ザウバーF1は、新たにチームへ上級スタッフ2名が加入。その中でもスポーティングディレクターに元フェラーリF1のイグナシオ・ルエダが採用された。
2024年シーズンは苦しい戦いが続いているザウバー。2026年のアウディとの挑戦の開始に向けて、彼らは準備を進めているが、新たに上級スタッフが加わることになった。
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今回ザウバーへ加入するのは、元フェラーリF1でレースストラテジー責任者とスポーティングディレクターを務めていたルエダと、かつてザウバーにも所属していたジャンパオロ・ダッラーラの2名だ。
ザウバーは今回の人事について「チームが新たな構造へ成長する際に可能な限り最善の移行を保証するための監督機能」を担うことになると声明に記している。
ルエダはジョーダンやルノー/ロータスを経てフェラーリへ加入。現在はザウバー新CEOとなっているマッティア・ビノット政権下のフェラーリ時代にはスポーティングディレクターも務めた。
そしてザウバーでルエダはスポーティングディレクターの任をビート・エンダーから引き継ぐことになる。
またダッラーラは2000年にザウバーに加入し、2009年から2015年にかけてチームのエンジニアリング責任者を務めた。自動車開発メーカー『ダラーラ・アウトモビリ』の創立者であるジャンパオロ・ダラーラとは別人だ。
今回は、新設のレーシングエンジニアリング部門の責任者を任されることになる。この部門で彼は、拠点のヒンウィルとトラックサイドの両方を監督し、「全てのマシンのパフォーマンス関連トピックスの調整を最適化」していくことになる。
ザウバーは今年夏、チーム上層部で起きていた権力闘争の結果、ビノットが新CEOとCTOに就任。急転直下の人事となったが、それ以外にもレッドブルからジョナサン・ウィートリーの引き抜きや、メルセデスからもスタッフを引き抜くなど、様々な強化に向けた採用を行なってきた。
その最新の例がルエダとダッラーラとなるが、ザウバーはこうした人事がチームに新たな自信を与えてくれると考えている。
「これらのリーダーシップの変更は、将来に向けた課題と機会を前に組織を強化し、ファクトリーチームとしての明るい未来を前にチームに新たな自信を与えるものだ」と声明には記されている。
なおザウバーは2024年シーズンの第20戦メキシコシティGPまでが終了してもなお、0ポイントと悪夢のシーズンを過ごしている。
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