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【国産名機10選 01】「日産 S20」は名機の始祖にして現代でも輝きを放つ伝説のエンジン

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【国産名機10選 01】「日産 S20」は名機の始祖にして現代でも輝きを放つ伝説のエンジン

クルマに「名車」と呼ばれるモデルが存在するように、エンジンにも「名機」と呼ばれる優れたものがある。ここでは、1960年代から90年代の国産スポーティFR車に搭載された、そうしたハイパフォーマンスなエンジン10基を紹介していきたい。

日産 S20:1969年登場
S20型はレーシングプロトR380の心臓部GR8型で得たノウハウを注ぎ込んで開発されたことで知られる。

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基本は7ベアリング・クランクシャフトを持つサイドボルト式鋳鉄シリンダーブロックの直列6気筒だが、技術的ハイライトは、アルミシリンダーヘッドの燃焼室形状を多球形とし、そこに挟み角60度で吸排気各2個のバルブを配置する4バルブDOHCを、初めて市販エンジンに採用したことだ。

2本のカムシャフト駆動はチェーンの伸びやギアの騒音を避けるためダブルローラーチェーンとギアを併用した2段減速とし、バルブ駆動にロッカーアームを介さないリフター直動式を採用した。

さらに点火装置に日本初のフルトランジスタ式を採用したあたりに、連続高回転時の正確な作動を優先したことがうかがえる。

高出力を得るため、燃料供給はソレックス2チョークの40PHHキャブを3基装着。排気系はエキゾーストマニホールドにステンレス製等長タコ足を採用して排気効率をアップするなど、レース用エンジン技術をフィードバックした。

さらにシリンダーヘッドのポート研磨や、組み立てを熟練工の手作業で行うなど、市販車レベルでは到達し得ない高精度を誇っている。

市販型の最高出力は160psに抑えられたが、キャブレターをレースオプションのソレックス44PHHかウエーバー45DCOEに交換し、カムシャフトを高速型に換えれば、200ps程度までは簡単にチューンできる高性能エンジンだった。

名機10選のバックナンバー

日産 S20エンジン 主要諸元
●型式:S20
●主要搭載車種:PGC10型スカイライン2000GT-R
●発表年月:1969年2月
●配置・気筒数:水冷直列6気筒・縦置き
●バルブ駆動機構:DOHC・ギア/チェーン
●気筒あたりバルブ数:4(吸気2/排気2)
●過給器:なし
●燃焼室形状:多球形
●総排気量1989cc
●ボア×ストローク:82.0×62.8mm
●圧縮比:9.5
●最高出力:160ps/7000rpm
●最大トルク:18.0kgm/5600rpm
●燃料供給装置:ソレックスN40PHH×3
●燃料・タンク容量:有鉛ハイオク・100L
●燃費:13.5km/L(48km/h定地)

[ アルバム : 日産 S20エンジンと搭載車 はオリジナルサイトでご覧ください ]

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