もくじ
ー 最も安いブガッティ 復活へ
ー 小さいボディながらもハイテク満載
最も安いブガッティ 復活へ
オリジナルのべべはエットーレ・ブガッティが息子のジャンとともに1926年に製作したものだ。当時最も勢いがあったタイプ35をベースに半分のサイズにし、エットーレの一番下の息子、ローランドの4歳の誕生日にプレゼントした。
プロアマ合わせて2000以上ものレースに参戦していた栄光あるクルマを記念するということもあり、これは非常に特別なプレゼントとなっただろう。
当初はワンオフで製作されたものだったが、ブガッティはさらなる生産を決定。1927年から1936年の間に約500台が生産されたということから、その人気の高さが伺えるだろう。
そして現在、よりハイテクさが増して復活することとなった。
ジュネーブ・モーターショーで発表されたブガッティ・べべIIはエットーレとジャンの意思を21世紀に蘇らせたものだ。
元のべべと同じく後輪駆動でバッテリー搭載型の電気自動車でもある。だが1926年のものと違うのは、2019年版のボディはすべて3Dプリンターで製作されているということだ。1924年にリオンで開催されたフランスグランプリのために製作されたタイプ35を丸ごとスキャンし、3Dデータ化した。
小さいボディながらもハイテク満載
パワートレインには脱着可能なリチウムイオン電池を搭載し、車体には回生ブレーキをLSDを搭載する。
ドライビングモードは3種類用意されている。「チャイルドモード」では出力が1kWに抑えられ、最高速度は20km/hとなる。「アダルトモード」では最大出力4kWとなり、速度も45km/hに達する。
シロンにも用意されている「スピードキー」アップグレードを適用すれば、最大出力は10kWまで上げられ、スピードリミッターが解除される。
ウロコ柄のアルミニウムで仕立て上げられたダッシュボードとレザーシートが内装空間を作り上げる。ハンドルもタイプ35に取り付けられたものの実物大レプリカとなっており、専用装備なども搭載。
伝統的なフレンチ・レーシング・ブルーが一番刺激的で美しいカラーとなるだろうが、その他のカラーバリエーションも用意されている。
あの伝説的なレースカーの存在を呼び起こさせる8スポークのアルミホイールはより現代的なブレーキと組み合わされている。写真には写っていないが、ヘッドライトなども搭載される。
それぞれの個体には限定品であることを証明するプレートが取り付けられる。生産は今年の秋に開始され、価格は送料や税込で3万ポンド(435万円)となる。
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