシップ・モデルで、パワー、パフォーマンス、ドライビング・ダイナミクス、エキゾースト・サウンドなど、あらゆる性能を引き上げて、エクステリアやインテリアにもさまざまな改良が施されている。このモデルの開発目標は、より印象的なドライビング・エクスペリエンスを実現しながらも、オリジナルV12 DB11の美点である成熟性や長距離ドライブでも疲れを感じさせないGTパフォーマンスを両立させることだったという。
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DB11 AMRの心臓部には、5.2L V12ツインターボ・エンジンを搭載。最高出力は630bhpに達し、DB11 V12を30bhp、V8仕様のDB11とでは、その差は実に127bhpに達する。一方、最大トルクは700NmでDB11 V12と同一。0~100km/h加速は3.7秒で、DB11 V12より0.2秒向上。334km/hに達する最高速度は、世界最速のGTカーの1台であると同時に、現行のアストンマーティン量産車の中でも最速モデルとなっている。
DB11 AMRの外観の特徴は、エクステリアとインテリアに採用された、素地を露出させたカーボンファイバーとグロスブラック仕上げのディテールにも見て取れる。エクステリアに装着されている光沢パーツは、モノトーンで統一。ダークカラーのテーマはインテリアにも反映され、モノトーン・レザーとアルカンターラの張地には、大胆な対比色のライムカラーのステッチが施されている。DB11 AMRには、革巻きスポーツ・ステアリングホイールが標準装備される。
DB11 AMRには、豊富な標準カラーやトリム・オプションが設定されているだけでなく、3種類のデザイナーズ仕様に加え、魅力的なスターリング・グリーンとライムカラーでペイントされた特別なAMRシグネチャー・エディションも用意されている。このモデルは、数多くのカーボンファイバーパーツが装着されているエクステリアと同様、インテリアも印象的な仕上がりだ。ここでは、ダークナイト・レザーとライム・ステッチ、サテンダーク・クローム・スイッチギア、サテン・カーボンファイバー・トリムが採用されている。この世界限定100台のAMRシグネチャー・エディションの価格は20万1995ポンドに設定されている。
また、アストンマーティン・アクセサリー・チームは、レース直系のスタイリングを究めるための幅広いオプションを設定。たとえば、カーボンファイバー・エンジンカバー、エキゾースト・チップ、可動式スポイラーなど、エクステリアを彩るディテールに加えて、新しいカーボンファイバー・スポーツ・ステアリングホイールやパドルシフトによって、インテリアにもAMRマシンの雰囲気を追加することが可能。週末の旅行を想定したテーラーメイド・ラゲージセットも用意されている。
アストンマーティンDB11 AMRの希望小売価格は、17万4995ポンド(英国)、24万1000ドル(米国)、21万8595ユーロ(ドイツ)。購入者への納車は、2018年第2四半期から開始される予定だ。
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