現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 新型「メルセデス・ベンツ CLEクーペ」の再考察

ここから本文です

新型「メルセデス・ベンツ CLEクーペ」の再考察

掲載
新型「メルセデス・ベンツ CLEクーペ」の再考察

メルセデス・ベンツCLEクーペ:我々はメルセデスCLEが、Cクラス クーペのスポーティさと、2ドアEクラスのサイズとラグジュアリー備え持っていることを確認した。その完成度は高く、広く受け入れられるに違いないと認識しているが、もう一度全方位チェックする。

「Cクラス クーペ」および「Eクラス クーペ」の後継車は、本当に大きくなった。全長は4.85mで、「Eクラス クーペ」より1.5cm長く、「Cクラス クーペ」より16cmも大きい。全幅も同様で、1.86mは「Eクラス」と同等、「Cクラス」より5cm広い。

BYDが東海エリアに初出店 「BYD AUTO 名古屋北」が2023年10月6日(金)オープン

【CLEのサイズ】 全長: 4850mm 全幅: 1861mm 全高: 1423mm ホイールベース: 2865mm

シャークノーズがボンネットを視覚的に長くしている。グリルは下向きに開き、幅広く見えるデザイン処理がなされている。LEDヘッドライトが標準装備され(デジタルライトは別料金)、ボンネットのパワードームは他のメルセデスモデルでおなじみだ。要するに、盤石で親しみやすいデザインということだ。フロントは「CLA」や「CLS」を(あまりにも)彷彿とさせる。

プロフィールに独立性が増したが、これは主にリアフェンダーによるものだ。最大20インチのホイールを装着できるスペースがある(標準は18インチ)。「Cクラス クーペ」と比較すると、「CLE」はフロントで4cm、リアで7cmもトレッド幅が増えている。

リアでは、「CLE」は2分割された細いライトを持ち、黒いインサートによって視覚的につながっている。そして、たとえ我々がもうその言葉に飽きてしまったとしても: クロームメッキのフェイクテールパイプは、まったく存在感がない。

Cクラスのコックピット

トランク容量は420リットルで、「Eクラス クーペ(425リットル)」とほぼ同等だ。というのも、「CLE」のコックピットは現行「Cクラス」のそれをほぼ踏襲しているからだ。デジタルメーターディスプレイ(12.3インチ)とドライバー側に6度傾いたインフォテインメントタッチスクリーン(11.9インチ)は標準装備で、キーレスエントリー、シートベルトリマインダー、メモリー付き電動調整シートも標準装備だ。

前席は着座位置が心地よく低い。オプションのパノラミックルーフにもかかわらず、ヘッドルームは十分すぎるほどだ。後席はホイールベースが2.87mと長いため、CLEは十分なレッグルームで驚かせるが、頭上は少々窮屈だ。

ただし、クーペの場合、後席に人が座ることは少ないであろうから、音楽は主に最前列で聴かれる。音楽といえば、ブルメスター製サウンドシステムを注文すれば、最適なサウンド体験のために、パーフォレーションの下に隠されたスピーカーがシートごとに2つ追加される。中央のタッチスクリーンは、(SLロードスターと同様に)反射を最小限に抑えるために傾きを調整できるようになっている。

スポーティなインテリア

「CLE」のインテリアは、スポーティで洗練された印象を与える。仕上がりは良く、素材の選択も適切だ。ただ、硬質プラスチック製の小物入れのフタだけは、雰囲気にそぐわない。

「Eクラス」に続き、「CLE」はサードパーティ製アプリを含む最新世代のMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザーエキスペリエンス)システムを搭載する2番目のモデルとなる。

直6エンジン搭載のCLE 450

「CLE 450」に搭載される3リッター直列6気筒エンジンは、381馬力、500Nm、4MATIC全輪駆動システムを備え、ドライビングプレジャーを提供する。メルセデスは「CLE」に3種類の4気筒エンジン(すべてマイルドハイブリッド)も用意している。204馬力の「CLE 200(2リッター4気筒)」から始まり、後輪駆動と全輪駆動が選択でき、258馬力の「CLE 300(4マチック)」がそれに続く。ディーゼルは「CLE 220 d」と呼ばれ、197馬力を後輪に供給する。

後日、プラグインハイブリッドとAMGバージョン(6気筒の可能性も!)が追加される予定だ。シャシー面では、コンフォートサスペンションが標準装備され、AMGラインを注文した場合は、より硬いスプリングとスタビライザーを備えたスポーツサスペンションが装着される。アダプティブサスペンションはオプションで、常にリアアクスルステアリング(2.5度)と連動している。

ラグジュアリーとスポーティさの巧みなバランス感覚

しかし、新型「CLE」は、「Eクラス クーペ」のサイズと「Cクラス クーペ」のドライビングダイナミクスを組み合わせたいという顧客の欲求を満たすことができるのだろうか?答えはイエス、「CLE」なら可能だ。最初のドライブで、「CLE 220 d」は、豊かなトルクで、自信に満ちた走り手であることが証明された。

「CLE 300 4MATIC」はもう少しダイナミックだ。パワフルなエンジンと4MATICが重厚な走りを楽しませてくれる。

好みの問題ではなく、「CLE」の6気筒を運転するのは気持ちがいい。381馬力と500Nmを誇り、0から100km/hまで4.4秒で駆け抜け、フルスロットルで250km/hに達する。サウンドは喉越しがよく、レスポンスの良さは、48ボルトアーキテクチャーとスタータージェネレーターによってもたらせる。

58,000ユーロ(約925万円)を超えるベース価格

2023年11月に発売される「メルセデスCLEクーペ」は、価格的には2ドアの「Cクラス」よりも「Eクラス クーペ」にやや近い。「Eクラス クーペ」は今のところ60,082ユーロ(約960万円)から販売されているが、CLEは58,132ユーロ(約930万円)からわずかながら安くディーラーに並ぶことになる。

メルセデスはコンバーチブルの価格をまだ発表していないが、コンバーチブルはこれまでクーペより約6,000ユーロ(約95万円)高価であったため、我々はエントリー価格を約64,000ユーロ(約1,025万円)と想定している。

メルセデスCLEクーペ

トップモデルは3リッター直6のCLE 450。最高出力381馬力、最大トルク500Nm、全輪駆動を備え、濃密なスポーツドライビングを可能にしている。メルセデスは3種類の4気筒(すべてマイルドハイブリッド)も用意している。204馬力のCLE 200(2リッター4気筒)から始まり、後輪駆動と全輪駆動が選択でき、258馬力のCLE 300(常に4MATIC)がそれに続く。ディーゼルのCLE 220 dは197馬力を後輪に供給する。

結論: 「Eクラス クーペ」並みのスペースと「Cクラス クーペ」並みのスポーティさ: 「CLE」はその両方を兼ね備えている。6気筒エンジンがあるのは素晴らしいが、インテリアデザインにもう少し独立性が欲しかった。

Text: Jan Götze and Holger Preiss Photo: Daimler AG

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
AUTOSPORT web
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
AUTOSPORT web
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
ベストカーWeb
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
AUTOSPORT web
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
ベストカーWeb
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
AUTOSPORT web
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
ベストカーWeb
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
Auto Messe Web
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
AUTOCAR JAPAN
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
AUTOCAR JAPAN
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
AUTOSPORT web
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
Auto Messe Web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1207.51254.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

248.0568.0万円

中古車を検索
クーペの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1207.51254.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

248.0568.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村