スバルの主力モデルであるインプレッサがフルモデルチェンジを実施。新型モデルが2023年春より発売となっています。その新しいインプレッサの走りはどのようなものなのでしょうか。新型モデルの前輪駆動車グレードを借り出して試乗してきました。文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
クロストレックや他のスバル車との共通点
2016-2017 日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞!新型インプレッサのキーワードは「安全性」
新型インプレッサは、「スバルのスタンダード」とも呼ばれるモデルです。それがどういうことかといえば、インプレッサは、水平対向エンジンとCVT「リニアトロニック」を縦置きにレイアウトするスバルグローバルプラットフォームを使っています。これは、インプレッサをはじめ、クロストレック、レヴォーグ、フォレスター、レガシィといったスバル車に共通する手法です。その中で、インプレッサが最も小さいモデルということで、これが基本となるという意味で、「スタンダード」と呼ばれているのです。
また、近年のスバルはステーションワゴンのレヴォーグを「スバルの技術的フラッグシップ」と位置付けています。つまり、2020年にデビューした最新のレヴォーグに、最新の技術を採用し、同じ技術を続く他モデルにも使うというのが、近年のスバルの車作りの方程式になっています。
また、クロスオーバー/SUVであるクロストレックは、インプレッサの兄弟車となります。クロストレックの発売は、2022年暮れであり、インプレッサよりもわずかに前。
こうしたことがあるため、新型インプレッサのそこここには、レヴォーグやクロストレックとの共通点を見出すことができます。
一番にわかりやすいのは、11.6インチの大型センターディスプレイの存在でしょう。縦型のディスプレイを用いるディスプレイは、レヴォーグやクロストレックに採用されているもの。また、単眼広角カメラがアイサイトに追加されているのも、他の最新モデルと同様のポイントとなります。
レスポンスの良さが「e-BOXER」の魅力
そんな新しいインプレッサの特徴のひとつが、搭載を拡大したハイブリッド「e-BPXER」です。先代まで一部グレードに向けて用意されていたハイブリッドが、新型では主力パワートレインという扱いになりました。
「e-BOXER」は、スバルならではのハイブリッドシステムです。水平対向エンジンにCVT「リニアトロニック」を組み合わせるのが、スバル独自の技術。そのリニアトロニックに小さな駆動用モーターを追加したのが「e-BOXER」の特徴です。
インプレッサの「e-BOXER」のモーターの出力はわずか10kW(13.6馬力)・65Nmしかありません。インプレッサに搭載される水平対向エンジンは2リッターの排気量から、107kW(145馬力)・188Nmを発揮します。しかし、モーターが小さいこともあり、モーターだけで走行できるEVモードは、発進直後のわずかな時間しかありません。ほとんどの走行領域では、エンジンが稼働しています。強力なモーター駆動を備える他メーカーのハイブリッドとは、そうした点が異なります。
しかし、それが悪いばかりではありません。確かに先進のEV走行は、ほとんどできません。それでもエンジン走行のフィーリングが向上しているのです。もともとスバルの水平対向エンジン+CVT「リニアトロニック」は、加速感がスムーズなところが美点でした。
そして、「e-BOXER」となってモーターアシストを得たことで、そのスムーズさに、レスポンスの良い力強さが加わっているのです。ほんのわずかなアクセル操作に対しても、さっとトルクが立ち上がり、レスポンス良く加速を始めます。この操作に対するレスポンスの良さこそ「e-BOXER」の魅力と感じました。また、ブレーキ・フィーリングの自然さも新型インプレッサの美点のひとつ。
ちなみに、エンジンパワー145馬力+モーター13.6馬力は、必要十分な数値。軽快に走りますが、驚くほど速いわけではありません。
インプレッサならではの魅力
他のスバル・モデルと違うインプレッサの良さは、車のコンパクトさと、重心の低さでしょう。もともとスバル車は、どれも視界の良さが特徴となっています。Aピラーとミラーの位置関係を工夫することで、車の斜め前が見やすくなっています。また、ドアの後ろのCピラーの後ろに小さな窓を備えることで、斜め後ろも確認しやすくなっています。その視界の良さに、インプレッサならではの車体の小ささが加わることで、街中での取り回しの良さが実感できるのです。
また、車高が低い、つまり重心が低いため、カーブなどでの車の挙動に安心感があります。大きくグラつきません。サスペンションがしなやかに動くことで、路面の凹凸からくるショックを上手に逃がしています。乗り心地が費用によいという印象です。
また、サマータイヤを標準装備していることもあり、ステアリング操作に対する車の動きも好印象。ダイレクトだけど、しっとりしています。車が思うように動くため、何となく自分の運転が上手になったような気分になります。
兄弟車であるクロステックは、人気のクロスオーバー/SUVで、悪路や雪道での安心感が魅力です。しかし、街中の舗装路を走るのであれば、重心の低いハッチバックのインプレッサの方が有利。同じシャシーでも、より高いレベルの走りが実現できるというわけです。
新型インプレッサは、軽快に走りつつ、滑らかで乗り心地がよく、扱いやすさもありました。さらに後席も荷室も十分な広さがありました。実用性も確かです。ただし、驚くような速さや、感性に訴えるような大げさな演出はありません。真面目に作った、外連味のない、よい道具という印象の残る試乗となりました。
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