2020年に、1985年以来となるF1開催を控えているオランダのザントフールト・サーキット。現在はサーキットの改修が進められており、3つのコーナーがバンク化される予定だ。中でも最終コーナーには18度のバンクがつけられ、オーバーテイクの促進につながると考えられている。
元F1ドライバーで、オランダGPのスポーティングディレクターを務めるヤン・ラマースは、「ザントフールトは、間違いなくユニークなトラックとなるだろう」と語った。
■ザントフールトのバンクは「タイヤの空気圧を上げるしか対処法がない」とピレリ
「現在、近代的なサーキットにはバンクのついたコーナーはない。そのため、2020年5月にオランダGPが復活するだけではなく、F1におけるバンクコーナーが復活することにもなる」
「それはオランダGPをさらに特別なものにしてくれる。全てのF1ドライバーは、通常のサーキットには慣れているが、バンクコーナーを含むようなサーキットには慣れていない。だから、彼らはそれに適応しなくてはいけない。それは非常に興味深いことだ」
かつて、F1はインディアナポリス・モーター・スピードウェイでアメリカGPを開催していた。主にインフィールドセクションを走ったが、最終コーナー手前からメインストレートはオーバルコースを逆回りするというコースレイアウトであり、最終コーナーのターン13はバンクのついた高速コーナーだった。
”インディゲート”と呼ばれる大事件が起こったのは、2005年のアメリカGP。この年は予選・決勝を通じて、タイヤの破損などの異常事態以外はタイヤ交換が禁止されているルールだった。
しかしこの年のアメリカGPは、ミシュランが持ち込んだタイヤがバンクのついた高速コーナーでの負荷に耐えきれず、トラブルが多発。紆余曲折を経て、ミシュランタイヤを履く7チームがフォーメーションラップを終えてピットに戻り、ブリヂストンタイヤを履く6台のみがレースを戦うという事態に陥った。
ラマースは、バンクがもたらすタイヤへの影響について疑問があることは認識しており、オランダGPの主催者側は”毎日”ピレリと話し合っているという。
「タイヤに問題は起きないと思う」と、ラマースは話した。
「その理由はふたつある。まず、インディアナポリスのコーナーは(ザントフールトより)ずっと長い。だから、タイヤに対する全体的な負荷は、インディアナポリスの方が大幅に高いんだ」
「第2に、インディアナポリスのバンクは直線的なんだ。ザントフールトでは、ボブスレーのトラックのように、漸進的(徐々に角度が変わる)なバンクがついているんだ」
「我々はピレリとも話をした。基本的には、ザントフールトのコーナーにバンクをつけることを考えた最初の瞬間からね。我々は毎日彼らと話し、我々が持っている全ての情報と進捗状況を共有している」
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